「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」   作:レッドファイル

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22話 体育祭を終えて「自分らしさってなんだ」

鋼野side

 

…ん?ここはどこだ?なんにもねぇ…まっさらだ。

 

【よぉ。会うのは久しぶりか?それとも今朝ぶりか】

 

目の前にいるのはなにか。人の輪郭を持ってはいるが、世界との境界があいまいだ。のっぺらぼうだし。なんなら色すらついてない。

「誰だお前?」

 

【誰だとは失礼だな、まったく。長い付き合いだろ?】

 

「人間かもわからん奴に言われてもな。てか長い付き合い?今朝ぶり?お前みてぇな化け物知らねぇぞ?」

 

【全く、便利な体にしてやってるのによぉ。…そうだなぁ。一は全、全は一って言葉を知ってる?】

 

「ああ?どした急に」

 

【そういえばお前あのもじゃもじゃに負けたな】

 

「…しゃーねーだろ。一番苦手な相手なんだから」

 

【…まあいいけど。殺されることだけはないようにしてくれよ。お前が死んだら俺も消えちまう】

 

「誰が好き好んで死ぬかよ。心配すんな。俺はこっからもっと強くなる」

 

【…ま、健闘を祈るよ】

 

「で、お前は何なんだよ。」

 

【だから…そうだ。面白いことをしよう】

 

そう言って無輪郭の人間はスタスタと俺の方に歩いてくる。

 

「お、なんだなんだやる気か?いっとくけど今の俺は敗戦のショックで加減できないぜ」

 

【へぇー、お前の個性ってここで使えるの?】

 

確かにそうだ。ここには錬成するものが一つもない。けど

 

「仮にお前が俺なら、お前も個性使えねぇんじゃねぇのか?」

 

【さぁ、それはどうかな?】

 

そいつは俺の手に触れる

 

「えっ…っ??!!」

 

手が?!腕が?!なくなって!?

 

「なんで?!」

 

あれ、景色が…

 

【これがオレ。そして覚えておけ】

 

おまえは、誰なんだ…

 

【一は全、全は一ってな】

 

「ハッ!!」

 

「起きたかい?」

 

「…リカバリーガール?」

 

「どうしたんだい、そんな顔して、悪い夢でも見たのかい?」

 

「大丈夫鋼野君!?」

 

「えと…あ、いやなんでもないっす」

 

体を起こすとと心配げな顔をしている緑谷とオールマイトが目に映る。

 

「鋼野少年。その、体に違和感とか無いかい?」

 

「別に、大丈夫っすけど…」

 

「そうか…」

 

「あ、緑谷。優勝おめでとう俺をきれいにフルボッコして得た優勝の味はどうだい?」

 

「そんな言い方する!?…正直まだ実感はないけど…いつもよりひどい怪我したし」

 

見ると手足にはギプスがつけてある。リカバリーガールをもってしてもすぐには治せないほどの怪我。それを躊躇なく実行できる緑谷。怖えよ。

 

「そういえば最後どんな技だったんだ?火力は正直俺のが出ると思ったんだけど」

 

「ああそれ?それは…スマッシュの直前に左手で後ろに腕を振って推進力を足したんだ。足だけと右手だけじゃパワーが足りないと思って…」

 

「ふむ、緑谷少年。それはもう。デトロイトスマッシュの範疇を超えているな。君自身の考えた技だ」

 

「ほ、本当ですか?!なら名前を付けないと…まだオールマイトが使ってないアメリカの州でさらにイメージに合ったところとなると…」ブツブツブツブツ

 

…なんなんだこの2人。教師と生徒の関係超えてない?

 

「二人とも師匠と弟子見たいっすね…」

 

「「ええっ!!!?そ、そんなことないよ(さ)!!?」」

 

2人が慌てふためく。いや怪しっ!!ただならぬ関係なのか?俺が突っ込んでいいのか?

そんな様子を見ていたリカバリーガールがため息をつきながら声をかける。

 

「…ほら、あんたら大丈夫ならさっさと表彰式に行きな」

 

「俺さっき大怪我したんですけど…」

 

「…あたしが治したよ。ほら、いったいった」

 

「ちぇっ」スタスタ ガラッ

 

もっと優しくしてほしい。そんなことを考えながら緑谷とともに会場に向かう。

 

「…リカバリーガール…」

 

「どうしたもんか…」

(あの子の右腕はコンクリートの圧迫でぐちゃぐちゃだった。少なくとも手術が必要なレベルで。なのにいきなり筋繊維が元に戻って、いや、より強い筋肉になってた。まるで…)

 

ガラガラ

 

「なんだ、戻って…修子…」

 

「お久しぶりです。先生」

 

 

【それではメダル授与よ!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!】

 

「ハーハッハッハ!!ワ【われらがヒーロー、オールマイト!!】来た!!」

 

かぶってんじゃん!

