さて、潜水艦娘の公称第2900号ことイニコさんも来たことだし、海上警備行動の訓練カリキュラム実践テスト始めようか。
お祭りも楽しみだけどまずはお仕事お仕事。
じゃあ早速イニコさんは船団襲撃演習、浅間さんを旗艦として鈴谷さん、不知火さんで15ノットのタンカー3隻と仮定した船団を護衛してね。
航空機による海上警備は海上保安庁と海上自衛隊から1機ずつ出してもらってやってみよう。
浅間さんは20.3cm連装砲、熟練見張員、71式ボフォースロケットランチャー
鈴谷さんは20.3cm/55 Mk.16 3連装速射砲A4 、71式ボフォースロケットランチャー、OPS-12艦載対空捜索レーダー、瑞雲
不知火さんは10cm高角砲+高射装置、66式探信儀 OQS-3、71式ボフォースロケットランチャー
イニコさんはZQQ-4 統合式複合ソナー、現代型ディーゼルエンジン(缶)、現代型主電動機(缶)
以上の装備テストを行います。
アスロックでの誘導弾対潜水艦作戦は非常に強力なんだけど予算がね……なので廉価なボフォース噴進弾を使ってみましょう。在庫もタップリあるみたいだし。
「ゆーは……実戦出たことないし、なんだかみんな強そうだなって……あと、ゆーは武装が積めないから戦闘行動は無理ですって……」
「魚雷発射の代わりにピンガーを打ってもらえば大丈夫だよ」
「まぁ鈴谷的にも初めて使う装備だし、初心者どうしでいいんじゃない?」
「ボフォース……Bofors...」
「浅間教官、そろそろ割り切ってください」
あとイニコでも追いつけるように護送船団側は進路偽装のための航路変更を多用するから、船団に対して劣速でも頭を使って追いつく訓練でもあるよ。
船団側は『本当に潜水艦が訓練攻撃してくるかすらわからない』って練習でもあるから、気の張り方も含めて頑張ってね。
続いて他の娘についてです。
見島さんは第16護衛隊と協力して「しらね」の機関修理を継続。得意分野ではないのはわかってるんだけど、よろしくね。
富士さんは私とこの前の反省会とか『観光客』対策について東北統合隊と仙台駐屯地で打ち合わせ。
三笠さんは鎮守府事務、特に来月の半期決算準備お願いします。
それでは今日も一日頑張りましょう!!
───陸上自衛隊 仙台駐屯地
「まずは皆様方、先日の防衛戦闘でのご尽力に感謝します」
「陸海空、海軍並びに海保や県警、自治体との協調がまさに統合隊の名に恥じないレベルで運用できた賜物ですな」
まずは自衛隊や各偉い人がそれぞれやんややんやとお互いを褒めるタイムが続いていた。さり気なく挨拶や視線から富士さんが察してくれて耳打ちしくれる。うーん、やっぱり一夜漬けで誰が誰って覚えるのは無理だった〜
「さて本題に入りましょう、今回の議題は3点。まずは『艦娘鈴谷』に偽装した深海棲艦による病院襲撃についてです。現場で実際に交戦、事後処理にあたった高野一尉報告を」
「はっ、病院の警備については守衛と偽装深海棲艦の会話内容も含めてほぼ艦娘であると誤認する出来であった以上問題はなかったと思われます。また警備戦力も実際念の為待機していた一個分隊で対応は可能でありました」
ほほう? あの深海棲艦は警備とかを攻撃とか暗殺せず完全に擬態だけで病室まで突入してきたんだ……
「また、小銃が有効であった事から偽装深海棲艦は艤装なしでは生身かそれ以下の耐久度であると想定されます。こちらの映像の通り実際5.56mm一発で肩から腕ごと吹き飛ぶのはいささか不自然です。この偽装深海棲艦の耐久度の低さを推察する根拠です」
「確かに見破るのは困難そうです。しかしながら山本提督は接触時『違和感』を覚えて突き飛ばしています。そこについて山本提督、なにかございますか?」
会議室の偉い人がらの視線が私に集中する。ふぅ、落ち着いて落ち着いて。
「はい、そもそも鈴谷は当鎮守府所属艦娘であり、親しい間柄です。そのため偽装していても違和感を覚えられたのだと思います」
「それは接触によるものではなく、動作や言動などで判断したと?」
「それもあります。また主に艦娘と提督の間に繋がれるという『絆』について、鈴谷は私が建造した艦娘ではないためそうした生みの親である提督と艦娘に限定される物で気が付いた、とは私自身納得し難い物があります。よって馴染みの関係であれば看破可能かと考えます」
「ありがとうございます。ではこの偽装深海棲艦について対策案の検討に移ります」
ねぇ富士さん?
「どうした提督」
ぶっちゃけ本物よりおっぱい小さかったからわかったって言わなかった私を褒めて。
「失礼、山本提督からだが、体型など一部オリジナルと異なる点があったそうだ。『女性』のセンシティブな内容になるため詳細はここでは述べないが、まぁ、包容力に違和感を覚えたそうだ」
こ、こら富士さん!! なんて事言うんですか!!
あああ皆様方こっちを見て微笑まないで、多賀城駐屯地司令はジト目で見ないであわわわわ
「こほん、では引き続き対策について───
こ、これは長くなりそうだ………
「最近『北』の観光客が増えており、野蒜鎮守府周辺ではもとからの自衛隊への信頼感と、鎮守府の主に漁業への貢献からの信用度により、地元民からの『白人』観光客増加が報告されています」
なるほど、確かにたまに手伝ってる牡蠣小屋で外国人見るの増えた気がするなぁ。
言われてみると確かに白人の方が多い気がする……する?
「特に『特異な経歴』を持った提督と思しき人物が自転車で走り回っていたり、牡蠣小屋で目撃されているため、観光客もそれはさぞかし気になるようですからね」
……あーあー ほ、本日はお日柄もよく「提督、今日は曇りだ」あぇぅ……
「現在警務隊と警察による迷い込んできた『観光客』に対する『親切な道案内』により対応していますが、それにしてもこの増加傾向は異常です。警務隊も24時間張り付いているわけにもいかないですが、まぁ『入れ食い』なので悪くはないとだけ」
迷い込んできた観光客はどうなってるのかなーこわいなー富士さん助けて?
「俺から離れるな、提督。俺が護ってやるよ」
やだ、やっぱり富士さんイケメン……あ、ごめんなさいごめんなさいみなさんなんか微妙な空気にならないでーーー!!
会話文が多すぎ問題がある気がする……