オリキャラ達の細かい設定も一応考えてはいるので、そのうち個別に出していきたいです。
朝起きるとまだまだ登校するには早すぎる時間だったが、特段普段より早い時期に起きた訳でも無い。毎日この時間に起きて薫を起こし、寝ぼけてる彼女が寝間着から着替え終わるのを部屋の外で待つ。そして彼女が来ると一緒にトレーニングルームに向かった。基礎体力をつけるトレーニングを終えると、薫は先に部屋に戻った。いつも通り二人分の朝食を用意してくれているのだろう、有難い事だと思いながら。剣道の練習を始めた。初めはちゃんと千葉家で習っていたのだが、剣道の大会などには出ずに魔法剣の「
始めた頃は僕一人で行っていたトレーニングだが、ある晩夕食の後体重測った彼女は突然変な声を上げると僕の体重を尋ねて来た。嘘をつく必要も無かったので正直に「49キロ」答えると、少し俯いてからぷるぷると震え覚悟を決めたように顔を挙げて明日からは一緒にトレーニングをすると言い出した。認めたくはないが、そのころには既に薫は僕の背丈を越していたので僕より体重があるのは当然なのだが。どうやら気にするようだ、薫曰く「健康に気を付けようとしてるだけで、体重とは一グラムたりとも関係ないんだから」だそうだが、単位にかなり体重の影が表れている気がする。
部屋に戻るとシャワーを浴びて用意して貰った朝食を二人で食べると、制服に着替えて荷物の確認をしてキャビネットに乗り「第一高校前」へと向かった。
登校二日目、教室に入るとある人物に目線が集中していた。目線の先をたどると、新入生総代を務めた
「初めまして司波さん、僕の名前は飯綱三郎。飯綱でいいよ、名前で呼ばれるのは好きじゃないから。彼女は僕の許嫁の」
「飯綱薫です、よろしくお願いします。司波さん。薫と呼んで下さい、飯綱が二人だと紛らわしくなってしまうので」
いきなり声を掛けられたことに驚いたのか、思いがけない
「飯綱くんと薫さんですねよろしくお願いします。飯綱くんは昨日の夜お兄様からお話を伺っております」
「達也が僕の話をした?何を話したんだろう。そこまで一緒にいた訳でも無いのに」
「きっと式の途中で寝てる人がいたって話でしょうね。そんな事をしでかす人が相当珍しかったから、印象に残ったんでしょう」
と、それなりに気安く話して居るとオリエンテーションの始まる時間となりチャイムが鳴った。
自分のクラスに戻り担当の先生が入って来て話すのを、適当に聞いて直ぐに履修登録を済ませた。残りの時間は寝て過ごしていると、不意に薫に起こされて学内施設の見学に行かないかと深雪から誘いを受けた事を伝えられた。A組に向かい了承して一緒に行こうとすると、A組の人達が機会を伺っていたかの様に次々と声を掛けて来て、気付けば大所帯になっていた。その深雪を中心として歩くグループに紛れて見学していると、色々と面白い物を見れた。特に僕の得意分野であるCADの調整等を行う「工房」では、流石は第一高校と言わんばかりの設備が揃っていた。
昼食の時間になると、そこまで皆で食べたいと言う思いも無いため。一緒に巡っていた深雪達のグループと別れ、薫と二人で適当な空いてる席に座って食べていた。すると達也達の座る席が視界に入った、何やら揉めているようだ。
「何かあったのかな、三郎は何だと思う?」
「きっと、深雪さんが達也と食べようとしたら、それをA組のお近づきに成りたい男子辺りが邪魔したんじゃない。」
よくそんな命知らずなことできるな、なんて考えていると。最終的に達也がそのテーブルから離れることで、解決としたらしい。
午前中は軽く見るくらいであまりじっくりと見れなかったので、午後は薫の気になるところを見に行く事にした。早速遠距離魔法練習場(通称「射撃場」)に向かって3年A組の実習を見に行くと、昼食の時にも見掛けた達也たちの集団が先頭で見学してた為にかなりの視線を集めていた。それを横目に実習を見ていると、流石は生徒会長の七草先輩と言うしか無い腕前だった。
「薫はあれ出来る?」
「当たり前って言いたい所だけど、あれは無理ね。まるで色んな所に目が付いてるかのように射っているんだもの、私はそこまで精度を良くは出来ないわ。CADをそれなりにチューンすれば出来るかも知れないけど、備え付けのCADであそこまで出来るのは無理ね」
十文字会頭に直接会って昨日はメールで済ませてしまった風紀委員会についての事を伝えなければならないので、昼ご飯の後は薫と別れて十文字会頭の元に向かうことにした。