 

「…轟少年、おめでとう。準決勝では左を使ってたが何か吹っ切れたのかい?」

 

「…まだ、わかりません。精算しなきゃいけないものがあると思うんです。」

 

「そうか、深くはきかまいよ。君ならきっと精算できるさ」

 

コクッ

「それじゃ、鋼野少年!準優勝おめでとう!!」

 

「あざっす!!」

 

「近距離、中距離、遠距離、すべてのレンジでうまく自分に有利な場面を作ってたね。あえて厳しく言うなら相手に対応しすぎていたね。もっと自分らしさを生かしていこう!君は素晴らしいヒーローになれる」

 

「…頑張ります」

 

「そして緑谷少年、おめでとう!!個性の使い方、そして生かし方がうまくなったね」

 

「ありがとうございます!でも」

 

「そうだね、今後は最後まで体を壊さないように頑張ろう!!」

 

「はいっ!!」

 

 

【これで表彰式を終わるわよ!オールマイト、最後に一言!】

 

「それでは、皆さんご唱和ください!!せーのっ!」

 

「おつか≪Plus Ultra≫した!!」

 

オールマイト….あなた、天然属性なんすかね?しっかし、自分らしさかぁ。人とは違うで差をつけろってか?

 

きょうはひーろーめいをきめました!!ぼくのヒーロー名は【アルケミック】。アルって呼んでね♡…いや、責めないで、今自己嫌悪してるから。決めるときは悩んだよ。レンとかメタルとかElite Deft World Daedal(世界の器用で巧みなエリート)略してエドワードとか。ただ神父に個性と一緒に覚えてもらうならこれかなと…15歳にこんなことさせたら黒歴史量産しちまうよ全く。

 

「鋼野君、一人で何ブツブツ言ってるの?」

 

「…お前もよくしてんだろ。緑谷。で、おまえはどこに職場体験行くの?けっこー指名来てたじゃん」

 

そう、こいつはかなり指名が来てた。さすが優勝者様ま、俺のが来てたけど。キテタケド!!

どうやら便利的な扱いでもかなり使命が入ってる。たしかに俺がいればある程度のことはできるけどな。炊事に掃除に洗濯。一家に一台鋼野錬!

 

「今指名が来てるとこを調べてるところなんだ、鋼野君は?」

 

「俺も一緒だよ」

 

「どうしようかなぁ」

 

「もう少し待てば?まだ指名来るかもしんないし」

 

「そうかなぁ」

 

「わわわわ私が独特の姿勢できた!!」

 

「お、オールマイト?!」

 

「ど、どーやって移動して来たんすか…」

 

「緑谷少年、君に指名が来ていた…!」

 

タイムリーだな、おい

 

「ちょっといいかな、緑谷少年」

 

「はい」

 

そして、誰もいなくなった…僕は取り残されて。ああ、悲しきボッチ。

てかなーんかあの二人秘密がありそうなんだよな…まさか?!体の!!??….

あほみたい…」

 

「何言ってるの? 」

 

俺のブツブツを聞いて誘い込まれたのは二人の女子。

「あ、?耳郎。それに八百万も」

 

「ああ、職場体験か。あたしも早く決めなきゃなぁ」

「私はもう決めましたわ。皆にみられ期待されることに慣れる為、ウワバミさんのところへいきますわ」

 

「なるほど。苦手をつぶしに行くって感じか」

 

「ええ。せっかくの職場体験。より良いものを目指すのは当然ですわ」

 

「お、おう。頑張れよ…」

 

意識高い系かよ八百万。だがかわいいから許す。

さてどうするかな、職場体験。八百万の言うことももっともだが…そういや母さんが進めてたとこあったな…調べてみるか

 

「鋼野君は九州なんだね。」

 

「ああ、飯田は保栖か」

 

「ああ、マニュアルさんのところさ」

 

「なんかあったら、ちゃんと頼れよ」

 

「わかってるさ」

 

「…」

 

わかってたら、そんな目しないんだよ…

兄のインゲニウムがケガをしてから飯田の目からは異様な雰囲気がするようになっていた。

 

「じゃあな」

まあ緑谷も近いようだし。任せるか。

いざいかん、職場体験

 

此処が、逢魔ヶ刻ヒーロー事務所か。こじんまりした敷地に二階建ての事務所。

言っちゃなんだが、ぼろっちい。

「すいませーん、雄英高校の鋼野ですけど…」

だれもいねぇのか   

 

ビュンッ!ドガッ!!

 

痛って!!なんだ?!

 

「やっと来たか、わしのおもちゃが」

 

このウサギ頭は?!

 

「椎名さん!!なにやってんですか!?」

 

女の人が驚きながら駆け寄ってくる

 

「挨拶じゃ、おい小僧。おまえはわしを楽しませろ」

 

…職場選びミスったかなぁ?

 




子供の頃ベン10 ってアニメ見ていた人はいませんか?
今ベン10 ×ヒロアカも書いているので良かったらぜひ!
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