旧式鎮守府物語   作:あおさ海苔

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※注 意

甘やかす表現あるので、苦手な人はバック推奨







休憩日にするそうです?

提督より所属訓練艦娘へ連絡

 

翌日09:00より宿舎前にて待機中のバスに乗車し、特別休暇に向かう。

 

各自二日分の着換えと余暇を過ごす趣味品があれば携行されたし。

 

 

教官艦娘は本日夜の指示を完遂すべし。

 

 

 

 

 

 

 

さて、09:00ちょっと前に宿舎前へ向かったところ

 

明らかに寝不足そうな顔色の悪い利根さん

 

そんな利根さんを見ておろおろしている古鷹さん

 

体育座りで寝ている駆逐艦三人。

 

 

そしてみんなにバレないように近くの藪から偵察している不審者は当鎮守府所属の艦娘三名です。ハイ。

 

 

 

「あっ、提督! おはようございます!」

 

「ピェッ……お、おはようございます……」

 

 

うん、古鷹さんは元気いっぱいだね。昨日ゆっくり寝れた?

 

 

「はい、寝ていいよって妖精さんから伝えていただきましたので。04:00までしっかり休ませていただきました!」

 

 

それはよかった。利根さんは……うん、大丈夫だよ、今日は一緒に楽しもうね?

 

 

「吾輩、行って良いのか……? 駄目な訓練生じゃろう?」

 

 

良いんだよ、大丈夫……大丈夫……ほら、こっちおいで。今日まで必死に頑張ったね。えらいえらい。

 

今日だって辛いのにちゃんと起きれたね。えらい。

 

荷物もばっちりだね。一人でちゃんとできてるなんてもうすごいね。えらいえらい。

 

 

「……頭を撫でな、い……うっ……うっ……」

 

 

バスはもう来てたので、まずは利根さんをバスに乗せる。

 

大丈夫、利根さんは人一倍頑張ったからね。先に乗ってて私を待っててね?

 

 

「ぅん……」

 

 

 

さて、浅間さんが藪の中で罪悪感からか盛大にリバースしてるみたいだけどそれはおいといて、次は寝てるところから慌てて起きてこっちに走ってきた駆逐艦のみんなかな。

 

 

「提督をお待たせして申し訳ございません!」

 

 

はい、おはようございます。予定時間よりまだ早いので大丈夫ですよ。

 

ところで秋月さん? 荷物はその風呂敷だけですか?

 

 

「はっ! 着衣は泊所で洗濯すればよいので、これで十分です」

 

 

うーん、運転手さん。経路変更で最初はイオンタウン矢本に向かってください。

 

ええ、よろしくお願いしますね。

 

 

 

「あの、秋月さんに比べて荷物多すぎっぽ……ですか?」

 

 

夕立さんおはようございます。今日はおしゃれしてるんだね。リボンの色変えた?

 

 

「ぽい! あっ、えっとはい、かえ、ました……」

 

 

そっかそっか。あと今日は慰安旅行だから言葉無理に治さなくていいんだよ。楽にしようか。

 

 

「い、良いっぽい? ありがとうっぽい!」

 

 

はい良いっぽい♪

 

最後に潮さん、何か言いたそうだけどどうしたの?

 

 

「えっと、その、ご、ごめんなさい。私の自己管理不足です。性能を発揮できず───」

 

 

うーしおちゃん。はい、ぎゅ〜

 

 

「て、ててて提督!?」

 

 

潮さんは自分にも人一倍厳しいからね。大丈夫大丈夫、ちゃんと練習の成果でてるよ。富士さんも褒めてたよ、『一番芯の通った心を持ってる』って。

 

だから自分で自分をもう少し褒めてあげよう?

