楓&理沙依存&実績『翌檜』解除RTA 作:チルドレン
はい、よーいスタート。
フレデリカに突然トラウマを植え付けた最低なRTA、はーじまーるよー!
今回はフレデリカのトラウマを依存状態に変えた後に、楓ちゃんにトラウマを植え付けて依存状態に変えたいと思います。
先ずトラウマから依存状態に変える方法なんですが…主人公と話をしてれば自然とトラウマが治っていきます。
その時に一定確率で依存状態になるんですが…これは好感度によって確立が変わって来るんですね。
出会いが最悪なフレデリカちゃんが依存状態になる確率は約50%なので、取り敢えずフレデリカちゃんに話しかける前に楓ちゃんにトラウマを植え付けましょう。
…因みに今回トラウマを植え付ける方法ですが、今回はバッドイベント【虐め】を利用します。
幾つかのバッドイベントは自分で操作する事が可能であり、例えばバッドイベント【虐め】はモブの目の前で噂話をすれば後は勝手に虐めてくれます。
因みに今回のトラウマは【窒息】、【水】のどちらかです。
因みに虐めによるトラウマは主人公が行くと一発で解決するのと、トラウマが一つしか付かないいう弱点もありますが…特に気にしないで良いですね。
という訳で…
「最近楓、調子乗ってない?」
「確かに」
「そういえば笑う事多くなったね」
-楓に対する周りの評価が下がった。▽
-もしかしたら今日あたり何か虐めが起きるかもしれない。▽
はい。
モブの前で言ったので適当な理由で虐めてくれます。
…因みに本人の前で言うと別のイベントに変わるので止めましょう。(三敗)
というか笑う事多くなっただけで虐めるのか…(恐怖)
まぁ本来はこの時点で虐めないんだから理由がガバガバになるのは当たり前だよなぁ?
という事でさっさと家に帰ってゲームをする…前に一仕事しましょうか。
「…」
-今日はどうしようかな?
楓と一緒に帰る。
→理沙と一緒に帰る。
寄り道せずに帰る。
寄り道して帰る。
此処で虐め解決イベントを発生させない様に先に理沙と一緒に帰りましょう。
仮に此処で理沙を連れて帰らないと普通に面倒な事になります。
因みに理沙は今日からゲームが出来るのが嬉しいので誘えば理由もなく一緒に帰れます。
「え?一緒に?……うん!良いよー!」
-理沙と一緒に帰る事になった。▽
-嬉しそうに笑っている事から、今日からゲームが出来るのが嬉しいのだろう。▽
「…ねぇねぇ。今日から一緒に出来ないかな?」
此処は断っておきましょう。
「無理」
「へ?な、なんで?!」
「…私は速度特化にしてるから」
「あ…そういうことなんだ。やっぱり楓と同じように?」
「うん。極振り…?って奴」
「……成程なぁ。でも速度特化だと戦えなくない?」
「えっとね。手に入れた装備が…」
-自分の情報を理沙に話した。▽
-理沙は少しだけ難しそうに考えていた。▽
理沙は通常回避盾を目指そうとしますが、此処で主人公の性格によって攻撃方法が変わります。
と言っても絡め手を使うか、直線的に戦うかの違いしかありませんが。
「成程ねぇ…なっちゃんはどんな戦闘をしたいの?」
-その言葉を聞いて、私は少しだけ考える。▽
-私はどんな戦闘を考えているんだっけ?▽
→味方を守りたい。
敵を一匹でも多く倒したい。
敵を確実に倒したい。
仲間を回復させたい。
遠距離から倒したい。
はい、此処での選択肢は入手しやすいスキルの情報が手に入る選択肢ですね。
この選択肢の内下三つは関係ないです。
上はタンク要素…に見せて実はDPSでも取って良い選択肢なんですよねぇ。
「……ふーん。成程ね」
「駄目かな?」
「ううん。そっかそっか…因みにその仲間っているの?」
「理沙と楓を守りたい」
-私のその言葉を聞いて、理沙の頬が少しだけ朱くなる。▽
-…夕暮れだからそう見えただけだろうか?▽
多分そうだと思いますよ。(儚い希望)
頬が少しだけ朱くなる、というのは好感度が上がったというメッセージですね。
ゲーム開始時から楓ちゃんと理沙ちゃんが一緒に居ると好感度管理が面倒臭いんです。
なので最初から好感度を上がりまくると最終的に……リセットの可能性もありますね。
「…そ、そっか。守りたいんだ…ふーん」
「?」
「な、何でもないよ?……でも、そっか……うん!今日楓と一緒にやる予定だったけど…」
あっこれ駄目みたいですね。
此処でタイマンで一緒にゲームをすると本格的に好感度が終わるので先手を打ちましょう。
「私も楓と一緒にやる?」
「…え?良いの?」
「速度は自分で落とせばよいから。しっかりと理沙が追いつける程度に歩いてあげる」