部活連本部に覚悟を決めて向かっても今は生徒会室にいると言われてしまい、肩透かしをくらった様な気持ちになってしまったが逆に余分な力が抜けてよかったかもしれない。そう考えながら生徒会室に向かい入室許可を取り、中に入ると予想してた通りの人達がそろっていた。それにしても最強世代の顔役三人「十文字克人」「七草真由美」「渡辺摩利」の三人が揃うと流石に気おされてしまう。
「失礼します、一年D組の飯綱三郎です。先日十文字会頭にメール上で返事をしました風紀委員会への入会の件で、正式な返事をお伝えしに参りました」
丁度僕の事を伝えてたみたいで十文字先輩は「丁度良い」と言って後は風紀委員の方で話してくれと言って出て行ってしまった。そうすると背の高いショートヘアの女性の先輩が、少し目を開いて確認するように返事をしてくれた。
「私が風紀委員会委員長の渡辺だ。君が、急遽枠が空いてしまった部活連枠での推薦として入ってくれた一年生か。十文字の方から君の実力の程は聞いている、突然の話で申し訳ないと思っているがが正直言って有難い。教員推薦枠は無事埋まったのだが、幾分生徒会推薦枠がまだ決まってないので焦っていたところだ。全くそう言った所くらいはしっかりとして欲しい物だがな」
「私だってちゃんと考えてます、なるべく早めに決めるから」
女性2人が話し合っているのを聞いていると、ふと会長から「同級生で良い人は思いつくかしら」と聞かれたので「一年E組の司波達也がいいと思います」と言っておいた。それを聞くと渡辺先輩は少し驚いた様な顔をしたが、直ぐにいたずらっぽい顔に戻って話し始めた。
「ついてこい」
それだけ言うと生徒会室の扉とは反対側の、本来なら非常階段があるはずの場所に向かって歩き出した。そこにはなんと風紀委員会室への直通階段があった。
「消防法はどうなってるんですか?」
「ここは魔法師を育成する場所だぞ、更に言えば生徒会も風紀委員会も学内でのCADの所持を認められている」
「つまりは必要ないんですね」
そう言うと軽く頷いた渡辺先輩と階段を降りると、かなり無造作に物が置かれている机が置いてあった。
「僕も片づけは苦手なのでここでの仕事では役に立ちそうに無いですね」
「ほかの風紀委員もみんなそんなものだ。聞いているとは思うが、我々風紀委員会は主に校内での魔法使用に関する校則違反者の摘発と、魔法使用を伴う争乱の取り締まり。そういった事をしでかした奴の処分を決定するために現場で見たものの説明もして貰う。つまりは違反者を腕っぷしでとっつかまえる仕事だ、聞くところによると君は古式魔法の使い手らしいがどんな魔法を使うのか可能な範囲で教えてくれないか」
そう聞かれると返事にこまってしまう、僕としては一から十まで全部話しても構わないのだが。達也から僕と薫は誰かに自分達の魔法を説明するときに話していい範囲を決められているのだ。その範囲内で話すとなると……
「僕の魔法は飯綱家に代々伝わる『飯綱術』と呼ばれる古式魔法をベースに現代魔法に合わせて改良したものとなってます。それと組み合わせて剣術を使うのが現時点での基本的なスタイルですが、基本的には剣術のみを使っています」
「そう言えば君を千葉家の道場で見掛けた事があったな、それなら十分即戦力になりそうだ。となると君はどんなCADを使っているんだ?おそらくこの部屋に有るものレベルじゃスペックが足りないだろう」
「この部屋にあるものも十分いい性能なんですけどね。流石に僕の普段使いの物には負けますね、ですが巡回の時にはここにある剣状のデバイスを借りたいと思います。一応自分も魔工技師志望なので、自分用に少し弄らせてもらいますが」
渡辺先輩は認めるように一度頷くと、時計を見て慌てた様に今日はお開きとした。去り際に二日後の放課後に風紀委員会室に集まるように告げられた。
原作が好きなのでなるべく本筋の流れからはみ出ない様に書いていこうと一念発起したのはいいけれど、原作の凄さを思い知るばかり。
現時点での変更点としては、風紀委員会の部活連推薦枠の先輩の誰かが一人消えてますが、三―Cの辰巳鋼太郎さんと二―Dの沢木碧さんはいます。新入りが二人から三人に変わったくらいです。
次回は出来ればオリ主達を掘り下げていきたいです。
話は変わりますが、32巻の特装版?購入特典のB2タペストリーのエリカの髪色が何だか某USNAの魔法師部隊の『スターズ』隊長の「アンジー・シリウス」みたいな髪色してません?一巻を見直すともうちょっとオレンジ寄りだった気がするんですよね、アニメ版の資料を見てもオレンジ色っぽいし。何でですかね?