「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」 作:レッドファイル
鋼野side
「とりあえず、どいてくれませんか?」
「そうですよ椎名さん!!鋼野君がかわいそうです。」
「ふん」
そういうとウサギ頭の男はソファに飛び乗る。てか、この人?本当にヒーローなのか?こう…もっとさぁ、オーラっていうの?雰囲気がヒーローにはあんじゃん。それなのにこの人は、
「あーもー椎名さん?!なんでいつも勝手するんですか!?」
「ここはわしの事務所だ。あと、今は椎名ではない。ハーゼと呼べ」
「だったらヒーローらしい行動をしてください!!」
すっげー怒られてる。サイドキックの人に。どんだけだよ、ヒーローネーム呼ばれないって。いや、まてよ、昔っからの知り合いなのか?今度それとなく聞いてみるか。とりあえず今は話を進めてもらわねえと。
「あのー…」
「あ、ごめんね鋼野君!わたしは、動物ヒーロー ティア!」
「はあ…」
黒髪の地味目な女性ヒーローが自己紹介をする。
「で、この人は、ラビットヒーロー ハーゼ!」
「いかにも!わしがハーゼじゃ!」
「なんか、思ったよりもウサギウサギしてますね。」
身長は180㎝くらい。なのに顔だけじゃなくて手足までウサギだ。なんか、アンバランスウサギ人間…
「なんじゃ、わしを見たことないのか?」
「あー、なんかティアさんの写真はあったんですけど、ハーゼさんのは…」
「おい、ティア!なぜこいつはわしの顔を知らんのじゃ!!」
「そもそも椎名さん、ヒーロー活動ほとんどしてないじゃないですか!!ふつう本州の人は私たちのことなんて知らないですよ。体育祭で鋼野君がすごかったから一応私が指名出しましたけど。椎名さんも見てたでしょ?この子決勝までいってるんですよ?」
「そんなこと知っとる!それより、おまえはどうしてうちに来たんじゃ?」
急に俺に話が戻り、少し驚く。この人の話子供みたいだな…
「この事務所ってぶっちゃけ事件解決数自体は少ないじゃないですか」
「じゃかしぃ!」
「けど解決した事件は全部凶悪敵や奇妙な事件じゃないですか。しかもサイドキックは一人。だから」
「だから?」
「面白そうだなぁとおもって」
「ふぅむ…その心意気は悪くない。お前のヒーローネームは?!」
「え、あ、アルケミックっす」
「長い!お前は今日からアルケミじゃ!!」
「はい?」
「ごめん鋼野君。期間中は耐えて….」
この人苦労してそうだなぁ
「ついてこい!」
事務所から少し歩くとそこは森?だった。
「よし、この辺でいいか…おまえ、今からわしと戦え」
「え、なぜですか?」
「一応じゃ。実際に戦ってみんとつまらんかどうかわからんからな」
「は、はい?その言い方じゃまるで俺がつまらないみたいなんすけど」
「心意気は認める。だが、お前の戦いはつまらん。まるでまがい物じゃ」
クラスの温厚ランキングトップ19に入る俺でもさすがにカチンとくるものいい。
だがこれも職場試験の一環なのかもしれない。ほら、勝手に公の場で個性柄ttらダメじゃん?此処は森。森ってみんなのもん。だからここでの個性使用は認め
「ここはわしの私有地だから何も気にせんで個性ぶっ放していいぞ。」
心読んだの?ねぇ?…
まあ、使っていいなら思いっきり使わせてもらおう。見せてやるよ。雄英体育祭二位の実力を!!
「じゃ、いきますよ」
俺は片膝をつけ地面に触れる。そして土の弾丸を連射する。威力はないけど、まずは様子みっ!?
ズゴン!!
「…ほら、つまらん」
「っ!」
気がつくと俺はハーゼさんに組み伏せられていた。なんだ?何が起きた?!俺の土弾を飛んで避けたのまで見えた。その後に…まさか空中移動したのか?そういう個性?にしても速すぎる…
「ほら…終わりじゃ。立て」
「ま、まだ終わってません…」
悔しい。此処まで瞬殺されたのは初めてだ。それこそ母親にだってここまでの瞬殺はなかった。くそっ!!!