「……ふふ。そっか?じゃあ私も全力出しちゃおうかなぁ?なっちゃんよりも私の方がゲーム上手いし、簡単に追いついちゃうからね?」
(私の方が知識も経験もあるので追いつく事は出来)ないです。
でも此処でマウントの取り合いをする訳にはいかないので適当に相槌をしながら帰りましょうか。
-理沙と久々に一緒に家に帰った。▽
-じゃあゲームでね!という言葉と共に走っていった理沙を見て、私は少しだけ苦笑する。▽
-そして家に入ろうとした瞬間に…
はい、家に入ろうとする時点で確定ですね。
-電話が鳴る。楓からだ。▽
-普段なら無視するかどうか迷っていたが、今日は直感を信じてワンコール聞かずに出る▽
バッドイベント【虐め】です。
「…ぁ……ふぁ…」
「もしもし楓?」
「…ひっ……嫌……も、虐めないで…下さ……」
「……楓?」
今回は呼吸困難なのでトラウマ【窒息】ですね。
水だと釣りイベントが出来なかったので割とまず味だったのですが、【窒息】だったら良いでしょう。
取り敢えず虐めが終わるまで電話を繋げておき、荷物を玄関に置いてから走りましょう。
「ごめんな…さい!」
そろそろ終わりなので学校まで走ります。
因みに水責めか首絞めか分からないので、虐め対策の準備はしません。
-本条楓にトラウマ【窒息】が付与されました。▽
はいOK。
これで後はトラウマを依存状態に変化させてしまえば実績『翌檜』の半分はクリア出来ますね。
ステータス【依存】は好感度に変化を与えず一方的に好意的になれるので通常プレイでも狙ってよい異常状態です。
まぁその人に反した命令を繰り返すと【依存】が解除される可能性もありますね。
という事で適当に教室にやってきました。
「…ぁ……あすなろちゃん……」
「……誰がやったの?」
「……」
「教えて。誰にやられたの」
「…ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
-会話が通じない。私は手を引っ張ろうとするとその前に手を打ち払われた。▽
-…首元には誰かの手の痕が付いている。▽
-その事に気付いた私は…▽
→優しく付き添う。
強制的に手を握って家に誘う。
此処は上一択です。
下だとトラウマが増える可能性があり、そのままリセットになります。
「……楓」
-私は寄り添って楓の傍に座る。▽
-その事に少しだけ楓が目を瞑るが…私は気にせずに座ったまま両手を後ろにくっつけた。▽
「楓。私の手を縛って」
「…ぇ?」
「楓が安心できる様に、私の縄跳び使っていいから」
-私の言葉を聞いて、楓は小さく首を横に振った。▽
-…どうやら好感度が足りなかった様だ。▽
-その事に少しだけ苦笑しながらも、楓が安心できる様に何か出来る事は無いかを考え…▽
此処でプレイ中の私は何をとち狂ったのか上着を脱ぎ始めます。
楓ちゃんが何か別の存在を見る様な目線になりますが気にせずに上着を脱ぎ捨てていますね。
馬鹿かな?(直球)
「…これで、安心出来ない?」
「……え…その……ぇ?」
「ワイシャツには何もないし、ネクタイも付けてない。首絞める手は後ろにおいて自分のシュシュで縛った。……これでも、怖い?」
-その言葉に楓が小さく首を横に振った。▽
-そのまま恐る恐る私の身体を握って、首以外に触れた後に…そのまま私を抱きしめた。▽
「…翌檜ちゃん!怖かった…怖かったよぉ……息できないの、怖かったの…!」
「うん…遅れてごめんね」
「いいの…良いの…!翌檜ちゃんが来てくれたから……私は…」
はい。
実績『翌檜』とは関係ないスチル“私が貴女を守るから”を取得しましたね。
此方は虐め現場を取り押さえる若しくは虐められた後にパーフェクトコミュニケーションを取ると見れるイベントですね。
-本条楓のトラウマ【窒息】が治療されました。▽
-本条楓がステータス異常【依存】になりました。▽
「…私は、翌檜ちゃんだけが居ればいいから」
はい。
此処で別れると速攻で発狂するので楓ちゃんの目を見ながら微笑みましょう。
…うん、何とかなりそうですね。
「…ポニーテールじゃなくてその髪型も綺麗だね」
-そう言って楓が私の髪を撫でる。▽
-そしてそのまま私の上着を着せてくれるのと同時に、嬉しそうに楓が私のシュシュを手から奪って微笑んだ。▽
-…そして楓がシュシュをポケットに入れた。見なかった事にしておこう。▽
まぁこれはこれで良いです。
依存状態になると好感度が上手くみれませんが、流石に次のイベントが発生する程度の好感度はあるでしょう。
と言った所で今回は此処まで、後はゲームを垂れ流しながらお話をしましょう。
では諸君、サラダバ!
