今回のゲーム談議は「lobotomy corporation」になります。
ちろっとペルソナ4クロス。
投稿しようか迷ってたらペルソナ杯終わってしまいました。
オリキャラ名は余薫 香(ヨクン キョウ)です。
保護観察期間が終わり、地元に帰ってきた。それでも、どこかよそよそしい雰囲気は消えず、クラスメートは遠巻きに俺を眺めている。机の中にモルガナが居ない事に、帰ってきた日常を改めて実感し、寂しさを感じた。
放課後、いつもの癖でスマホを見る。公式アカウントからの広告かと思い、メッセージを開く。
〖空音?帰ってきたて耳にしたけど、良かったら明日八十稲羽お散歩しようZE!〗
(香…)
香は今では彼しか居ない、地元にいる友人だ。保護観察期間は、「俺らの日常と言えばこれだろ?」と夜頃に電話を掛けてくれていた。〖バイトの子が歩く外見詐欺〗とか、〖セっちゃんまじ天使辛すぎ〗だの、いつもと変わらないやり取りばかりだった。けれど、ふとアイツは
「ソロプレイは飽きちゃったデス、早くおにーさんに会いたいなー」
と小声で零していた。即刻誤魔化したが、アイツもやっぱり寂しかったのだろう。
〖判った、朝ご飯食べたら向かう。9:00で良いか?〗
〖やったー!ドタキャンは許さんぜよ?〗
(そういえば、モルガナ見たいって前言ってたな。連れて行って良いか聞くか…)
明日は楽しくなりそうだ。
翌日、駅で合流し電車へ乗り込んだ。モルガナは到着するまで、カバンに隠れて貰っている。
「やーこうして会うのもずいぶん昔の様な感じがするわー」
「一年と数か月しか経ってないがな」
「本当びっくりだわ。ところで私の空音を虜にした泥棒猫はどんなヤツー?」
「うっさい、りゅーはソウルブラザーなんだからいーだろ」
「尚更気になりますなぁ…ぜーんぶ白状しなっ!」
しばらく互いに保護観察中に出来た友人や、バイト先の弟分とのドタバタを話していた。しかし2人の共通の趣味故に、会話は自然と最近のサブカル事情へとシフトする。
「あ、グノーシアくっそ面白かったよ。エンディングの喪失感スッゴい」
「だろ?流石日本が誇れるインディーズゲーム!は、大袈裟か…」
「いや、合わない人はいるだろうけどやっぱしアレ大作だと思うよー。事実私グノロスでとち狂ってたもん」
「知ってる。SNSのゲーム垢のプレイ日記凄い語彙力低下してたからな。しかも、同人誌二冊作ってたし」
「片方はプレイ日記とイラスト纏めだから、二冊作るよりか楽だったよー。転校理由アレだったからさ、電話する時その話控え目にしたけどやっぱり見てたかー」
「気にするなって、お前とバカやるの楽しいし。そういえば、『グノロスに耐えられん』って言ってプレイしてたヤツあっただろ?」
「ロボトミーコーポレーション?」
「それ。どうだったか?」
「鬼畜のくせに最高でした…一応褒めてます。エナドリとこんにゃくゼリーキメて夏休みで全エンド踏破!やったぜ!」
「寝ろ」
空音のツッコミと同時に、電車は八十稲羽に到着した。
「でさー、何処行く?」
「ジュネスのフードコートとかどうだ?」
「さんせー!あと、ロボトミのプレゼンしたいのですが宜しいですかダンナー?」
「いつもの事なんだからいちいち確認とらなくていいだろ?」
「言ってみたかっただけだってー」
「俺もお前をおちょくりたかっただけだよ。」
そして彼等はジュネスのフードコートに到着する。屋上は休日な事もあり、大分賑わっていた。空音と香はドリンク片手に、それぞれビフテキ串、タコ焼きを買ってプラスチック製の丸テーブル近くの椅子に腰掛ける。モルガナはテーブルの上で丸くなった。
「さて、きょーちゃんのゲームプレゼンのコーナー!拍手〜」
「パチパチパチパチー」
「ロボトミーコーポレーションはPC限定で発売されてるゲーム!死に様ハピツリなピクミン式お世話ゲームです!」
「説明が端的過ぎるわ、順追って話せ」
「ではストーリーから、此処は自然に優しいエネルギー生産会社。しかしその真相は、様々な超常存在からエネルギーを抽出していたのです!あなたはそこの管理人。沢山の職員を指揮してノルマ分のエネルギーを生産しましょう!っていう感じ」
「だからピクミン式なのですね〜、でも致死率も高いのでしょう?」
