楓&理沙依存&実績『翌檜』解除RTA 作:チルドレン
はい、よーいスタート。
今RTAにおけるリセ関門を乗り越えるRTA、はーじまーるよー!
前回は確かメイプルちゃんを説得して早期強化をしようとした所からでしたね。
「着いたー!教会って此処で良いんだよ……」
「ああ円卓の王様とその騎士殿!どうか我々をお助け下さいませんか!」
-私達が教会に入るのと同時に、一人の男性が私達に話しかけてきた。▽
はい、大楯と【円卓の王】スキル持ちが居る状態で発生するエクストラクエスト【世界最高の騎士への挑戦】です。
此方は第四階層で絶対にクリアさせる気無いだろうという鬼と同類のクエストですね。
…つまり簡単に言うと運営からのおふざけクエストです。
「楽しみだね!」
-その言葉に小さく頷きながら、私は武器の確認をする。▽
翌檜ちゃんが武器の点検を、メイプルちゃんがクエストの説明をしている間に今回の説明をしたいと思います。
先ず初めに、今回のクエストで倒すのは『頽廃した円卓の騎士“ガラハッド”』です。
…え?普通のガラハッドは穢れなき騎士だろって?……うるせぇ!(逆ギレ)
このゲームでのアーサーは【円卓の王】と言うスキルを持ちながら【孤独の剣】と言う相反するスキルを持っています。
簡単に言うと全ての騎士に裏切られた悲しい王様です。
一応【孤独の剣】は仲間を集めると別のスキルに変わったりするんですが、今回のRTAでなる可能性は殆ど無いでしょう。(フラグ)
だってそのイベント沢山時間を掛けた割に得られるのがまぁまぁのプラス要素とスチルですからね。
その為にRTAの自己ベスト大幅更新を捨てる走者が居たら一生の恥だよ、恥。
「…へぇ……可哀想な王様だね」
自業自得だよ。
→そうだね。
此処は便乗しておきます。そうだよ(便乗)
因みにこのアーサー王のお話は史実のアーサー伝説とはまた違ったお話ですので、もし興味がある方は本編を購入したらどうでしょうか?(ステマ)
と言う訳でそろそろ翌檜ちゃんの速度で全力で向かう事にしましょうか。
次のメンテナンスまで最大速度で走るのは此処までですので、マッハ3の見納めです。
-確か現れるのは此処だった筈だ。▽
-……少し待ってみる?▽
待つ。
待たない。
此処は選択肢で待つを選択…と見せかけてこの選択肢のままじっと五秒程待ちます。
…三、二、一…今ですね。
「…」
-突然虚空から私に向かって剣が飛んできた。▽
この剣は即死攻撃なので全力で避けます。
他の攻撃も全て即死攻撃ですがこれだけは本物の即死攻撃です。
これを避けてさて戦闘開始…と行きたいんですが、残念ながらそうはいきません。
今回のガラハッドは四つのギミックがあってそれを解除しないとダメージすら入りません。
しかもギミックを解除出来るのは第一形態のみでして、もし解除する前に自分が死んでしまうとギミック搭載のまま大楯の下に移動して詰みます。
なので最初にやる事は全力でギミックを解除する事です。
「…っ!」
始めに鎧に穴を空ける為に剣を振るいます。
今までは【孤独の剣Ⅲ】のパッシブ効果を速度に殆ど割り振っていましたが、今回は全て筋力値に振っています。
全部振った所で相手の筋力値が超えないからですね。
という事で心臓のあたりに何度も斬りつけ、綺麗に丸く開けられたら第一ギミックは成功です。
…これをノーヒントでやれとか、此処の運営頭おかしい……。
はいまず鎧に埋め込まれた聖杯を取り出した事によって目の前のガラハッドが弱体化します。
それに合わせて自分の筋力値も下げておきましょう。今回は相手の筋力値より2低い程度です。
因みにこのままで勝てるか?と言えば私は勝てます。
ですが残念ながらメイプルちゃんが勝てないんですね。
現在
…という事で相手がデレてくれる事をお祈りしながら待ちましょうか。
……まだかな?この攻撃かな?…はい残念別のギミックでした。
今回のギミックは修正後だと防御貫通無効化ギミック、今の状態だと攻撃力低下ギミックですね。
まぁ…まだ当たりの部類です。
適当にガラハッドを殴りながら攻撃を往なしたりしてギミックを解除するのが私の戦法ですが、ガラハッドを掬うならもう少し面倒な手順を踏まなければいけません。
しかし頽廃ガラハッド君を救うアイテムは現在の
…はい、最後のギミックで漸く出てきましたね。
此方は即死無効とだけあってかなり厳しい条件で解除です。簡単に言うとこれから一分間で分身のガラハッドを殺さなければいけません。
と言ってもHP以外のステータスは本体から引き継いでいますので何とかなります。なりました。
修正前に此処来たのは正解でしたね。修正後だったら即死無効が剥がせずクリア不可になってたでしょう。
-漆黒の騎士が跪き、そのまま光へと変わっていく。▽
-私の勝ちだ。▽
はい。
あっさりと終わりましたが走者はかなり疲れました。
…それではメイプルちゃんの下に歩きながら戻りましょうかね。
次回は第二回イベントからお会いしましょう。
では諸君、サラダバ!