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「かえ……っと、此処で名前を言うのはご法度か。という事でやっほーメイプル!後……なっちゃんはなっちゃんのままなんだね…」
「うん。そうだよりっちゃ…。サリー?」
「どっちでもいいよ?所でメイプルはどうしてそんなに近いのさ」
「えへへ…ちょっとあって…ね?翌檜ちゃん…♪」
そう言いながらメイプルが嬉しそうに手を握りしめる。
…そのまま抱きしめるメイプルを見て少しだけサリーが私の方に目を向けるが…私は気にしないでと微笑んだ。
「…まぁ良いけど。そういえばなっちゃんは一位で、メイプルは三位何だっけ?」
「そうだよ。と言っても貰えたのはメダルだけだったけど」
「私もそうだね」
「…それで?メイプルは何処に行きたいの?」
その言葉と同時に、メイプルは少しだけこっちを見つめる。
私は気にしない様に手を振った後に微笑むと…メイプルは小さく頷いてから喋りだす。
「これから装備を作りたいんだけど…その為に地底湖に行かなきゃいけなくて…」
「地底湖か…ふむふむ…」
サリーが小さく頷きながら考えているのを見ながら、私は小さく首を傾げた。
それを見て嬉しそうに微笑んだサリーが…
「それなら、私に任せて!いい考えがあるから…」
私を見ながら嬉しそうに喋り始めた。
それを見て私達が首を傾げるのと同時に…サリーが嬉しそうに私達の手を握ってくる。
「取り敢えずメイプル!装備外して?」
「へ?…うん!」
サリーの言われた通り装備を脱いだメイプルを見ながら、私はやりたい事を理解して準備運動をし始めた。
それと同時にサリーと私が走り始め、一瞬で街の外に出始めた。
「わっ?!はやっ…」
「むー…やっぱり此処までの速度だと追いつかれちゃうのか」
「うん。因みに今ならマッハ4まで動ける」
「それは…ゲームとしてどうなの?」
「……まぁ、無敵かな?」
「次回で修正が来そうだね」
実際来るのだが。
それを言った所でしょうがないので、少しだけ苦笑しながら走り続ける。
そんな下らない話をしながら走っていると、目の前から狼がやって来た。
取り敢えず剣を持って加速しつつ、三体を斬り殺してから今度は右側に移動する。
「前方から狼系モンスターが三匹!メイ…」
「終わった」
「……見えなかったんだけど…」
「うん。全力で動いたからね」
「………絶対修正されるから、この速度に慣れない方が良いと思うよ?」
「肝に銘じておく」
私としてはさっさと修正して欲しいくらいだが。
修正後に取りたいスキルも現れるし、アップデートは早く来て欲しい。
…と言っても、どんなにやった所でアップデートの日付は固定だ。
「でもなっちゃんが居てくれて助かったよ!私だけだったらメイプルを下ろして…ってやってたからさ」
「そう?」
「うん!これからも頼むよ?」
「……任せて」
小さく微笑みながらサリーに返事を返しつつ、私達は地底湖まで一直線に走っていく。
メイプルは何も出来ない事を憂いていたが、私達は別に気にしない。
だってこれからはメイプルに頼らざるを得ない状態になる筈だからだ。
「…ほら、頑張ろう?」
「うん…頑張る!」
「なんかメイプルとなっちゃん、距離近くない?」
「そうかな?」
その言葉と同時に、メイプルの頭が私の膝に置かれる。
…私が優しくメイプルの頭を撫でると…メイプルは嬉しそうに目を瞑った。
「…うん。めっちゃ近いと思う」
「私もそう思うよ。釣りするんだから離れて」
「……このままじゃ駄目?」
「釣り糸が絡まるから駄目」
そのままゆっくりと離れていったメイプルを見ながら、私は潜って漁を開始する。
…泳ぎ等はRTA前に練習したから大丈夫な筈だ。
湖を泳ぎながら魚を斬ってはアイテム欄に入れ、そのままゆっくりと浮かび上がる。
…【水泳Ⅰ】と【潜水Ⅰ】は要らないなぁ…。