目を輝かせ話す香。彼に空音は、モルガナにビフテキを食べさせながら返す。小さく分けながら聞く辺り、流石魔術師級の器用さと言えよう。口調は淡々としているが、ニヤリと笑う顔は隠しきれない好奇心が現れている。
「乗ってきたねぇ!」
ガタリと勢いよく立ち上がる香。椅子が衝撃で倒れて我に返り、気まずそうに椅子を元に戻して着席。誤魔化す様にモルガナを撫でる。
「ハイ、初見だとホイホイ死にまっせー。コマンド4つの内コレやると死にますとか、バフ中に特定の行動すると死ぬ。ポイント数で成功率決まるんだけど、失敗すると死ぬのもモチあります!」
「死に様ハピツリの意味何となく察した。というか初見ほぼ愛の歌だろ?」
「確かに!ホントマルチタスクゲーだし最後の3日間がキッツイけど達成感すごいよ、脳汁ダバダバ出る」
「そんなにキツイなら無犠牲クリアの達成感ヤバそうだな…」
「しかも、メインストーリーはもちろんのこと、幻想体の背景も凝ってらっしゃるんだよなぁ!一粒で何度も美味しい」
「それで気になるお値段は?」
「あ、ちょっとタンマ調べる。…約2600円です!」
「思ったより安いな」
「でしょー!あ、結構重いからプレイする時気を付けてね」
「すぐやるとは言ってない」
「だよね、空音ん家PC家族用あったけど使えるような状況じゃ」
「PCならリサイクル店で買った。無いのはソフト買う金」
「すげー!超渡りに船じゃ?」
「ただ、容量不安だからあまり負荷かけない小技とか攻略とか教えて欲しい」
「まかせんしゃい!24時間付き合いまっせ~」
「そんなんで大丈夫か、バイト始めたんだろ?」
「大丈夫、いつも通りやってたから!」
「嘘つくな!お前目の下にクマこさえて『次の暴走どこ…』つってたの忘れてんじゃねー!」
香がピシリと動きを止めた。恐る恐る後ろを振り返る。そこには、仁王立ちしてこちらを見据える人物がいた。
「げっ、店長!」
「花村さん、こんにちは。というかやっぱりお前やらかしてたか」
「おう、久しぶりだな空音。そして香!お前まだ懲りてなかったのか、宿題とか他にやる事に影響出たら困るのはお前だろ!」
「ハイ、済みません…今はちゃんと睡眠とってますそれに宿題終わってから遊んでますし」
「なら良いんだけどよ…空音もコイツみたいになんなよー」
「大丈夫ですよ。きっちり踏ん切りのいいとこでやめてます」
「なら大丈夫だな。じゃ、俺は行くわ」
「お勤めご苦労様です、店長」
「熊田くんに宜しくゆーといてくださーい」
「…で、今からどうする?いっせーのせで言うのは?」
「良いな。じゃあ、せーの」
「「ゲームセンター/カラオケボックス!!」」
「「…」」
「じゃんけんで決めないか?」
「受けて立ーつ!」
じゃんけんは空音の勝ち。ゲームセンターで色んなゲームをしていると、気が付けば夕方になっていた。そのまま2人で電車に向かう。
「今日、楽しかったー!」
「ああ、そうだな」
「俺ばっか話しててナンだけどさー、空音のダチ凄い気になったわ。今度会いに行きたい!」
「この流れでその話の続き言うんだな…夏休みに一緒に行くか?」
「もっちろん!空音があんな嬉しそうに話してた子達でしょ?絶対仲良くしたい!」
「そうだな、俺もドキドキしてきた。お前がなにやらかすか分からなくて」
「酷くない!?」
幕が降りても、かつての役者達は生き続ける。
余薫 香(ヨクン キョウ)
・八十稲羽高校2年、美術部所属。電車通学している。
・一人称がSNS垢に引っ張られて時々「私」になる。
・空音とはご近所友達で、付き合いは結構長い。中卒時、別々の高校になったが交流は続けていた。
・親友というより悪友。ゲーセンや家庭ゲームでギャーギャー言いながらプレイしたり、いかに相手が悶絶する書籍やゲームを勧め合う仲。
・冤罪騒動の後、空音が気をつかって会いに行くのを遠慮していた。
・空音が心の怪盗団なのを知らない。ムービーは東京でしか放映しなかったから。現場にいたら気付いてた。
香くん立ち絵
因みに2枚目は制服姿です。【https://charat.me/】で作りました。
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