雷の鳴る所には雨が降る   作:秋月 了

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第六十二話 黒死牟対実弥、杏寿郎

実弥は突っ込んだ。黒死牟は迎撃のために刀を振る。

それを滑り込むことでかわし足元で上に向かって刀を振るった。

黒死牟は跳んでかわす。

 

「(風の呼吸 壱の型 塵旋風・削ぎ)」

 

竜巻状の旋風を起こしながら突進する斬撃くりだし

黒死牟はそれを受けた。

 

「はァア、こりゃあまた気色悪イ刀だぜエ。なアオイ!!」

 

黒死牟の刀は刀身に目玉が等間隔に並べられた刀だった。

 

「(月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦)」

 

振り無しで前方に渦を巻く斬撃を実弥は後ろに飛んでかわす。

 

「はっはアッ振り無し斬撃を繰り出しやがる(だが)」

 

「(炎の呼吸 伍ノ型 炎虎)」

 

「(月の呼吸 弐ノ型 珠華ノ弄月)」

 

後ろからの攻撃をかわし反撃を加える。

杏寿郎もそれをかわすが不規則な斬撃に惑わされ攻撃を受けてしまう。

 

「不規則な斬撃。それに斬撃に細かな斬撃がついていてこれはかわすのは難しいな」

 

「(風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹)」

 

黒死牟が杏寿郎に対応している間に実弥が近づき技を繰り出すが黒死牟はこれにも対応した。

 

「(月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮)」

 

「しまっ」

 

実弥は対応できず後ろにのけぞるように転んでしまう。

 

「終わりだ。(月の呼吸 参ノ型 厭忌月・銷り)」

 

実弥は急いで立ち上がり回避行動をとるが間に合わない。

 

「(鬼の呼吸 壱の爪 酒呑)」

 

黒死牟の攻撃の間に再生して胴がつながった玄弥が横から切り払いで間に入る。

呼吸剣術を使って。

いきなりのことに全員が驚く。

あたりはしなかったが実弥を守るという玄弥の目的は達せられた。

 

「お前」

 

「飛鳥さんが教えてくれたんだ。生き残るために」

 

飛鳥が柱稽古の途中に教えた呼吸法それが鬼の呼吸という呼吸方だ。

型は全五個と他の呼吸より少ないがこれなら玄弥にもできたのだ。

 

「そうかぁ。後で礼を言うぞ。二人で。助かった。今は下がれ」

 

「わかった」

 

「さて仕切り直しだァ(風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風)」

 

前方に縦4連同時斬撃の攻撃で切りつけるが刀で受けはじき返す。

そこで出来たすきに杏寿郎が叩き込んだ。

それすら対応する。

その内実弥が攻撃して黒死牟が受けはじきそこで出来たすきを杏寿郎が突き

また対応され二人が軽くない傷を受ける。

ほぼこの繰り返し。玄弥はこの攻防に入れず見ている事しかできない。

何度目かの攻防の時遂に戦いが動いた

 

「実弥、左だ(雨の呼吸 伍ノ型 鉄砲雨)」

 

実弥が左によける。

そのすぐ横を斬撃が駆け抜けていく。

その斬撃は黒死牟の肩を切り裂いた。

 

「実弥、杏寿郎、大丈夫・・・ではなさそうだな。まずは傷を治療しろ。

しのぶ頼んだ。玄弥は実弥達を守れ」

 

「その間は私たちが引き受ける」

 

「おせぇぞ、飛鳥」

 

「悪いな」

 

飛鳥と悲鳴嶼の到着である。




どうも連続五個投稿は初めてかも。
その分誤字報告も増えてますが。
さて作中で出させてもらった鬼の呼吸の技を解説させてもらいます。

壱の爪 酒呑 横からの切り払い
弐の爪 茨木 突きの攻撃
参の爪 羅刹 上からの切りつけ
肆の爪 百鬼 薙ぎ払い
伍の爪 夜叉 下からの切り上げ

基本パワー寄りの型のつもりです。
柱稽古の時に飛鳥が玄弥に別の修行と言って教えた。
飛鳥は鬼の呼吸任務の途中で鬼が使っていたのを習得。
それを玄弥に教えた。
こんな感じです。
賛否結構あると思いますがよろしくお願いします。
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