IS CHANGE・BROTHER AND SISTER(仮)ただ今休載中 作:アマガキ
朝早くに目が覚めた。
いつもより早くにだ。
今日はラウラと戦う日だった。
一週間できる限りの準備を行った。
ラウラが何を求めているのかわからないが全力で迎え撃たなければいけない。
箒はおそらくいつもの時間に起きるだろう。
そうしたら朝稽古だな。
放課後。第三アリーナ。
今回はビットには誰もいない。
この戦いはみんなは中立を取るそうだ。
兄さん曰く私たちが戦うことには賛成だが、別に決着はどっちでもいいそうだ。
ラウラに教えたいことがこの戦いで伝わればいい、そういっていた。
実際ラウラはいいやつなのはわかる。
実習での班の指揮も手際よくやっていた。
だが、やはりやるからには勝ちたい。
私は兄さんの妹だ。
たとえ相手が兄さんの娘でも負けるわけにはいかない!
アリーナで俺らはその試合が始まるのを待っていた。
「千冬はどのぐらい対策ができてるのかねえ?」
全員がラウラの機体に搭載されているであろうAICについて大雑把には把握している。
「孫子の言葉だっけ?敵を知り己を知れば百戦危うからずってあるわよね」
「さすが中国出身。ま、己を知りに関しては大丈夫だろ」
「そうだ。もとより千冬に剣以外などありはしない」
そういうお前もだと正直思うんだが・・・
「では敵を知りに関してはどうなのでしょう?」
「さすがにAICの対策ぐらい考えているんじゃないの?」
明久はのんきなものだ。
最近補修が終わったこともありのんびりしているのだろう。
「まあ、千冬が剣一本でどこまでやるのかみものね」
「確かに」
シャルに蘭が同意する。
『試合開始三十秒前』
「父様のおかげでこんなに早く戦うことができる」
「そうか」
ラウラはやる気に満ちている。
書くいう私も冷静に見えるかもしれないが今はラウラに全神経を集中している。
ラウラのISは肩の
おそらく開幕から撃ってくる可能性が高いだろう。
『試合開始十秒前』
両腕に武装を展開していないのが気になるが、そこは様子を見て考えよう。
『試合開始!!』
同時に私は飛び退る。
次の瞬間にはそれが通過していた。
「レールカノンか」
ただの砲台じゃなかったか。
資料で一応知っていてよかった。
あの速さは避けるのが大変だが集中すれば対処できるな。
そうして私はラウラに対して向き合う。
連続して放たれたレールカノンを私は切る。
「「「「はあ!?」」」」
レールカノンの砲弾を千冬が切りやがった。
でもそれって超一流の剣士のわざだろ?
「千冬もやるな」
一人だけ箒が感心していた。
あっやっぱりこいつらは規格外だわ・・・・。
「早すぎるだろこの年でかよ」
「ほんとにいつの間に練習したのよ」
「せめてそれを短期集中的に練習するかあと一年二年くらいはいると思ったんだけど」
「まあ、千冬じゃない」
「ねえ、今の会話がおかしいと思うのは僕だけかな?」
明久が何か言ってるがおかしいか?
千冬だぞ?
ちなみにこの会話を聞いたクラスメイトがビビっていたのは誰も気付いていなかった。
「砲弾切りか。父様の技だな」
「そうだな。だが専売特許というわけではない」
砲弾の無駄撃ちを悟ったラウラは一気に距離を詰めてきた。
だが相変わらず素手だ。
一体何を考えている?
「行くぞ織斑千冬!」
ラウラの両腕からエネルギーブレードのようなものが発生する。
「そうくるか!」
そこからは近接戦だった。
手刀と剣をぶつけ合う。
お互いが相手を倒すという意思を込めて剣を、手刀をふるう。
「ほんとにこの春ISを動かしたばかりとは思えないな」
「うれしいことを言ってくれる」
「だが、まだ甘い」
この瞬間暮桜の動きが止まった。
ラウラの専用機シュヴァルツァレーゲンの特殊兵装である。
AIC アクティブ・イナーショナル・キャンセル。
ISを浮かせるPICの応用でエネルギーの網を放ち対象を停止させる第三世代兵装である。
「くっ」
「吹き飛べ!」
レールカノンが襲い掛かる。
連続でレールカノンを食らった私は吹き飛ぶ。
やはり体感するのと想像するのでは違うな。
すぐさまラウラが距離を詰める。
再び近接戦となり、AICで止められ吹き飛ばされた。
それが何度かつづいただろうか?
「その程度なのか?・・・・父様が守ろうとしたものお前は?・・・・」
「もちろん違うさ」
答えながら私は立ち上がる。
「ほんとに・・・・何故だ・・・・」
「どうした?」
「その気概が・・・その諦めの悪さが一体どこから出てくるのだ?!」
「私は兄さんに守られてばっかりだ。だからせめて兄さんが誇れるような強い妹でいようと思った。だからこの強さは兄さんのおかげであり、いつか兄さんを守れるようにと思って鍛えてきた」
「ならばなぜ父様のモンドグロッソ二連覇の邪魔になって平然としていられる!?」
「決して平然としていたわけじゃ無い。口で言っても伝わらないだろうが死ぬほど後悔したよ。だから今の強さがある」
「死ぬほど後悔したならなぜ死なない。私なら死んでいるぞ」
「そんなことをしても兄さんは喜ばない」
「何故そんなことが言える!?」
「家族だからだ。家族が死ぬのはいやに決まっているだろう?!」
「そうか・・・・私はそんなことも・・・・」
「兄さんはお前が人質でも同じことをするはずだ」
「え?」
「当たり前だろう?お前の父親なのだから。それにお前も兄さんが大事だからこんなに私にわだかまりがあったんだろ?」
「そうか?」
「そうだ。結局お前と私は同じなんだよ。片や兄の誇りを守りたい妹。片や父の誇りを守りたい娘だ。どちらも本当に家族が大事なだけなんだよ」
「そうだな。ようやく分かったよ。なぜおまえと接するのに抵抗があったのか」
「行くぞラウラ」
「ああ、叔母様」
正直その呼び方はやめてもらいたい。
そして私は
「データにはなかったが・・・」
「試合で使ったのは初めてだ」
しかしラウラはAICで冷静に止めようとする。
ここが
何か千冬とラウラが話していたが戦闘は再開された。
瞬間千冬は瞬時加速を使った。
「何考えてんだあいつ?」
「さあ?」
「またAICに引っ掛かりますわ」
「何か考えがあるはずだ」
そしてラウラが千冬に手をかざした時、千冬が雪片漆型を零落白夜を発動させてむちゃくちゃに振り回した。
そのままにラウラに切りつけて、連撃に入りシールドエネルギーを削り切った。
「「「「え?」」」」
『勝者織斑千冬』
「いったい何をしたんだ?」
試合を終えて倒れているラウラの質問だ。
「AICの網を零落白夜で切った」
「そんなことをしている間に食らうはずじゃ?」
「当たる前にすべて切った。だからこうして勝てている」
「完敗だな。さっきまで受けていたのはAICを見極めるためだろう?」
「まあな」
「負けるのはずいぶん久しぶりだ」
「また強くなればいい」
〇〇システム?
しりませんなぁ
何とも平和な二巻。
ヒロインアンケートですが、
数馬には
更識刀奈 三票 更識簪 三票
布仏虚 一票
明久には
布仏本音 五票
織斑ラウラ 三票
シャルロット・デュノア 一票です。
ご意見ご感想お待ちしております。