学校イベントをひらがなにするとなんで良くないことが起こる感じになるんだろう。
※ちんじゅふぐらし!
利根さん達訓練一期生が来てはや半年。
無事練成も終わり、今日は卒業観閲行進だ。
当初の予定では3ヶ月での練成予定だったけど、訓練専門の艦娘や、装備試験艦娘と自衛隊による訓練・新兵器開発の要員のため少し長引かせてもらっていたのです。
訓練修了証書を訓練生代表の古鷹さんに手渡し、お互いに敬礼する。
「提督……ここまで育てていただきありがとうございました、古鷹、嬉しいです!」
「はい、こちらこそありがとうございました。では最後の観閲行進、気張ってきなさい!」
古鷹さん、利根さん、夕立さん、潮さん、秋月さんが艤装を展開し洋上へと繰り出し素早く単縦陣へと移行する。うーん、いい練度だねぇ……
「彼女達はこの後このまま宮古から横須賀に向かう船団の護衛についてもらいます。いよいよさよならなんですね」
うん、でもこれはもう会えない『さよなら』じゃない。また会えるよ。
「まだ俺としては夕立に近接格闘を教えたりないんだがな……なぁ? 不 知 火 ?」
「ご、ごごご指導御鞭撻よろしくお願いします、す」
「自分も潮さんに回避行動や攻撃機会についての時間がもう少しだけ欲しかったですね……」
「鈴谷的には見島教官の投錨ターンは船体折れちゃうかなーって……」
「利根と秋月に対空戦闘と高角砲の使い方もう少しだけ教えたかったヨ」
「私も古鷹さんに複式簿記について……」
うーんみんな未練タラタラである。次は期間内に満足できる教育ができるようがんばろう!
でもまずは卒業生を見送ろう、総員、帽ふれーーー!!
さて、私達野蒜訓練鎮守府のメンバーと、東北太平洋方面統合運用隊のみなさんが各々敬礼したり帽子を振る中、訓練艦娘のみんなは綺麗な単縦陣で私達の前を一回通過し、遠くに見える宮古からの船団護衛へと旅立っていった。
さーて、気持ちを切り替えて、次来る子達へどんな教育をするか想定パターン組んで検討しましょうか。
「山本提督、では鈴谷さんをお借りして予定通り陸自では沿岸部電子妨害対応訓練に入ります」
「同じく、空自はこの後浅間さんと共に無誘導ロケット弾のテストを射爆場で行います。大型コンピュータも借りることになりますので」
「海自は工廠妖精さんと見島さんの協力の下、なんとか『しらね』の復旧を続けます。機関さえ何とかなれば……」
うむりうむり、じゃあ宿舎の細かな改装計画について話があるので不知火さんと三笠さんは提督室に一緒に来てくださいね。
こら、富士さん。貴方は近接戦闘だけじゃなく訓練結果の報告書作成です! 簡易的にまとめてもらったら後は私がやりますから。
ああ大丈夫ですよ三笠さん、これぐらいは私が……あぁもう、わかりました。一緒にね。
みんなと過ごしたこの半年、ドタバタ色々とあったけど楽しかったなぁ───」
「提督、陽炎から聞いたのですがそれは所謂『死亡フラグ』というものでは……不知火、心配です」
大丈夫大丈夫、ここは訓練鎮守府だよ? 横須賀の反撃も先日成功したみたいだし、大丈夫だよー
それに今日は訓練艦娘達を見送りたいって近隣の人が集まってきちゃってるし、このまま駐屯地祭みたいに鎮守府祭にしちゃおう。各自衛隊の方もそのつもりなんでしょう?
各自衛隊の皆さんはさっきのこのあとの予定について『予定は予定として』と前置しつつ、『今日のところは』とウキウキ笑顔である。
「仙台と多賀城で揉めましたが、今回は多賀城のカレーを振る舞わせてもらいますよ」
「松島基地の『空揚げ』はお任せを」
「第16護衛隊は新規編成のため、今回は勉強させていただきます。次は各艦艇のカレーの増産など、陸自の皆さんに助力を頼みますので」
海自のレシピが陸自に漏れるのは軍機漏洩だーとか、小松基地から転属してきたパイロットがトマトカレーで対抗だーとか皆がシーフードカレー作ったら鎮守府出禁にするぞとかわいわい盛り上がってきたところで、早速鎮守府内無線を入れる。
『これより第一回野蒜鎮守府合同卒業感謝祭を行います。今日は楽しみましょう!』
───ミツケタ
───アノオトコノシソン
───ヤマモト……ヤマモトォ!!
あれ、なんか聞こえた?
フラグ乙