雷の鳴る所には雨が降る   作:秋月 了

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今回若干エロ要素を入れました。
女性の方やエロ要素不要派の方
申し訳ありません。
それでもOKな方はどうぞ



第四十一話 飛鳥の過去

炭治郎視点

 

次の日の夕方、その日はカナエさんと夕食当番だった。

朝から気になっていたことを聞いてみることにした。

 

「あの カナエさん」

 

「なに?竈門君。」

 

「飛鳥さん何かあったんですか?」

 

「?どうして?」

 

「すみません。昨日禰豆子の部屋の前でお二人が話しているの聞きました。

最後の方だけですけど。その時の言葉が気になって。

あまり人の過去を聞くのはいい事じゃないと思うんですけど」

 

「構わないわ。私も本人から聞いただけだけれど。

本人も竈門君なら許してくれるとおもうから。でも夕食を食べたからね」

 

「はい」

 

その後夕食を食べたあとカナエさんの部屋へ話を聞きに行った。

そこには飛鳥さんもいた。

 

「カナエから事情は聞いたよ。すまなかったな。迷惑をかけた」

 

「いえ。俺の方こそすみません。勝手に知らないところで飛鳥さんの事を聞こうとして」

 

「気にすることないよ。君からしたら気になってしまう事も仕方ないさ」

 

「ありがとうございます」

 

「それじゃあ始めましょう。飛鳥に何があったか。飛鳥が三歳の時の話から。」

 

「間抜けな鬼とそれに人生を壊された一人の人間ってだけなんだけどな。」

 

飛鳥さんは静かに話し始めた。

 

 

 

 

飛鳥視点過去。

 

 

その日はとても暑い夏の日だった。

俺の家族は両親と十歳ほど年の離れた姉二人に俺の五人家族だった。、

いつも通りの日常、そうなるはずだった。

その日の夜、いつも通り食事をしている時、それは来た。

 

「はっは~女の肉だ。よこせ~」

 

部屋に急に入ってきた鬼はそう言ってから手を前に突き出した。

赤い煙が掌から出て家族全員の周りに漂いだし全員が床に押さえつけられるように動けなくなった

 

「おい、喜美()真矢(長女)沙也(次女)、飛鳥大丈夫か?」

 

「無駄、無駄既にお前達は俺っちの血鬼術の支配下だからどれだけ動こうといても動けないよ

それよりお前は目障りだな。死ね」

 

そう言って父の頸が飛び俺の前に転がる。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

恐怖で叫んでしまう。当時三歳にもなってない子供だった。

 

「うるせえガキだな。ま、いいやそこで見とけ。

お前には絶望を与えながら殺してやる」

 

鬼は父の体を食べながら言う。

すると押さえつけている母や姉が来ている服を無理矢理剥ぎ取り犯し始めた。

抵抗しようにも動くことが出来ないまま犯されていく姉達。

結局一晩犯された後一人ずつ殺された。

その鬼がバカで時間を忘れていたのか、それだけ姉の身体が魅力的だったのか。

それは分からないが俺を殺そうとして朝の光をあびた。

 

「しまったー。遊びすぎたー。き、消えるー。嫌だ消えたく無い。俺はま」

 

そのまま鬼は消滅してしまった。

後に残ったのは両親と姉達の死体と未だ床にうつ伏せになった俺。

昨日まで幸福だった日常が一夜にして絶望に変わっただった。

俺も死にたくなった。あるいは最後でなければ死ねたかもしれない。

それでも俺には勇気がなかった。

その代わり俺は恨んだ。父を殺し姉達や母を陵辱したうえで殺したあいつを。

幸い母方の親戚に拾われて育ててもらって愛を注いでもらって恨みに囚われることは無かった。

だがそこでも鬼により幸せを壊された。

家に帰るとそこには義親を喰う鬼が一人いた。

再び壊された俺は無我夢中でそいつを斬りまくった。でも直ぐに再生する。

仕方なく刀を突きつけ動きを封じ陽の光を浴びさせて殺した。

その後縁を頼って胡蝶家に転がり込んだがそこでもカナエの両親が殺されて

同様の方法で鬼を殺そうとしたがその途中で悲鳴嶼さんに救われて

師匠の所で修行して鬼殺隊士になり今に至る。

 

 

 

 

現在

 

 

「これが俺の過去、鬼を恨む理由さ。」

 

「そんなことがあったんですね。すみません。俺、我儘ばかり言って。」

 

炭治郎は泣いていた。優しい子だな。他人の過去にここまで泣いてくれるなんて。

 

「気にすることはないよ。君は君の信念を禰豆子さんを必ず人間に戻すという思いを

決して捨てずに頑張ってほしい。俺はこの恨みを捨てることは出来ないだろう。

今にも壊れそうなこの心が壊れてないのもカナエやしのぶが愛してくれるおかげだ。

今の俺は自分の事で精一杯だ。だから禰豆子さんの事を認めることがどうしても出来ない。

こんな俺を許してほしい。本当にすまない。」

 

謝罪の言葉を口にしながら頭を下げる。

本当に情けない奴だと思う。後輩の志を手助けするどころか応援することもできない。

精々珠世の依頼を少し協力しているだけだ。

 

「頭をあげて下さい。俺は絶対にあきらめません。禰豆子を人間に戻して見せます。」

 

「そうか。頑張ってくれ。」

 

「はい。後気になったんですけど鬼って女性を犯すんですか?」

 

「一時期ね。十二鬼月並みの強さを持つ鬼はそうやって

鬼の子を作ってたらしいわ。鬼の子は

生まれた瞬間からかなり強いからそれなりの数いたらしいけど

弱点が増えたのと相変わらず太陽には弱かった事、体が一年ほどで消滅してしまう事、

そして何より子を作るための鬼がその快感に負けてしまって太陽が登っても

身を隠す事なく続けてそのまま消滅してしまう事が多かったから

無惨がやめさせたんじゃ無いかって。お館様の推測だけど。」

 

「そんな事が有ったんですね。でもどうしてわかったんですか?」

 

「先代の柱達の何人かが捕まえて調べたらしい。」

 

「なるほど。今日は有難うございました。おやすみなさい。」

 

「ああ、お休み。」

 

そう言って炭治郎君は部屋を出ていった。

 

 

炭治郎視点

 

 

飛鳥さんの話を聞いて驚いた。

聞いてるだけでつらくなる過去。もし俺がその立場だったらどうだっただろう。

生きて行けただろうか?分からないけど俺にできるのは頑張る事だけだ。

明日から頑張ろう。少しでも早く常中を習得して飛鳥さんにむくいるんだ。

俺は志を新たにその日は眠った。

 

 

 

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