どうせ後でサリーが回収するスキルだし、廃棄するのも良いかもしれない。
「っと、翌檜ちゃん泳げたんだ!」
「うん。速度重視だからなるべく奥の方から取ってきた。だからまだ浅瀬には居ると思うよ」
「おおー…配慮してるねぇ」
「うん。一緒に泳ぐ?スキル手に入ったけど」
「……最初は釣りかな?レベル1だから釣りで経験値稼ぎたいかも」
その言葉に小さく頷きつつ、私も釣りを開始する…様に見せかけて餌の無い竿を垂らす。
釣りスキルはDEXを振っていないので手に入らないし、特に釣らなくてもバレない程度には鱗を集めているのだ。
釣れなくても文句は特に言われないし、適当に遊びながらアイテム欄を開く。
「……記念メダル」
別名第二回イベント専用金のメダル。
これを持って歩いているだけで羨望と嫉妬と敵意を籠められた視線で狙われる…ある意味タンクよりタンクしてるメダルだ。
正直今回これを手に入れる理由はとあるスキルの為なのと…一つの挑戦をする為に必要でもあった。
「……ふぅ」
「どうしたの?」
私が釣りを止めて寝転がっていると、真上から声が聞こえる。
一瞬この声誰だっけとか思ったが、さっきまで聞いていたという判断材料を思い出して小さく問いかける。
「…メイプル?」
「うん」
「釣れないから諦めて寝てた」
「そうなの?私からしたらステータスを見てた様な気がするけど…」
「…アイテム欄見てた。そういえばこれくらいで足りる?」
そう言いながら私は適当に拾ってきた鱗をメイプルに上げる。
…それを見て小さく首を傾げた後に…ゆっくりと首を横に振ったメイプルを見てから小さく微笑む。
「やっぱり?」
「うん…勿論り……サリーが釣りをしてくれた分もあるし、私も頑張ってるんだけど…」
「そっか」
小さく返事を返しながら、私は小さく欠伸をする。
「ちょっと私潜ってくる!なっちゃんはどうする?」
「……私は…」
サリーに着いていく。
→メイプルと一緒に待つ。
一人で移動する。
此処はまだサリーと一緒に居なくても良かった筈だ。
…【潜水Ⅹ】と【水泳Ⅹ】を取った時にスチルはあった気がするけど、本当にそうだったかは覚えてない。
後で確認しないとと思いながらも、私はメイプルと一緒に待つことにした。
「そっか。分かった!後で色々教えるねー!」
「うん。待ってる」
私の言葉を聞いて小さくVサインをした後、チャポンという音が聞こえ…私達はお互い無言のままサリーを待つべく座っていた。
「…これからどうしよう?」
「お互いにスキルを探してみる?」
「……うーん」
「?」
「もう少しだけ一緒に居ていい?…ログアウトしたら、もう翌檜ちゃんに会えなくなっちゃうから…」
そう言いながら私の身体に寄りかかるメイプルを見ながら…私はメイプルの頭を撫でた。
…こうなったのは私が原因だ。
全部全部私の所為で、何度も何度も楓と理沙の人生を壊しては弄んだ。
…他にも姉妹の人生を壊しては作り替え、壊しては……
「……っ…」
「翌檜ちゃん?」
「…ごめん……なさい」
何週目か分からない。
けれど私はこの空き時間を、レベル上げの為に使わず謝る為に使ってしまっていた。
…別にこの時間をレベル上げしても結局1レベル上がるかどうかだ。
だから其処までロスはない。……微ロスではあるが。
「……翌檜ちゃんが何に対して謝ってるかは分からない…でも…」
小さく微笑んだメイプルが、私の身体を優しく抱きしめる。
…それをされる度に、私の心が壊れていく。
狂わせたのは私だと、何度も何度も刷り込まれていく気がして。
「…私の事だったら、私は絶対許すよ。だって…私は翌檜ちゃん無しじゃ生きていけないから」
そして壊した事を、何度も何度も教えられるのだ。
「…そっか。ありがとう」
「ううん!」
嬉しそうに微笑んだメイプルが、私の身体を抱きしめたまま私を押し倒す。
…意味も理解してないのに、どうしてメイプルはそんな事をするのだろうか?