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私がメイプルの居場所を思い出しながら歩くのと同時に、小さくガサリと音が聞こえた。
…PKだろうか?
確か此処でPKは出なかった筈だ。ペインと戦う日もまだ早いし……ランダムイベントだろうか?
「…っと、もう見つかってる?」
「サリー?」
「そうだよなっちゃん。これからメイプルが居る場所に戻るんでしょう?」
「…一応そうだよ?」
私が返事をするのを聞いて、サリーは少しだけ私に疑いの目を向けてきた。
それを見て私は思わず視線を逸らそうとするが…
「どうしたの?何か後ろめたい事でもあるの?」
その言葉を聞いて私は思わずサリーの方を見てしまった。
…それと同時に、サリーが勝ちを確信した様な笑みでこちらを見つめていて…
「まるで、私がこれから何をするか分かってる様な表情だよね」
その言葉を聞いて、私の頭が真っ白になった。
それと同時サリーは一瞬で私の方に武器を構え…にっこりと微笑む。
…違う、まだ終わってない。
私は武器を構えたままゆっくりと周囲を見渡す。
「…どうしたの?伏兵でも確認して……」
サリーが喋った瞬間、真後ろでガラハッドが動き出す。
…それを見て私はステータスを全て速度に特化させ、全力でサリーの身体を自分の身体で吹き飛ばした。
サリーの体力が全損しなかった事に少しだけ安堵の息を吐きながら、私はガラハッドの方を見ようとして……
「っ!?」
「…ぇ、……ぁ」
私の視界が二分割する。
それと同時に私の視界が少しだけ低くなって…ああちがう、斬られたから上半身が落ちてるだけだ。
…レベルの所為で、
「……なっちゃ……そんな、ちが……」
「…ごめんね。お化け恐いのに、こんな姿でしゃべ…」
謝るのと同時に、ガラハッドが盾を振るおうとする。
それを見てサリーが急いで駆け出そうとするが、速度が足りない。
…それを見て私は少しだけ唾を飲んだ後に……
「…やっぱり、いたいね」
「……ぁ…」
それと同時に鈍い音が鳴り、私の身体が一瞬で光となってばらける。
…これは、ガバだろうな。
本来なら悪食が使えない時にする筈だった行為だったのだが、今回は無制限に悪食が使えるのだ。
体力を一残しで終わらせる理由は一切なかった筈だ。
「…」
ガラハッドが消えてメイプルの前に転移して、それを見たメイプルが盾を使って一発で殴れば終了する。
…完璧な攻略だと思っていたのに、結局またミスを犯してしまった。
「違う…そうじゃなくて…ぁ……ああああああ!」
サリーが一人で泣き崩れているのを見ながら、私は街へと戻っていく。
…それと同時にクエスト完了と言う文字が見え…私は小さく安堵の息を吐いてからログアウトした。
サリーちゃんが可哀想なので失踪します。