IS CHANGE・BROTHER AND SISTER(仮)ただ今休載中   作:アマガキ

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第四話 ラウラVS一夏 追憶

ラウラと千冬が戦う前夜

 

「明日、私は答を得られるのだろうか?」

 

ラウラは一人物思いにふけっていた。

 

 

 

 

 

私はドイツ軍の研究所で遺伝子強化素体(アドヴァンスド)として試験管から生まれた。

故に戦うためだけに存在するそういう風に思っていた。

遺伝子強化素体ということもあって私はすぐに軍で頭角を現し、部隊のトップに立っていた。

しかしそれもISが現れるまでだった。

私が所属していた部隊はヴォーダン・オージュという疑似ハイパーセンサーともいうべきISとの親和性を高めるナノデバイスを目に移植することになった。

 

しかし私はそのナノデバイスに適合することができなかった。

成功率はほぼ百パーセントだったにもかかわらず。

適合に失敗した私の左目は色が変わり、眼帯をしていなければ常時発動状態となってしまい、疲れて倒れるようなありさまだった。

部隊のトップに立っていた私は部隊の落ちこぼれにまで成り下がっていた。

出来損ないなどと何度言われたか。

 

 

このころの私は何とか生きているような状態だった。

むしろ、生きているのが不思議なくらいだった。

そんなひどい状態が二年ほどたった。

 

 

そして父様が、織斑一夏がシュヴァルツ・ハーゼに教官としてやってきた。

当時訓練を一応して、食事もろくにとらず部屋に引きこもっていた私のところに父様はやってきた。

ぐちぐち言っていた私を部屋から引きずり出し、

 

「俺がお前を鍛えてやる!誰もお前を馬鹿にできないように!だから俺を信じてくれ!俺はお前を馬鹿にしたりはしない!」

 

そう言ってくれた。

その後半年で私は部隊で最も強くなっていた。

まあ、父様の訓練は血反吐を吐くような代物だったけど、それ相応の実力を身に着けたと思う。

しかし父様には全く勝てなかった。

そこは当然としか思っていなかった。

あの人は世界最強、公式戦で敗北したことはただの一度もない。

第一回モンドグロッソ優勝。そして第二回モンドグロッソ決勝棄権による準優勝。

その強さの理由を知りたいと思った。

 

 

「教官、なぜあなたはそんなに強いのですか?」

 

教官が日本に帰るまでにあと三か月といった頃、私はついにその質問を口にした。

 

「何故ってどういう意味だ?」

 

「そのままの意味です。教官は常に強くあられます。それが何故なのか知りたいのです」

 

「強いねえ・・・・?しいて言うなら、妹がいるからかな?」

 

ただしその答えは私の期待したものとは全然違った。

 

「俺は昔大事なもんを取りこぼしているからな。その分残った妹ぐらいは守りたいんだよ」

 

「そ、そんな理由なんですか?!」

 

「おう、俺が強いのそういう理由だと思うぞ?」

 

「そ、そんな教官はその妹のせいで第二回モンドグロッソで優勝できなかったんですよ?!」

 

「ああ、それでよかったと思っている」

 

「!?」

 

「それほどに家族は大切なもんなんだ。その大切なものを守ろうとする意志が本当の強さなんじゃないのか?」

 

「そんなものがなくとも強くなれます!現に私がそうだ!」

 

「うまく伝わらないねえ?」

 

「分かりません!!そんな物の何「もういいよ」っ」

 

「伝わらないならしょうがない」

 

そういって父様はその時は行ってしまった。

その時の顔はとても怒りに満ちていて、怖かった。

そして私は見捨てられたのだなと思った。

 

 

「ラウラ」

 

その夜父様のほうから声をかけてきた。

 

「なんでしょうか?」

 

「この書類を見てくれ」

 

一体何が起こるのだろう。

昼間の父様が起こっていた時のあれを私は忘れることができない。

 

その書類には養子遠組と書かれていた。

 

「え?」

 

「上層部と掛け合ってきた。お前さえよければ俺の娘にならないか?」

 

「な・・・・なぜ?」

 

「お前の事情は俺も知っている。だからこそお前には家族が必要だ。それになんていうか、ほっとけないんだよ。だからお前さえよければ俺の娘になってくれないか?むしろ俺はとっくに娘みたいに思ってたんだけど・・・」

 

その言葉に涙が出た。

 

「ど、どうしたラウラ?!」

 

「はい、父様・・・・・・」

 

 

 

この時から私は父様の娘になった。

あの時父様が起こっていたのは家族の会いも知らずに育った私の境遇に対してだったそうだ。

あの時怖かったという話をしたら、

 

「お前はかわいい娘だよ」

 

と言ってもらった。

 

 

そして織斑千冬のこともたくさん聞かされた。

結局私は三か月が過ぎ、父様が日本に帰っても織斑千冬のことは完全に認められなかった。

父様は「俺はあいつに恥ずかしくない兄でいるために強くなった」というが、それに関しては同意できない。

 

 

父様は日本に帰っても月何回かは来てくれた。

そのおかげで家族の暖かさのようなものはわかったと思う。

だがまだ完全には理解してはいない。

織斑千冬のことも納得したわけではない。

そのことを父様に話すと、

 

「お前は一回千冬と戦ったほうがいいな」

 

と言われた。

 

「まあ、迷うのは悪くないさ。そうやって迷って出した答えには価値がある」

 

そうも言われた。

 

 

 

 

 

 

「明日、私は勝って答えを見つける。織斑千冬・・・・・奴に勝つ」

 




どうでしたか?

過去編です。
むしろ零章に分類されるんですが、こうなりました。
まあ、あの時期にこのネタバレはない。

ヒロインアンケートですが、


数馬には

更識刀奈 三票  更識簪 三票

布仏虚 一票


明久には

布仏本音 五票

織斑ラウラ 三票

シャルロット・デュノア 一票です。

虚さんが参戦してきましたね。そして簪に刀奈が追いつきました。
明久側はのほほんさんが優勢。
そろそろ出したいですね。

ご意見ご感想どうぞよろしくお願いします。
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