突然だが俺は今とてもやばい状況にある。
目の前でカナエが怒っていて俺は正座させられている。
何故こうなったのか?
事の始まりは数日前に遡る。
その日も鬼の討伐に出向いていた。
そんな時に救援要請を受けたので出向いたところ今にも殺されそうになっていた
女隊士を助けた。周りを見れば数人が死んでいた。
彼女は唯一の生き残りだったのだ。
へたり込んでいる彼女に手を差し伸べるて
「大丈夫か?」
と問いかけて初めて顔を上げた。
「私はどう生きていけばいいのでしょう?」
「どうした?」
「私は生きる上で目的がもうありません。
家族を恋人を友人をいっぺんに無くしその敵である鬼の討伐を
することで生きていく目的にしていましたがそれももうかないません。」
聞けば鬼の頸に刀が通らないらしい。
しのぶの様に筋力が足りないのかと考えて透き通る世界に入り確かめるが
そう言う訳ではない。そこでおられている刀を見る。
しっかりと色が変わっている。適性が全くない訳ではない。
「お前、何の呼吸を使うんだ?」
「水ですが?」
そこで俺はピンときた。呼吸が合って無さ過ぎるのだ
彼女の刀の色は赤。炎の呼吸にて適性があり
恐らく水の呼吸に適性が全くないのだろう。
そこで気になった事を聞いてみた。
「育手からは何も言われなかったのか?」
「育手の人は最終選別から帰って一週間後に急死しました」
運が悪すぎる。知らないまま任務に出て来てしまったという事だった。
そこで頸が切れない事に気付いてしまい絶望していたのだろう。
「とりあえず俺と来い。そのままではどうにもならないだろう」
それでも動かないので引きずるように連れて帰ってきた。
軽症だが蝶屋敷で治療をする必要がある為連れて帰ってきたのだが俺も配慮が足りなかった。
彼女は鬼との戦闘で隊服が切られて上は胸が辛うじて隠れるほどしかなく
下はパンツが見えるすれすれの所までなくなっていた事に気付けなかった。
そんな状態で俺が無理やり女の子を連れてきたらどう思うか?
犯罪の匂いしかしないだろう。
それを見た三人娘が俺が強姦したと勘違いし騒ぎ出し
それがカナエに聞かれてしまった。
そして話は冒頭に戻る。
「飛鳥。これはどういう事?
なほたちは飛鳥が強姦したと騒いでたけど」
「それは誤解なんです本当に。負傷してた女の子を連れてきただけで。
そう言う事は全くしておりません。全ては俺の配慮が足りなかったせいです。
大変申し訳ありませんでした」
自分でもここまで綺麗な土下座はしたことないだろうという
土下座をして誤った。いや土下座したのは初めてだが。
「そう言う事だったの。驚いたわ。飛鳥がそんな事するはずないと
思ってはいたけど事が事だし。」
「はい。申し訳ありませんでした。」
「もういいわ。なほたちには私から話をしておくわ」
「頼んだ。」
それから数日後傷が癒えた彼女を連れて蝶屋敷の鍛練場で向かい合っていた
「先ず自己紹介からだ。俺は鳴柱の清水飛鳥だ。」
「階級癸、高梨 早紀です。」
「先ず君が鬼の頸が切れなかった理由を説明しよう。
理由は単純で呼吸が君の適正に合ってなかったんだ」
「どういうことですか?」
「君の本来の適正は炎の呼吸、おそらくだが水の適正は無かったんだろう
そのせいで鬼の頸が切れなかったんだ。」
「じゃあ」
「ああ。君の努力次第だがまだ可能性はあるだろう。
炎の呼吸は俺も使えるからもしよければ教えようか?」
「お願いします。」
「なら早速始めようか」
「はい」
早紀の炎の呼吸の才能はすさまじく高くあっという間に会得してしまった。
その才能は杏寿郎のそれに近いかもしれない。
槇寿郎さんにも見てもらったが槇寿郎さんも同意見だった。
任務に出してみてもすぐに鬼を討伐させてしまった
そこで俺はある提案をしてみた。
「早紀、俺の継子にならないか?」
「継子ですか?」
「継子とは柱の直属の弟子の事だ。
勿論柱と共に行動することになるからより強い敵と戦う事になるが。
その分成長も早いはずだ。どうだろう。」
「はい。お願いします。」
「なら決まりだ。これからよろしく頼むよ。」
「はい。」
オリキャラ紹介
名前 高梨 早紀
年齢 十三歳
家族 なし
階級 癸(飛鳥の継子)
好物 きな粉餅
趣味 写生
元は良家のお嬢様。家でホームパーティー中に鬼に襲撃され
家族、恋人、友人を一気になくす。(本人は偶々お手洗いで離れた為逃れた)
その後鬼殺隊に入隊。最終選別では偶々鬼に出会う事もなく通過。
しかし最終選別の帰って一週間後に育手が急死し
刀の色が変わっても特に気にすることなく任務に参加。
飛鳥に出会うまで数回の任務に参加しているが全て出会う前に
他の隊士が討伐するなどして鬼と出くわすことがなかった。
そして飛鳥と出会う任務で初めて自分が鬼を殺せる状態ではない事を知る。
その後飛鳥に指導されて本当は炎の呼吸が適正であると知り習得。
その後飛鳥の継子になった。
その頃から豪運の早紀と周りから言われるようになる。