「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」   作:レッドファイル

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出てきましたハガレンキャラ


24話 職場体験(3)「雨の日にグラサンつけてる人ってなんなの?」

鋼野side

 

「うっわ、めっちゃ街すね」

 

ハーゼさん、ティアさん、俺で出向いたのは隣町。ビルは立ち並びその向こうには2階、いや3階建ての家がびっしり埋まっている。うう、さすがにここに一生住みたくはないなぁ。もっとのどかな…

 

「私たちの町はちっさいからね…ヒーローも基本は私たちしかいないし」

 

「…あれ、町のでかさにしては人が全然いませんね」

 

「ああ、それは」

 

「それはだなアルケミ。今日は町のど真ん中、今わしらがおるところから10キロほど離れたところで祭りが開かれるからじゃ!!この祭りは九州1騒がしい祭りともいわれておるんじゃぞ!」

 

「おお!!それは行ってみたいっすね!!」

 

「ダメだよアルケミくん。今日は傷の男(スカー)を探しに来てるんだから。ね、ハーゼさん」

 

傷の男(スカー)とはヒーローと敵、その両方を襲う正体不明の敵。わかっているのは顔に大きな傷があることと、今はこの町にいることくらいだ。

 

「…人が多いところにヒーローは集まる。傷の男(スカー)はヒーローを狙う。ゆえに傷の男は祭りに現れるじゃろう!」ダット!!

 

「た、確かに…ていうか祭りに行きたいだけ、って…もういないし…はぁ、久々にヒーローっぽいことしたと思ったらこれだもん」

 

「マジで見えない速さで祭りに行きましたね…なんつーかハーゼさんは自分らしさの塊っすね。俺もそれを目指したいんで今から祭りに…」

 

「アルケミくん?あの人のまねしてたら絶対にヒーローになんて慣れないよ!今は厳しんだから!」

 

自分ところのヒーローはダメってサイドキックこの人だけだろうな…

 

一瞬で祭り場へ消えたハーゼさんを追うため二人で雨の中走って向かう…いやなんで走るの?!10キロは車使っていいでしょ!?

 

「経費削減だよアルケミ君!」

 

「いやなんも言ってないじゃないすか」

 

「顔に出てたから」

 

いかんな、どうしても感情を隠すのが苦手だ。ま、それも俺らしくていっか…やばい、【俺らしい】っていうだけですべてを肯定できる。これは自己肯定感高まるわぁ…

 

「うちは収入源がアレだから。成るべくお金は使いたくないのよ」

 

「わかりますけど…ハーゼさんは基本的に変な案件しか解決してないですもんね。戦闘で派手に色々ぶっ壊してるらしいし」

 

「そうなのよ…ほんとあの人は」

 

そう言えばこの人ってなんの個性なんだ?ハーゼさんは戦闘訓練で見てたからなんとなくわかるけど。

 

「ティアさんの個性ってなんですか?」

 

「私?私はね、ど」

 

そこまで言ってティアさんは進行方向を変える。

なんだ?、と思って彼女の目線の先を見ると血まみれになり倒れているヒーロの姿があった。

 

「大丈夫ですか?意識ありますか?」

 

「う、腕が…」

 

傷の男(スカー)…!!ハーゼさん…っもう!電源切ってる!!なんの為の電話よ!!」

 

電話をかけ、悪態をつきながらも応急処置を進めるティアさん。はじめて四肢の欠損を見た俺は対応が遅れる。

 

「お、俺ハーゼさん呼んできます!!」

 

「うん、頼…いや、私が呼んでくる。そっちの方が早いし確実!アルケミ君はこの人を病院に連れてって。此処から直線に500メートルくらい」

 

「わかりました」

 

「…幸いって言っていいかわからないけど、この人も命の危険はないわ」

 

俺を気遣ってだろう。人が死ぬ、ことに直面することはない、と暗に示してくれる。

 

「はい!じゃあハーゼさんお願いします」

 

「そっちもしっかり頼むよ、ヒーロー!」

「つきました。大丈夫ですか?」

 

病院につき、受付の人にけが人を預け俺は外に出る。

本当に傷の男(スカー)が出るなんて…正直本物の敵なんて初めて…でもないか。

とりあえずさっきの場所に戻…

 

ダッ

 

病院の前の廃ビル。その陰からこちらを覗いていた人間が俺を見た瞬間逃げる。

間違いない!!あれがさっきのヒーローに傷を負わせた、傷の男(スカー)だ!どうする?ハーゼさんたちのところに戻るか?いやそんなことしてたら逃がしちまう…なら、ある程度尾行して傷の男の正体を確かめる!

 

タッタッタッタ

 

廃ビルの奥に入った傷の男を追いかけ俺も入る。こういう場所は俺の得意分野な場所だ。分解していいものも多いし暗くても俺は5メートル圏内なら感知できる…屋上に上がったか?

少し間をおいて、と。

 

ガチャッ

 

ドアを開くとやや狭い屋上。そしてその柵を壊し飛び降りる傷の男。確かに5階建てのビルだし周りの建物によっては降りれるか。

 

「まだ気づいてないっぽいな…逃がしさねぇぞ!!」

 

周りにあったもので即席のロープを作り俺もビルから降りる。降りた先はアパートの屋根。

傷の男(スカー)は消えていた。ッつ!!!

 

 

体を無理やり倒し転ぶ。俺の体があった場所はその男の右腕が貫いていた。

 

「…今日は獲物に困らないな」

 

「…イカしたグラサンしてんじゃねぇかおっさん!」

 

今日わかったことは俺は尾行が下手ってことだな!

 




傷の男…本名は一体何なんだろう…単行本にのってたっけ?
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