転生したらSAOの世界に居ました。推しに会えそうもなくて辛いですがこれから頑張って生きていこうと思います 作:HIKARI
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さて、いきなりですが、今回登場する敵キャラは、とあるアニメのキャラクターをモデルにしています。誰か分かるかな?
尚、投稿に間が空いたことに関してはノーコメントで(゜ー゜)(。_。)
「やったか!?」
アーシャの風によって着地した俺と、胸元から僅かながら血を流した龍の目が合う。
見た感じでは、さっきまでよりも瞳が穏やかになっているように見えるが、果たして。
斯くして、龍の口が大きく開かれ、確かな熱量を持ったブレスが俺達の方に向けて放たれた。
転生したらSAOの世界に居ました。ボス戦を乗り越えたと思ったら裏ボスが居ましたがこれから頑張って生きていこうと思います
ガラガラガラ………!
「「…………え?」」
龍のブレスが向かった先は、俺達の所ではなく、先程崩落して通路を塞いでいた瓦礫だった。
道を塞いでいた岩石達は、圧倒的な熱量を持つブレスに焼き払われて綺麗に消え去ってしまった。
そして巨龍は、俺達に一瞬だけ視線を向けると、そのまま洞窟の奥に消えていってしまった。
「……助けて………くれたのかな。」
「そう…だな……。……取り敢えず、大分遅くなっちゃったし、もう帰ろうか。」
既に俺達が洞窟に入ってからかなりの時間が経過している。もしかしたら、既に外は暗くなっているかもしれない。
「うん!でも、その前に、せーの!」
「「ありがとうございましたーー!!!」」
俺達を助けてくれた巨龍に、最大限の感謝を。届くかどうかは分からなくとも、俺達に出せる一番大きな声で、二人で感謝の言葉を叫んだ。
そして俺達は、来た道を戻り、洞窟の出口へと歩いていった。その道のりの途中、
「Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
そんな咆哮が聞こえた気がした。
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「「出ったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」」
暫く歩いて、俺達は漸く洞窟の外に出る事が出来た。
いやぁー、大変だった!道に迷うわ、蝙蝠が群れで襲ってくるわ、それで疲れ果てたアーシャを背負う羽目になるわ。
そんなこんなあったものだから、外はとっくに日が沈んでいて、辺りは暗くなってしまっていた。
「あーもう!すっかり暗くなっちゃった!お母さんに怒られちゃう!」
「怒られる……で、済めばいいけどな。」
「「…………………はぁ」」
説教どころか、三日間位家から出して貰えないかもしれない。
普段は優しい俺達二人の母だが、怒らせてしまうと地獄を見ることになるのだ。
「………とりあえず帰るか。」
「…………うん………そうだね。」
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お通夜のような空気になってしまったが、ゆっくりと歩き続けて山道を抜けた俺達は、村の近くまで来ていた。
「はぁ………。」
「もう腹を括るんだ、アーシャ。最早どう足掻いても怒られる未来は変わらない。」
「うぅ………」
村に近づくに連れ、足取りが重くなり唸り声を挙げ始めたアーシャとは対照的に、俺は諦めの境地に入っていた。(開き直りともいう。)
もしかしたら、その辺りは人生経験の差が出ているのかもしれない。とはいっても、前世での俺も高校生までしか生きてないんだけどね。
「こういう時は何か別の事でも考えて見るんだ。気を紛らわせるって意味でもいいと思うよ。」
「うーん、別のこと?今日は月が綺麗だね!とか?」
ぐはっ!?意味が判ってて言ってるのか!?美少女がそういう事を言うと、冗談抜きで心臓が止まりそうになるから止めて欲しい。
まぁ、確かに空が澄んでて月は綺麗なんだけれども。
「えぇ、本当に綺麗な月ですね。」
「「!?」」
そんな事を考えていた時、いきなり何者かに後ろから話し掛けられた。
反射的に後ろを振り向いた先にいたのは、俺達よりもさらに幼い少年だった。
七歳くらいにしか見えない幼い顔立ちに、俺達よりも一回りも二回りも小さな背丈。
満月の光を反射して美しく光る金髪に、ルビーの様な赤い瞳は、昼間に輝く日輪の元であれば、万人を魅了する事だろう。
「こんばんは。今日はいい夜ですね。お兄さん、お姉さん?」
「てめぇ………!何者だ……!」
コイツ……!何の気配もしなかった………!
見た目は、ただの美少年だ。本来ならば、俺が敵意を向けるべき相手ではない。
だが、こんな夜更けのこんな場所に幼い子供が居る筈は無いし、ましてや俺に悟られない程に完璧な気配遮断が出来る子供が居る筈がない。
「酷いなぁ、そんなに警戒しないでくださいよ。僕はただの子供ですよ?」
「嘘をつかないで。貴方みたいな邪気を纏っている者がただの子供な訳無いでしょう。」
ーーーーその時、濃厚な死の気配を感じた。
背中に悪寒が走り、頬には冷たい汗が流れる。
今、俺は目の前に居る少年に対して、龍と対峙した時と同等、或いはそれ以上に強大な死を感じていた。
俺の本能は、死を回避する為の術を見つけ出すべく、目に映る物全てをスローモーションにする。
停止した視界で辺りを観察すると、俺達と少年の間の地面で動くものを発見した。
俺は咄嗟に折れた剣を引き抜き、地面で動く物に全力で振り下ろす。
「っらぁ!」
剣を叩き付けた先の地面で蠢いていたのは、幾重にも重なった無数の黒い触手だった。
その触手たちは、少年の足元から大量に伸びてきていて、俺達の足下へと忍び寄っていた。あと数瞬反応が遅れていれば、危なかったかもしれない。
「あーあ、ばれちゃったぁ。お兄さん、もしかして結構強いのかな?」
言葉とは裏腹に、全く悔しさを感じさせない余裕綽々の笑顔で、少年は問いかける。
少なくとも、この少年は俺よりも強い筈だ。それ故のこの態度。
奇襲が看破されたというのに、一切の焦りも悔しさも感じられない。
「それはいいや。強い人の影って、美味しいんだよね。可愛いお姉さんだけにしようと思ったけど、二人まとめて食べちゃおうっと!」
今の言葉、「影を食べる」だと!?ってことはつまりコイツの正体は!
「影喰い。まさか本当だったの!?」
村に伝わる一つの怪談。
夜道を子供だけで歩いていると、影を食べにやってくる化け物が居る。その名を影喰い。
影喰いに影を喰われた者は、回りの記憶からも喰われて消える。
子供たちが夜遅くに出歩かないようにするための作り話だと思っていたが、まさか本当だったのか!?
「なんだ、お姉さん達僕の事知ってるの?嬉しいな。うん、とっても嬉しいから、」
少年………影喰いは、そう言って無数の影の触手を背後に展開した。その全ての先端は俺達に向けられている。
「フタリマトメテ、タベテアゲル。」
陰りなく輝く満月の下で、俺達は絶望と対峙した。
転生したらSAOの世界に居ました。ボス戦を乗り越えたと思ったら裏ボスと戦闘になりましたがこれから頑張って生きていこうと思います。
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