雷の鳴る所には雨が降る   作:秋月 了

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第七話 御館様

 目が覚めると知らない場所にいた。どこかの屋敷の一室だろう。

飛鳥は起き上がろうとするが痛みで直ぐには起き上がれない。

その時に悲鳴嶼が入ってきた。

 

「まだ起き上がらない方がいい。まだ一日しかたっていない。」

 

「悲鳴嶼さん。助けていただいてありがとうございました。」

 

「気にする必要はない。お前も上弦の壱を相手に良く生き残った。」

 

「いえ。自分はまだまだですよ。それよりここはどこなんですか?」

 

「ここは産屋敷邸。つまりはお館様の屋敷という訳だ。

本来ならこのようなことはしないのだがお館様直々にお話があるとの事でこの場所に運んだのだ。

動けるようになり次第お館様に会ってもらう。」

 

「分かりました。内容は上弦の壱に関することですか?」

 

「そうだ。我々はたいして交戦していない。

お前からの情報が今後の鬼殺隊の今後にかかわってくる。」

 

「はい。それまでに得た情報を説明できるようにしておきます。」

 

「頼んだ。」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後怪我も少しずつ治りかけて来た頃、

その日は緊急の柱合会議が開かれ飛鳥も参加していた。

 

「やあ、飛鳥元気になって何よりだ。早速だが報告を頼めるかい?」

 

「はっ。」

 

飛鳥は報告を始める。上弦の壱の容姿の特徴や全集中の呼吸を使う事。

そして呼吸の型などを実演も合わせて説明していく。

 

「なるほどな。そこまで分かるなら対策の立てようは大いにあるな。」

 

「ああ。見事な観察眼だ。」

 

「しかもそれを再現しちまうとはすげえじゃねえか。」

 

「有難うございます。しかしあくまで再現です。本物はこの数倍は凄いと考えてください。」

 

「血鬼術も合わさっているならそうだろうな。だが知らずに挑むよりは生存率は上がるだろう。」

 

「そうだな。だが用心はするべきだ。こいつに見せたのが全てとは限らないだろ。」

 

「そうだね。上弦の壱に関してはまだわからない事も多いが皆気負付けて挑んでほしい。

それともう一つ話があるんだ。本人にも話してないんだが飛鳥を柱にしようと思うんだ。」

 

「よろしいかと。柱の空席が目立ちます。上弦の壱との戦いから生き残った彼なら適任でしょう。」

 

「俺も派手に賛成する。」

 

「彼を柱にすることには私も賛成だ。だが時期に関しては反対する。

もう少し時期をずらし経験を積ませるべきだ。」

 

「行冥の言う事もその通りだね。それに階級もまだ甲には至っていない。

ならこうしようか現段階では飛鳥を甲に昇進。柱の誰かの補佐に付けよう。

その後経験を積んだと判断したら彼を柱とする。どうかな?」

 

「ならば問題ないかと思います。」

 

「ならばそうしよう。槇寿郎頼めるかい?」

 

「お任せを。」

 

「判断も君に任せるよ。ではこれより飛鳥を炎柱補佐として働いてもらうよ。」

 

「はっ。」

 

そこで柱合会議は解散となった。飛鳥は今日中に煉獄邸へ移ることになり槇寿郎に付いて行く。

 

「これからよろしくお願いします。煉獄さん。」

 

「槇寿郎でいい。家でそう呼べば全員が反応するからな。」

 

「そうですね。分かりました。」

 

「傷は大丈夫か?」

 

「ええ。だいぶ良くなりました。治療してくれたカナエの話ではあと数日は療養しろとの事です。」

 

「分かった。なら治るまでは療養として治り次第私の補佐として働いてもらう。いいね。」

 

「分かりました。」

 

飛鳥は煉獄邸での療養生活を送るのだった。

 

 

 

 

 

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