拝啓お父様、お母様
僕は今、アルヴァラ教の本教会へ向かう馬車に、新しく出来た友人と乗ってます。彼らはアルヴァラ教徒である事に、僕にも負けない誇りを持っている良き友です。
この手紙が手元に届く頃には、僕は本教会の宿舎にいるでしょう。それからしばらく魔術訓練やお祈りをします。それが終われば時間ができるので1度、顔を見せに帰るつもりです。
そしたらここで書ききれなかった多くの事をお話します。
楽しみに待っていてください。
リアム・サー
「リアム…ウッ。なんで…死んでしまったの。」
「エミリー、悲しいが受け入れるしかない。受け入れ、リアムが無事アルヴァラ様の所へ行ける様祈るのだ。さすれば、リアムを…アルヴァラ教を破壊した、不逞の輩に鉄槌を下す…その力を与えてくれる。きっと…。」
〜〜数週間前〜〜
俺はどうすればいい。エルオーリさんが優勢だけど…俺になにか出来ることは…。!?
すると空から何かが降ってきた。その物、いや、その者達はカルロスて同じ黒いローブを着ていた。
「アルヴァラ教の増援!?エルオーリさん!」
その手に持つ大きな剣でカルロスをなぎ払い
「少年!闘えるか!」
「はい!やってみます!」
俺はもう一度剣を取り、立ち上がった。幸いカルロスほど強い者はいなかったが、大人数を相手にし多少の傷を負った。
「エルオーリさん!こっちは片付きました!」
「よくやった!…なら逃げろ!王国聖騎士の名にかけて、これ以上死者を出す訳には…いかない!」
優勢であり、そう言ったエルオーリであったが何度切っても、何度心臓を潰しても再生するカルロスの相手をし続け、さすがに疲労がみえた。
何か無いのか。エルオーリさんを助ける方法は…。そうだ、ドノルさんの書庫で読んだ本に倒す手がかりがあったような…確か、
アルヴァラ教の第三位階以上の者には、魔力の込められた石が渡され、それにより異能を使えるようになる。だが、いずれその魔力は尽き、ただの石へと戻る。正教会の祭壇でまた、魔力を込める事ができる。
あれだけ再生を続ければ魔力はもうすぐ底を突くはず!
「エルオーリさん!奴を焼き続けてください!」
「わかった!」
「何をする気だ!小癪な人間ふぜいがぁぁぁあ!」
カルロスは戦闘の中で自我を破壊され話し方がガラッと変わっていた。
「聖騎シだが、何だか知らないがお前だけはコロ…」
再びエリオールのアクティースを長時間照射されたカルロスは瞬く間に灰になり、その姿を取り戻す事は無かった。
息を整え、振り返るエリオール。
「助かった、君の…。?」
そこにリベリックの姿は無かった。
何とか倒せたな。あの人とこれ以上接触する訳にはいかない。これでも接触しすぎたくらいだ。
でも、今回のレベルの奴らとこれからも戦うのなら、1人じゃ限界がある。どうすれば…
と、あの村の最寄りの町の宿で考える。すると、ドノルの使い魔であるコウモリが飛んできて紙を落としていった。そこには…
火急の知らせだ。今すぐアルヴァラ教総本山、本教会のあるサヴァルットへ向かってくれ!
国の方からワシに連絡があってな。そこで幹部級の教徒が全員招集されたらしい。そこを大軍で一気に叩く作戦らしい。ワシも向かう、サヴァルットの隣町、イーヴァルットで落ち合おう。
俺は宿を出て、宿の横に繋がれていた馬に乗りイーヴァルットへ向かった。