「カァァ、カァァシノブ、アスカニヨリ上弦ノ弐、撃破、撃破」
烏たちが上弦の弐が討伐されたことを知らせる。
それを聞いた善逸はさらに速度を上げた。
音を頼りにある人物を探していた。
途中悲鳴嶼、無一郎、炭治郎、義勇、錆兎と合流する。
自分が対象より強いことを理解している善逸は素直に五人に協力を求めた。
「この先にあいつが獪岳がいるんです。お願いします。協力してください。」
「もちろんだ、善逸。お前の兄弟を助けよう」
炭治郎の快い返事と共に残りの四人もうなずく。
六人は駆け出し扉を開ける。
そこにいるのは鬼となった獪岳だった。
「おう、善逸。やっと来たか?」
「何やってんだよ、くそ兄貴」
「獪岳」
「悲鳴嶼さんもいるのか。これはちょうどいい」
「今助けてやる」
「助ける?何を。最高だぜ。お前らも鬼になれよ。これだけあれば飛鳥の糞野郎も
殺せるぜ。あの野郎だけは許さねぇ」
善逸はそこで切れた。
「適当な穴埋めで上弦下っ端になれたのが随分うれしいようだな」
「へぇ。ハハッ言うようになったじゃねえか。いつもピーピー泣いてたやつがよう」
「鬼なんぞになってはしゃぐようになったな。獪岳。
あまつさえ先に進めるようにしてくれた飛鳥を侮辱するとは。お前はここで滅する」
悲鳴嶼も切れながら斧と鉄球を構える。
「やってみろよ」
獪岳も構えて瞬間攻撃に移る。
「(雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃)」
血鬼術の黒雷が重なった俊足の一閃を繰り出す。
それを悲鳴嶼は受けその他はかわす。
「(なぜ当たらない?)」
「おせぇよ」
「(飛鳥の一閃は)もっと早い」
「こんなもん飛鳥のに比べれば遅いな」
炭治郎、義勇、錆兎、無一郎が切り込む。
獪岳はそれを刀で防ぐ。
瞬間四人が飛びのいた。
その瞬間悲鳴嶼が鉄球と斧が飛んできて獪岳の両腕を切り裂いた。
「善逸!」
「はい。(本当はアンタと肩を並べるために作った技だけどこの技でアンタを救う。
雷の呼吸 漆の型 火雷神)」
居合切りの天才である善逸が編み出した一撃。
その一撃が獪岳の足を切断した。
「今だ、獪岳を抑えろ」
5人がかりでのしかかり暴れる獪岳を抑える。
その間に手足が再生する。
「手足が再生した。善逸、薬を」
手足が再生したのを確認した炭治郎が善逸に薬を打つよう促す。
善逸は懐から箱を取り出して注射器を取り出しそれを首筋に打った。
しばらくして獪岳は暴れなくなった。
「どうだ?」
「獪岳?」
「すまん。俺」
「良かった。獪岳さん元に戻ってる」
「良かった。元に戻ってるよ」
5人が獪岳から下りて座り込んだ。
「わりぃ。俺ひでぇ事言っちまった」
「ならこの後返せ」
「悲鳴嶼さん?」
「この後は無惨だ。全員で勝つ。その時貢献しろ。それで許す」
「はい」
「行くぞ」
全員が立ち上がり次に向かった。
一方その頃無限城の外、いくつかある産屋敷邸の一つでは指揮をとっていた。
先ほど父親と母親と姉二人が槇寿郎と隠によって連れてこられた。
今外では槇寿郎と天元の嫁3人と桑島慈悟郎と先代水柱戸倉芭蕉が警護についている。
今、輝利哉のもとには次々報告が舞い込んできていた。
「胡蝶しのぶと清水飛鳥が上弦の弐を討伐しました」
「よし、二人の怪我の具合は?」
「飛鳥は無傷、しのぶは軽傷ですが数は多いです。既に治療は完了しています」
「なら飛鳥としのぶには上弦の壱を目指すように指示を出して」
「はい」
「愈史郎さんに借りた目はどれくらい行き届いた?」
「まだ半分にも達していません」
淡々と報告を聞き指示を飛ばす。
今、隊士たちが集まりいくつかの集団を形成して無惨を目指している。
平隊士では下弦程度に強化された鬼を滅するのに時間がかかりすぎてしまう。
そこで輝利哉がとった指示はいくつかの集団で鬼に当たる事。
リスクはあったが輝利哉はあえてそれを無視した。
「無惨の位置は変わっていない。全部隊を北に誘導して」
「報告、我妻隊士、竈門隊士、霞柱、岩柱、水柱、水柱補佐によって
上弦の陸、桑島獪岳を拘束。薬を使用し救出に成功しました」
「わかった。岩柱には上弦の壱へ向かわせて。
他の五人は無惨の元へ
他の柱はどうなっている?」
「音柱がもうすぐ上弦の伍と会敵しそうです。
蛇柱と恋柱は城の血鬼術を形成していると思われる鬼と今、会敵しました。
上弦の肆です。」
「風柱と炎柱が上弦の壱に近づきつつあります。いかがしますか?」
「そのまま向かわせて。杏寿郎と実弥で足止めして行冥と飛鳥達が付き次第上弦の壱を倒す」
「はい」
戦いは続く。