IS CHANGE・BROTHER AND SISTER(仮)ただ今休載中   作:アマガキ

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セシリア登場です。


第三話 英国の代表候補生

「ちょっと、よろしくって?」

 

そう声をかけられてそちらを向くと金髪の女の子が立っていた。

 

「ん?」

 

「何?」

 

「まあ、何ですのその返事は?私に声をかけられるだけで光栄だというのに」

 

ああ、こりゃいまどきの女尊男卑かぶれの女だな。

こら明久、露骨に嫌そうな顔をしない。

ISの生み出した害悪の一つだ。

基本的に男がISを使えることはほとんどないので、ISを使える女性が男を見下すようになってしまった。

最初の操縦者は一夏さんなのにもかかわらずだ。

この場合、この思想の持ち主は二通りに分かれている。

一つは一夏さんだけは特別だとみなし、むしろ神聖視する。

もう一方は一夏さんを女性の領分を踏みにじる化け物とみなしている。

この場合はどっちかな?

 

「だって僕は君のことは知らないし」

 

「知らない?!このイギリス代表候補生であるわたくしセシリア・オルコットを?!」

 

「へえ、代表候補生か」「そうなんだ」

 

「きいぃ!なんですのその態度?!それがわたくしに対する態度ですか?!」

 

んなこと言われたって、俺はこいつの自己紹介は覚えてない。

 

「俺はあんたの自己紹介をおぼえていないんだが?」

 

「なんですって?!」

 

「そういってやるな、数馬」

 

「箒か、どういうことだ?」

 

「確かにそいつは千冬の後に自己紹介をしていたぞ」

 

「なるほどな。通りで聞き逃したわけだ」

 

「全くこれだから男は」

 

「だからなんだっていうんだ?」

 

「ほんとに・・・・」

 

「おーし、授業始めるぞー」

 

一夏さんが入ってきた。

 

「あとでまた来ますから、覚えておきなさい」

 

え?また来んの?

そう思いながら俺は席に戻った。

 

 

 

 

 

「それじゃ授業始める前にこのクラスのクラス代表を決めたいと思う。これはいわゆる級長と一緒だ。生徒会の会議に参加したりすることになる。さらに再来週のクラス代表対抗戦にも出場することになる。自推他推は問わないぞ」

 

俺はさっさとISで自由に飛べるようになりたいからな。

対抗戦も興味あるが、練習が優先だな。

 

「はい!私は御手洗君を推薦します」

 

およ?

 

「私は吉井君を推薦します」

 

「私は織斑さんを」

 

うーん。客寄せパンダにするつもりか?

まあ物は試しか?

 

「一夏さん拒否しま・・・・」

 

「織斑先生な。それにせっかく推薦してくれたんだありがたく受け取っておけ。拒否権はない」

 

「そんな・・・・」

 

ああ、昔から明久はそういうの苦手だったな。

蘭もくすくす笑ってやがる。

 

「それじゃ候補は織斑、御手洗、吉井でいいな」

 

「認められませんわそんなこと!!」

 

またきたよ。

 

「大体、実力から考えれば代表候補生であるこのわたくしが選ばれるのが当然だというのに。私に一年間男が代表のクラスでいる屈辱を味わえというのですか?!」

 

正直自己紹介が千冬の後だっただけにきちんと聞いていたものは少なかっただろう。

世界最強の妹かもしれない。

このことのほうがよっぽど興味を引いただろう。

 

「大体日本のような後進的な国で暮らすのでさえ我慢しているのですのに」

 

「オルコット、発言には気を付けるべきだ」

 

千冬が言葉を遮った。

おそらく日本を馬鹿にされたのが気に障ったのだろう。

 

「なんですの?!男なんかをかばって。しょせん一夏様の妹もそんな程度というわけですわね」

 

「オルコット」

 

静かな、正し迫力のこもった声が聞こえた。

 

「は、はいい」

 

