拓斗「時空龍クロノ・ドラゴンでアタック。」
蓮「フラッシュはありません。ライフで受けます。」
拓斗「相手のライフが減ったので時空龍クロノ・ドラゴンの転醒の効果...」
不審者改め、六堂先生が意気消沈しているのを後目に私と立花君はバトルをしていました。
今日の彼は赤起幻デッキの様です。最近出たばかりの転醒カードもキッチリと使いこなしています。
六堂「うぅ.....オレのサラスヴァティー......なんで出ないんだ.....グスッ....。」
隣では六堂先生が泣き出していました。話を聞くに、創界神サラスヴァティーのシークレットを狙って2カートン以上もパックを開け、結果創界神ディオニュソスのシークレットが3枚集まってしまったみたいです。それにしても成人男性のガチ泣き、怖いです。
拓斗「赤き神龍皇でアタック。」
蓮「フラッシュタイミング.....」
五月「やっほー!1年生諸君!」
扉が開いて、華村先輩が入って来ました。
豪「遅れてすまない。」
どうやら大和先輩も一緒のようです。
五月「あれー?六堂先生、久しぶりー。またサラスヴァティー出なかったの?」
六堂「そうなんだよぉぉぉ....。しかもまたディオニュソスのシク被りやがった.....。」
華村「わぉ、これで3枚目じゃん。もう無魔デッキ組めば?」
六堂「無魔デッキ可愛い娘いねぇだろ.....。」
五月「確かにそうだけどさー、確か〈神攻勢力〉買いすぎて奥さんにド叱られたんじゃ無かったっけ?」
既婚者なんですか!?....と叫びそうになるのを必死に抑えました。
拓斗「既婚者なんですか!?」
叫ぶ人いました。そりゃそうですよね、こんな大量にパック買ってる人が家庭持ちだなんて普通は思いません。
五月「そうだよー。なんなら5歳と3歳の子持ちだしね。」
蓮「子.......持.......ち?」
拓斗「え.....は.....子持ち?」
蓮&拓斗「はあぁぁぁぁぁ!!!!???」
今度は流石に衝撃に耐えられず叫んでしまいました。人前で大声を出すなんて何年ぶりでしょう。
六堂「なぁ華村、大和。オレってそんなにパパに見えないのか?別に特別外見が若い訳じゃないと思うんだが......。」
不安そうに先輩達に訪ねる六堂先生。その様子だと、こう言う事は今までにもあったみたいですが、私達が驚いた原因はそこじゃないのです。
五月「違うでしょ。こんな大量にパック買ってる人が妻子持ちだなんて普通思わないじゃない。」
六堂「えぇ......」
拓斗&蓮「.............」
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拓斗「時空龍皇クロノバース・ドラグーンでアタック。」
蓮「フラッシュはありません。ライフで受けます。」
拓斗「続けて赤き神龍皇で......」
数分後、落ち着きを取り戻した私と立花君は、中断していたバトルを再開させました。
五月「アタックステップ!神撃甲龍ジャガンナートでアタック!アタック時効果....」
隣では華村先輩と六堂先生がバトルしています。
華村先輩、今日は甲竜デッキみたいです。今も華村先輩の[神撃甲龍ジャガンナート]がブロックできない5シンボルで六堂先生に攻撃しています。
しかし、
六堂「フラッシュタイミング、マジック、クローズドジェミニを使用。」
六堂先生のデッキは光導デッキ。そして光導デッキには、ただちにバトルを終了させる防御カード、[クローズドジェミニ]があります。甲竜デッキにはかなり刺さるカードでしょう。
五月「むぅ.....ターンエンド。」
拓斗「六堂先生.....中々やるじゃん。」
目の前の立花君が意外そうな顔をしています。
蓮「ですね.....マジック、リミテッドバリアを使用します。」
拓斗「それにしても光導か.....あんなにサラスヴァティー好きって言ってたのに、遊精じゃないんだな....ターンエンド。」
隣を気にして会話をしつつ、私達もバトルを進めます。1ヶ月近くバトルを繰り返していると、会話しながらでも問題無くゲームを進行できるようになるみたいです。
蓮「メインステップ、[超星使徒コーディリア]を召喚します。召喚時効果....」
隣のバトルも気になりますが、私もそろそろ攻めに転じなければなりません。[超星使徒コーディリア]を召喚し、一気に攻めようとしたとき、
拓斗「相手の召喚時効果発揮により、バースト発動![闇輝石六将 砂海賊神ファラオム]!」
蓮「!!」
やられてしまいました。[闇輝石六将 砂海賊神ファラオム]のバースト効果で私のターンを強制終了され、盤面が整っていない状態で相手にターンを返してしまいます。
六堂「フラッシュタイミング、[超神光龍サジットヴルム・ノヴァ]を[天蠍機動スコル・ビウム]に煌臨。」
五月「え〜早くない?」
隣では六堂先生が華村先輩を追い詰めています。このまま行けば[超神光龍サジットヴルム・ノヴァ]の【界放】の効果で華村先輩のライフを削り切るでしょう。
拓斗「アタックステップ、[時空龍皇クロノバース・ドラグーン]でアタック。[赤き神龍皇]の効果でダブルシンボルだ。」
蓮「フラッシュはないです。ライフで受けます。」
負けちゃいました。赤起幻に限らず、起幻デッキの対策もしっかりしないとです。
六堂「サジットヴルム・ノヴァでアタック。アタック時【界放】の効果で、相手のライフを3個をボイドへ。」
五月「相変わらず強いなぁ先生。私の負けだね。」
隣のバトルも決着が着いたみたいです。
六堂先生、初めはただの不審者でしたが、淀みないターン進行やプレイングを見るに、確かにこの部活の顧問のようです。
拓斗「先生、次俺とやりましょうよ。」
六堂「お、いいぞ。」
蓮「あ、それじゃあ私も......。」
華村先輩、大和先輩、六堂先生、そして立花君。
こうして、メンバー全員が揃った『放課後バトスピ部』の活動が本格的に始まったのです。
放課後バトスピ部 登場人物紹介
大和 豪(やまと ごう)
3月1日生まれ(魚座)
放課後バトスピ部副部長。部長の華村五月とは幼馴染で、破天荒な五月を豪が落ち着かせる事が多い。
五月が彼を名前で、豪が彼女を苗字で呼んでいる理由はいつか書くかも。
使用デッキは武竜・機巧。その他、地竜・海首や妖怪・魔影等、アマハラの混色デッキを好む。
好きなカードは[天照龍神グラン・テラス]