 

でもまずは私が褒めます。ほら、背中とんとん、とんとん。

 

 

「ていとく……ごめんな「いいんだよ、バスに乗ろっか」はい……」

 

 

 

よーしではまずイオンタウンでお洋服買ってから本日から二泊三日の鳴子温泉慰安旅行に行くぞー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───同時刻、近くの藪の中

 

 

「Oh……利根ぇ……Sorry……Sorry……おえっ」

 

「ちょっと浅間さん気をしっかり!」

 

「なんだあの提督の母性力は……くっ、この俺にもバブみがあっただなんて……ほめてぇ……」

 

 

 

 

※訓練生達にはバレなかった模様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───鳴子温泉郷のとある旅館

 

 

さぁさぁ旅館到着です。今回大部屋一部屋だから各自荷物を置いて早速浴衣に着替えさせましょう。

 

 

 

かわいい

 

 

 

かわいい

 

 

 

ねぇ

 

 

 

かわいい

 

 

 

 

 

 

「提督、どうしたっぽい?」

 

 

ううん、大丈夫。みんな準備できたらまずお風呂入ろっか。

 

 

「先程せっかく提督に買ってもらった服を脱ぐのが勿体なく……」

 

 

秋月さん、そのかわいい姿は帰りにまた見せてくださいね?

 

ほら潮さん、恥ずかしがらずに。帯巻いてあげますよ。

 

 

「提督にそんな、えっと、あ、ありがとうございます」

 

「では提督! 古鷹、駆逐艦三名を率いてお風呂に向かいます!」

 

 

えっ、古鷹さん?  皆で一緒に───

 

 

「(利根さん、まだ夢うつつみたいなので、優しくしてあげてくださいね)」

 

耳元でっ、そ、そんな……ひゃう……

 

 

「(提督、お願いしますね?)」

 

 

うんわかった。ふるたかおねえちゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

はっ、気がついたらぽげーっとしている利根さんと入り口を見ながらぽげーっとしていた私だけになってしまった!

 

 

えーっと、うん。よし、利根さんのメンタルヘルス回復のため最後の治療を開始しましょう!

 

 

 

 

とーねさん、ねぇ、利根さん?

 

 

「……ふぁ!? 提督! す、すまんぼぅとしておった」

 

 

ふふっ、いいんですよ。ほら、とーねさん。おいで?

 

 

「えっ、提督? そんな両手広げてどうしたのじゃ?」

 

 

おいで?

 

 

「しかしのぅ……「お い で ?」 ぅん……」

 

 

 

利根さんが申し訳なさそうにすすすっと近寄ってきたのでそのまま後ろから包み込む。

 

そして利根さんの肩にうしろから私の頭を乗せて、鎖骨あたりをやさしくとんとんする。

 

 

えらいね。ちゃんと一緒にバスで来れたね。

 

 

「ぅん」

 

 

優しいね、甘えていいんだろうかって悩んでる。でもいいんだよ。甘えていいんだよ。

 

 

利根さんはがんばりやさんだもんね。

 

でも私の前では頑張らなくていいんだよ?

 

 

「てぃとく、吾輩……」

 

 

利根さん、利根さん? 

 

 

「すぅー……」

 

 

よしよし、これで心の緊張もだいぶほぐれたでしょう。

 

このまま起きるまでぎゅっとしながらとんとんしましょうね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───とある初期訓練艦娘のインタビューより

 

 

 

吾輩は利根、電探・索敵は任せるのじゃ!

 

今日は『母上』の鎮守府を卒業したそなたらと演習できるとはなんと光栄なことか、全力で行かせてもらうぞ!

 

 

 

 

訓練卒業生艦隊

利根(航巡) 鈴谷(航巡) 古鷹(重巡) 夕立(駆逐) 潮(駆逐) 秋月(駆逐)

 

VS

訓練卒業生艦隊(新卒)

千代田(軽空) 足柄(重巡) 那智(重巡) 金剛(戦艦) 雪風(駆逐) 時雨(駆逐)

 

 

卒業生艦隊S勝利

 

 

 

『母上! ははうえー! みておったなー! どうじゃ吾輩の力 ピィッ!? 浅間教官!!!』

 




利根さんに『ははうえ』って言われたい人生だった……
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