一瞬でオルコットはひるんでいる。

オルコットはNGの一つに手を出してしまった。

一夏さんに千冬のことをあれこれ言うのは危険だ。

あの人あれで父親代わりでもあると言っていたからか、相当なシスコンでもある。

将来千冬の恋人は大変だろう。

あの人に妹さんをくださいということになるのだろうから。

 

「自分の立場を間違えるなよ。今の発言は国際問題に発展する危険性があるぞ」

 

「は、はい!」

 

いやはや恐ろしい、全身から異様な迫力を出しながら一切口調は変わらないという。

 

「とにかく、織斑、御手洗、吉井、オルコットの総当たり戦でいいな。アリーナを予約しておく。試合は一周間後だ」

 

「わ、私と違って織斑さんは、専用機がないでしょうからハンディをつけてもよろしくってよ」

 

「それなら問題ない。織斑には専用機が支給されるからな」

 

「え?この時期に?」

 

「やっぱり有名人の妹だから?」

 

「そんなんでもらえちゃうの?いいなあ」

 

そんな声が上がる。

しかし俺たち千冬の誘拐事件を知るものからすれば少々腹立たしい。

確かに千冬や箒には自衛手段が必要なのだ。

そういう立場にいるんだ。

 

「織斑は俺の妹ということでいろいろ危ないポジションにいる。そのことを踏まえての専用機の支給だ」

 

「そうなんですか?」

 

「男性操縦者に支給される理由の一つと同じ感じだ」

 

「先生、一ついいですか?」

 

「なんだ?」

 

「篠ノ之さんって、篠ノ之博士と何か関係あるんですか?」

 

さっきの呼び出しで気付いたのだろう。

一夏さんは再びアイコンタクトで確認を取っている。

 

「篠ノ之箒は確かに篠ノ之束の妹だ」

 

「ええっ、このクラスって有名人の妹が二人も?!」

 

「案外ほかにもいるんじゃないの?」

 

確かにいるな。

デュノア社社長の娘とか。

 

「じゃあ、篠ノ之さんってやっぱりISに詳しかったりするの?」

 

「篠ノ之博士がどこにいるか知ってたりするの?」

 

「いや、私もあの人が今どうしてるかは知らないぞ。小学生の時あの人が失踪して以来会ってないんだ。一家離散だったしな。ISの知識もみんなと同じ程度しかないはずだ」

 

「その割に織斑さんと仲いいよね?」

 

「えっと・・・・・・それは」

 

「隠しててもどうせばれるからもういっておけ」

 

一夏さんが言う。

あーあ、音響攻撃だ。

俺は耳をふさぐ。

 

「その私は姉さんが失踪してから千冬のところにお世話になってたのだ」

 

「織斑さんのとこってことは・・・・」

 

「「「「ええええええええええええええ!!」」」」

 

「つまり織斑先生に習ったってこと?!」

 

「うらやましいいい!!」

 

「むしろ変わってほしい!!」

 

やっべ女子ってこええ。

 

「はいはい静かにしろ。確かに俺は篠ノ之を引き取ってたが、別に大したことじゃない。ということで、来週の月曜の放課後にクラス代表決定戦を行う」

 

その後授業が行われ休憩になったが、千冬たちの巻き添えは勘弁だったので、蘭、シャル、明久で屋上に避難していた。

男性操縦者以上に、世界最強の妹と天災の妹は注目の的だったので助かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




わずかながらに女尊男卑はあります。
と言っても一夏さんのおかげで大幅にレベルが下がると考えてください。

たとえば、街中で男をパしらせようとします。
大体六割の確率でほかの女性が止めます。
そこからさらに問題に発展する確率はごくわずかです。
次の次ぐらいには数馬の専用機が出ます。
お楽しみに。


ヒロインアンケートですが、

数馬は

更識簪に三票 更識刀奈に二票

明久は

布仏本音に二票

ラウラ・ボーデヴィッヒに一票

シャルロットデュノアに一票  です。


ご意見ご感想お待ちしております。



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