数日がたった。
あれから獪岳は暇さえあれば座禅を組んで瞑想している。
俺が見て居た限り弐の型から陸の型までは悪くない。
むしろそれだけ見れば即柱に出来るほどの実力がある。
事実俺の所に来る前には数人で組んでだが下弦の陸を圧倒し
獪岳自身がとどめを刺している。
だが壱の型だけは素人と言わざるを得ない。
雷の呼吸において壱の型は基本の型だ。
基本が出来てこそ他が出来る様になる。
だが獪岳はそれが出来ていない。
だが何となく俺の中では理由が分かってきていた。
だからこそ座禅を組ませ俺が言ったことを理解させることにした。
「どうだ。少しは認めることは出来たか?」
ひと段落着いた頃に声をかけてみた。
「はい。何となくですが」
「ならもう一度やってみろ」
「はい」
獪岳が構えを取る。
「今は細かい事は考えなくていい。ただ俺の指示に従え」
「はい」
獪岳はゆっくり呼吸を始める。
「まだだ。しっかり吸い込んでそれを目的の場所に送りこめ」
まだ吸い込むのを辞めない。そして
「今だ」
「(雷の呼吸壱の型霹靂一閃)」
雷のような音とともに繰り出された霹靂一閃は見事な一閃だった。
「出来た」
「出来たな。見事な霹靂一閃だった」
「有難うございます。でも何で今まで」
「答えは簡単だ。お前は自分より弱い者や劣る者を侮る癖がある。
善逸をカスと言っていたのが証拠だ。
だが善逸は同じ時期に型を学び始めて霹靂一閃だけは先に出来た。
だからこそお前は無意識のうちに早く出来る様になろうと焦りその焦りが逆に
正確な呼吸が出来なくさせていた。落ち着いてやれば出来るのにだ。
だからこそ俺はまず過去を清算させて善逸を認めさせた。
そうするば自然と侮りもそれから来る焦りもなくなるからな」
「そう言う事だったんですね」
「そうだ。忘れるな。世の中にはいろんな奴がいる。
善逸のような一つの事に秀でた奴。何でもすぐできる奴。
どれだけ努力しても上達が遅い奴。それぞれ違う。
そして世の中にはお前以上の人間は山の様にいる。
その逆もしかりだ。お前は強くなる。
だからこそ
それが俺たちの使命だ」
「はい」
獪岳は力強く返事を返す。
おれは満足げに頷き
「俺からの教授は終わりだ。後は俺が教えたことを忘れずに
日々の任務と修行に励め」
「ありがとうございました」
獪岳は帰っていった。
その数日後師範から手紙が来て獪岳が善逸にこれまでの事を
謝ってきたという内容の手紙を送ってきた。
俺はその内容に満足するのだった
それと同時に獪岳を柱補佐に推薦。
それが通り悲鳴嶋さんが面倒みる事となった。
どうも二十三わいかがだったでしょうか?
何故か主人公の喋り方がおかしくなる。
でも直していこうと思います。
次回もよろしくお願いします