「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」   作:レッドファイル

26 / 27
25話 vs傷の男 「異能って呼び方、正直かっこいいとは思っちゃう」

 

傷の男と鋼野、いやアルケミがいる場所は2階建てのアパートの屋上。広さは縦10メートル、横30メートルほどの長方形である。

 

(体育祭の時より狭いか?それとも…体育祭は20メートル平方の正方形、今回は…大体300㎡くらいか?つまり…ここの方が狭い!!おお、正直図形の面積なんてわかっても意味ないだろって思ってたけど初めて役に立ったな。やはり義務教育は偉大だ!!)

 

ビュン!

 

「っつ!!」

バッ

 

余計なことを考えているアルケミに対し容赦なく掴みにかかる傷の男。最近覚えたばかりのバク転で回避するアルケミだが、余裕はない。

 

「おいおい、子供に向かって本気とはあんまりじゃねーの?」

 

「子供…ああ、よく見たら中学生くらいか…」

 

「誰が中学生だ!」

 

「ふん、ヒーローの真似ごとなら今すぐやめろ」

 

「辞めないって言ったら?」

 

「お前の四肢を分断する」

 

(いや怖いよ。なんでそんなに破壊したがるんだ…まあ今が俺がするべきことは…ハーゼさんたちが来るまで持ちこたえることだな。あと適当なタイミングで個性ぶっ放して位置を教えないと)

 

「辞める気になったか?」

 

「…はい、辞めます」

 

「…」

 

そのアルケミの言葉を聞きくるり、踵を返す傷の男。その顔は、やはりこんなものだろう、言いたげであった。

 

「なんつって」

 

ガキィィン!!

 

「ム」

 

自分に背を向けた男に対して遠距離からコンクリによる拘束をするヒーロー見習い。その精神性は大して敵を変わらないのかもしれない。

 

「…虚言を吐くとは、ヒーローらしからぬ行為だな。敵となんら変わりない悪党ではないか」

 

「知るかよおっさん!!あんたは敵、俺はヒーロー!その時点で俺のすべての行為は正当化されるんだよ!せこいだって?正々堂々っていうのはお互いが守りましょうって決めて初めて意味を持つんだよ!相手が敵の時点でヒーロー不利だしな!!」

(我ながらすげぇ理論だな…相澤先生居たら死ぬほど減点されそう…)

 

「…やはり摘むべきだな。神に背き異能を行使する者よ」

 

「ああ?」

 

「滅ぶべし!!」

 

ゴキッ

 

指を鳴らし、右手でコンクリに触れる。その瞬間傷の男を拘束していたコンクリは粉々になる。

 

(まじかッ!)

 

驚きつつも迎撃は忘れない。向かってくる傷の男に対し壁や柱を錬成し行く手を阻もうとする。が、

 

「ふん!!」

 

傷の男が右手で払うだけで崩れていく。

 

(おいおい、スピード落ちねーじゃん!!なんなの?どんだけ強個性なの!?右手が個性発動手か!?なら攻めるべきは左!)

 

頭を働かせ相手を分析する。ともに戦闘訓練をしていた緑谷を参考にするアルケミ。個性を使い傷の男の左手側から硬棘を飛ばす。

 

タッ!!

 

(跳んだ?!なんなんだよその跳躍力!まずい、相手の間合いだ!剣を!まにあわ)

 

 

ガキンッッッッ!!

・・・

ボロッ

 

 

(ま、間に合った)

 

地面から錬成し、手に取ると間に合わないと判断してアルケミは錬成して勢いのまま傷の男にぶつけることで攻撃を反らした。一瞬で剣は破壊されるが、その一瞬で再び距離をとる。

 

「あの程度の物量では俺を止めきれんぞ、ヒーロー」

 

「うるっせえな。手加減してやったんだよ。おっさんもう年だろ?年配には優しくしろって言われてるもんでな!」

 

「…俺はまだ23だ」

 

(…ちょっとは申し訳ないと思ってる。けど物量か…ここは人が実際住んでるアパート。だから使いすぎると建物が壊れる可能性がある…新しい弱点発見、やったね!!…最悪のタイミングの発見だよ!まったく。とにかく、時間稼ぎしないと…)

「おい傷の男!なんでお前はこんなことするんだ!!」

 

「…」

 

「ヒーロが気に入らないってだけじゃないんだろ?敵も一定数やってるみたいだし。いったい何が目的なんだ?!」

 

「…そもそも人は異能なんぞなくとも生きていた。その姿で古代から生活していた。それすなわち異能無き姿こそ神の啓示するものだ。ヒーロー、そして敵は神への冒涜たる異能をあろうことか嬉々として行使する。我は神の代行者として裁きを下す!」

 

「…個性反対派ってやつか?人類の進化を受け入れられないなら今すぐ来てる服も文明を捨ててみろよ!」

 

「…話してわかるとも思っていない。ただお前を排除するだけだ」

 

ダッ!!

 

(ッ速い!!)

 

またも距離を詰める傷の男に対し次は正対して迎え撃つアルケミ。

 

(あまり多く出せないならコンクリはただの邪魔になる!大丈夫、俺は強化能力持ちの緑谷といつも戦ってんだぞ!この程度…)

 

ドガッバキッガキ!!

 

「ほぉ、少しは戦えるようだな…だが」

 

ブワッ

 

(消えっ…いや)

 

「っく!!」

 

地面から柱を出し自分を吹っ飛ばす。

 

「よく避けれたな」

 

「お褒めにあずかりってか?」

(こいつ…なんなんだ?個性は右手で触れたものを破壊するって感じ。だから身体能力に関しては常人なはずなのに。俺を飛び越えて即攻撃に移るなんて簡単にできることじゃねーぞ)

 

「異能なんぞに頼るからだ」

 

「は?」

 

「元々人間はこのくらいの身体能力は誰でも有している。だが異能を持っていることに過信し己を甘やかす。結果人として持つものは劣ってくのだ」

 

「確かにお前の動きはすげーけど…お前も個性使ってんじゃねーか!!」

 

「俺は全てを捨て此処に立っている。俺を動かすのは、憎悪と使命だ」

 

ダッ

 

(もういいよ。お前の思想は、俺には伝わらない。だから…とりあえず今のことだけを考える!)

「見つけたぜ、お前の個性の攻略法」

 

「ほぉ…」

 

 




ヒロアカの個性発現って何年前か名言されてるっけ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。