「寛解流 参の技 八海山!!」
「じゃから、もう終わりじゃ。その技も寛解のやつには劣る」
ドムッ!!!
「う、そ、だろ…」
バタッ
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「…知らない天井だ」
「あ、起きた!ごめんね!!!ほら椎名さんも!!」
「…」
「椎名さん!!」
「ふん、アルケミ。お前、何がダメなのかわかるか?」
「…オールマイトからは自分らしさを探せと言われました…」
「ほぉ。あの小僧。見る目はやはりあるな」
この人オールマイトを小僧って?!どんだけ爺なんだよ!!
「やつの言う通り。お前には個性がない。能力そのものはある。じゃが体育祭を思い出してみろ。全て相手の力を利用するか、相手の模倣だけをしておった。ちがうか?」
「…」
「じゃがその戦い方では本物に勝てん。事実、決勝ではあのもじゃ小僧に負けたろう。その小僧は本物じゃ。それに一回戦や二回戦で戦ったやつもな。今の戦い方じゃあ成長したやつらにはかなわん」
「っ!!けど、俺の個性じゃ火力が出ないから!!」
「誰が火力の話をしとる。いいか。本物には正義だけでない。悪もおる。計り知れないほどの本物の巨悪が。そいつらをぶっ潰すためにはこちらもほんものにならなきゃいけないんじゃ。わかるか?」
納得はしていない。だが理解はできる。事実、俺は緑谷に負けてしまった。
「ティア!こいつを連れてパトロールにでもいってこい!!」
「はいはい、いこっか鋼野君、じゃなくてアルケミ君」
「…ハーゼさんは?」
「わしは情報収集じゃ。」
「ただだらだらネットサーフィンするだけでしょうが!はあ、行こうアルケミ君」
「はい…」
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パトロールするのはここから電車で一時間の町らしい。まあ、事務所がかなり田舎にあったからな。本物、自分らしさ…か。
俺の戦い方は器用貧乏。ある程度のことは大概できる。だから相手の技とか再現したりカウンターで倒してきた。近距離は苦手だったけど、それは母さんの技で何とかしてる。それにその技だって自分流に改良…いや、違うか…実際は母さんの完成度に追いつけないと思ってアレンジしただけ。言ってしまえば偽物の技…か。それにしてもハーゼさん、えらく本物偽物にこだわってたな。なんでなんだろ「…ケミ君」
「アルケミ君!!」
「は、はい!!?」
「大丈夫?ぼーっとしてたよ?」
「す、すみません。考え事を…」
「ああ、ハーゼさんに言われたこと?」
「はい…」
「あの人普段仕事しないくせに偉そうなんだよ」
「はは…」
「…あんまり気にしないでね?」
「…いや、ハーゼさんの言ったことは合ってたんすよ。俺は…本物じゃなかったんおかもしれないんです…少なくともみんなを助けるヒーローは、俺みたいにせこい戦い方じゃないし」
思い出すのは体育祭。そしてその後ののっぺらぼう。あいつはもしかしたら…本当の俺、なのかもしれない。
「あの人もねぇ、その、複雑なの。自分のことが元々嫌いだったみたいで。結局自分が面白いことを探すことのが本物になれる、本物がやれることだっておもったらしいんだけど…どう考えてもこっちの負担なんだよね…」
「…はは。でもあの人は確かにすごかったですよ。強さもだけど…芯があるっていうか、自分があるんすよ」
「自分優先しすぎなのよ…自分のこと何歳だと思ってんだか」
「とにかく俺も本物にならなきゃっすね…」
「あー、そのことだけど…大丈夫よ?」
「え?」
「君らしくあればそれが本物なのよ。君は君しかいないんだから」
ニカっと笑顔で励ますティアさん。あ、まずい。これは惚れる。いかんいかん。俺はもっと派手目の都会ガールを好きにならなきゃ…本物、俺らしさか…
子供の頃ベン10 ってアニメ見ていた人はいませんか?
今ベン10 ×ヒロアカも書いているので良かったらぜひ!