そんな事を考えながら、私はゆっくりとメイプルの頭を撫でた。
「……メ」
「翌檜ちゃんは、どうしてそんなに私に優しくするの?」
「……なんでって…」
…可笑しい。
何時もなら何やってるんだろ私って言いながら退いてくれた筈だ。
それなのにも関わらず、私の上に乗ったままのメイプルはギラギラとした目をこちらに向けている。
……私の貞操が不味いのは、もう少し先だった気がするのだが……好感度上がってしまったのだろうか?
「…ねぇ。翌檜ちゃん」
「……」
「虐めっ子を唆したの、翌檜でしょ?」
「っ!?」
その言葉を聞いて、私は思わずメイプルの方を見つめてしまう。
…それを見たメイプルは本当に嬉しそうな笑みを向けながら…私の頬を優しく撫でた。
そしてゆっくりとその撫でた手を首元に持ってきて……小さく微笑む。
「何でそんな事をしたかは聞かないよ?だってもう私は許したから」
「……何が、望みなの?」
「何が望み…?面白い事言うよね」
「……どういうこと?」
メイプルは嬉しそうに笑って、ゆっくりと指先で私の首を撫でた。
…それは見えない首輪を弄っている様で、とても気持ちよくない。
「一つの命令だけで、許されると思ってたの?」
…メイプルは、Sだ。
それは彼女を知っている人であれば知っていても過言ではないだろう。
そして彼女は……
「ねぇ。翌檜」
「…何」
「陰で糸を引いていたのが理沙にバレたら、どうなっちゃうのかな?」
その言葉を聞いて私は思わず息を呑んだ。
…此処まで良いタイムで走れているのに、そんな事をされたら……確実にリセット案件だ。
どうすれば良いのか分からない。こんなことはチャートに書いてなかった。
「私は教えても良いんだよ?だから…教えて?どうなっちゃうのかな?」
破綻する。
…一瞬リセットも考えたけど、これを止めたら何度もう一度リセットしないといけないのか分からない。
「…」
「言えない?そうだよね…だって…」
-そんな事になったら、
その言葉と同時に、水面からサリーが浮かび上がった。
その事に小さく安堵のため息を吐こうとしたが…上手く息が吐けなかった。
…後ろを見つめると、メイプルが嬉しそうに微笑みながら私の耳元で囁く。
-言っちゃうよ?▽
その言葉を聞いて、私は小さく首を横に振った。
…言われたらリセットだ。でもどうすれば良いのか分からない。
「…じゃあ、一つだけ私に言って?そしたら言わないでおいてあげる」
「わか…分かった!何でも言うから…早く…」
「私は楓に何度でも従います」
「わ、私は……」
不味い。
普通に奴隷ルートに入ってる、このままだとあるスチルの入手条件が本当にきつくなる。
「…ねぇサ」
「私は楓様に何度でも従います!」
「はい。よく言えました」
その言葉と同時に、メイプルが私の身体から離れていく。
…気だるげに見て見れば、どうやらメイプルが言い訳をしているらしい。
その事に少しだけ安心しながらも…
「…やっちゃった…」
特大ガバをやってしまった事に気付き…思わず天を仰いだ。
…本来なら奴隷条件を満たすのはもう少しだけ後だった筈だ。
一応その頃には好感度調整スチルを手に入れて何とかなっている筈だったのに……このままだと最悪リタイアもあり得る。
「……自己ベスト切れなかったらどうしよう…」
どうしてこうなったと両手で目を覆いつつ、私は小さく通報と書かれたウィンドウを閉じた。
……そしてゆっくりと二人を見つめた後に…
「…頑張ろう。まだ取れてない実績も取れるかもしれないし…後再走する時も役に立つかもしれないし…」
ゆっくりと両手を身体の前に出してガッツポーズをしつつ、気合を入れた。
楓ちゃんが割とSっぽかったので失踪します。