【ラグドス村】及び付近の山は閉鎖になった。マスター級ハンターのみが調査をすることが可能な区域に指定されたのだ。
そこには異形のモンスターが現れ、並のハンターでは太刀打ちが不可能な程に強くなっている。かつて、ハンター達が編隊を組んで挑んだ時以上に。
この頃、【ラグドス村】を作った英雄、の子が行方不明になったらしい。
瘴気によって内部から蝕まれ、殺傷能力が高くなった異形のモンスターには〈歪種(わいしゅ)〉という名が冠されることになった。
ーー麓にあった村は、廃墟と化した。かの英雄が創設した村は、たった50年で滅んだのだ。
*
かの山の調査がだいぶ進み、奥深くに発見された深い谷。当然、そこも調査が行われた。
その結果、新大陸にある【瘴気の谷】と同じように、かの山に生息するモンスター達の墓場となっていることが分かった。そして、そこから漏れ出る瘴気は特異なものであり、生態系を塗り替えてしまうということが分かった。
…その谷の調査をしたマスター級ハンターは、皆口を揃えてこう言う。
ーー奥深くに、2人の男女が見えた。その時、瘴気が強く立ちこめ、これ以上は調査できなくなった。
人はそれを幻と呼ぶ。
*
どのくらい時間が経ったかなど、彼はもう覚えていない。ただ、目の前にいる銀髪の女性を求めるだけ。
いつの間にか、彼は人の言葉を忘れてしまった。
*
「貴方はヴァルハザク…!?」
「いや、やめて、来ないで!」
「はぁ……はぁ……これだけ傷つけてもまだ瘴気が収まらない…!」
「ぐっ……どうか、あの村と私の子供だけは見逃して…!」
「ぁぁぁぁぁぁぁ……………」
あの日出会った女は、今目の前にいる男と、その男を置いてきた村を案じていた。彼女には死してなお、絶望を与える。
ソレダケガ、ワタシノイキガイ。
男が、スキ?
…とんデモない。
ワタシを傷つケタあの女に徹底的に復讐スるだけダ。
*
どちらからともなく、キスが始まる。そして、2人ーーいや、男だけが快楽に溺れていった。
〜完〜
以下設定です(読み飛ばしていただいてもOKです)
〈人物〉
【主人公】フィニシ・フォエバ(finish(終わり)とforever(永遠)から)
男
ラグドス村出身
【ヒロイン】
女
ヴァルハザク擬人化
ただのヴァルハザクではないことは先述の通り…生態系を操る瘴気とかムフェト規模やんけ!
【英雄】
女
とある谷に落ち、ヴァルハザクと出会い、亡くなる。
ヴァルハザクに傷をつけた。
主人公の母
産まれたばかりの主人公を危険だからと言って村に置いてきた。
新大陸から帰ってきた5期団のハンター
〈地理〉
【ラグドス村】
観光業で稼ぐ村
ハンター自体はそれほどいない
【とある山】
山頂は雲の上にあり、全く見えない
【とある谷】
とある山の深部にある、深い谷
瘴気で満たされているため、ガスマスクもしくはスキル〈瘴気環境適応〉がないと生きていけない
最後綺麗にまとめたと思ったらまさかの字足らず…仕方がないので設定引っ張り出してきました。
とにかく…ここまでお読みいただき、ありがとうございました。