「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」 作:レッドファイル
鋼野side
「うっわ、めっちゃ街すね」
ハーゼさん、ティアさん、俺で出向いたのは隣町。ビルは立ち並びその向こうには2階、いや3階建ての家がびっしり埋まっている。うう、さすがにここに一生住みたくはないなぁ。もっとのどかな…
「私たちの町はちっさいからね…ヒーローも基本は私たちしかいないし」
「…あれ、町のでかさにしては人が全然いませんね」
「ああ、それは」
「それはだなアルケミ。今日は町のど真ん中、今わしらがおるところから10キロほど離れたところで祭りが開かれるからじゃ!!この祭りは九州1騒がしい祭りともいわれておるんじゃぞ!」
「おお!!それは行ってみたいっすね!!」
「ダメだよアルケミくん。今日は
「…人が多いところにヒーローは集まる。
「た、確かに…ていうか祭りに行きたいだけ、って…もういないし…はぁ、久々にヒーローっぽいことしたと思ったらこれだもん」
「マジで見えない速さで祭りに行きましたね…なんつーかハーゼさんは自分らしさの塊っすね。俺もそれを目指したいんで今から祭りに…」
「アルケミくん?あの人のまねしてたら絶対にヒーローになんて慣れないよ!今は厳しんだから!」
自分ところのヒーローはダメってサイドキックこの人だけだろうな…
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一瞬で祭り場へ消えたハーゼさんを追うため二人で雨の中走って向かう…いやなんで走るの?!10キロは車使っていいでしょ!?
「経費削減だよアルケミ君!」
「いやなんも言ってないじゃないすか」
「顔に出てたから」
いかんな、どうしても感情を隠すのが苦手だ。ま、それも俺らしくていっか…やばい、【俺らしい】っていうだけですべてを肯定できる。これは自己肯定感高まるわぁ…
「うちは収入源がアレだから。成るべくお金は使いたくないのよ」
「わかりますけど…ハーゼさんは基本的に変な案件しか解決してないですもんね。戦闘で派手に色々ぶっ壊してるらしいし」
「そうなのよ…ほんとあの人は」
そう言えばこの人ってなんの個性なんだ?ハーゼさんは戦闘訓練で見てたからなんとなくわかるけど。
「ティアさんの個性ってなんですか?」
「私?私はね、ど」
そこまで言ってティアさんは進行方向を変える。
なんだ?、と思って彼女の目線の先を見ると血まみれになり倒れているヒーロの姿があった。
「大丈夫ですか?意識ありますか?」
「う、腕が…」
「
電話をかけ、悪態をつきながらも応急処置を進めるティアさん。はじめて四肢の欠損を見た俺は対応が遅れる。
「お、俺ハーゼさん呼んできます!!」
「うん、頼…いや、私が呼んでくる。そっちの方が早いし確実!アルケミ君はこの人を病院に連れてって。此処から直線に500メートルくらい」
「わかりました」
「…幸いって言っていいかわからないけど、この人も命の危険はないわ」
俺を気遣ってだろう。人が死ぬ、ことに直面することはない、と暗に示してくれる。
「はい!じゃあハーゼさんお願いします」
「そっちもしっかり頼むよ、ヒーロー!」
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「つきました。大丈夫ですか?」
病院につき、受付の人にけが人を預け俺は外に出る。
本当に
とりあえずさっきの場所に戻…
ダッ
病院の前の廃ビル。その陰からこちらを覗いていた人間が俺を見た瞬間逃げる。
間違いない!!あれがさっきのヒーローに傷を負わせた、
タッタッタッタ
廃ビルの奥に入った傷の男を追いかけ俺も入る。こういう場所は俺の得意分野な場所だ。分解していいものも多いし暗くても俺は5メートル圏内なら感知できる…屋上に上がったか?
少し間をおいて、と。
ガチャッ
ドアを開くとやや狭い屋上。そしてその柵を壊し飛び降りる傷の男。確かに5階建てのビルだし周りの建物によっては降りれるか。
「まだ気づいてないっぽいな…逃がしさねぇぞ!!」
周りにあったもので即席のロープを作り俺もビルから降りる。降りた先はアパートの屋根。
体を無理やり倒し転ぶ。俺の体があった場所はその男の右腕が貫いていた。
「…今日は獲物に困らないな」
「…イカしたグラサンしてんじゃねぇかおっさん!」
今日わかったことは俺は尾行が下手ってことだな!
傷の男…本名は一体何なんだろう…単行本にのってたっけ?