「本当に、あの能力は厄介でした」
「そうだな。見ていても厄介さが伝わるぐらいにはな」
「そうなのか、少し気になるな」
私も、あの能力は厄介だと思ってますからね。そして、今回は、今まで以上に葵さんの能力の一部が見れましたね
「でも、ここまでくるまで簡単なヒントをあげてたからもう分かってるんじゃないかな?」
まあ、いいじゃないですか!さあ、いきますよ!
〜葵side〜
くおんさんを倒した魔理沙を除いた私達は、館へと入りました。
魔理沙ですか?途中から何処かに行きましたよ?気を付ける様に言っておきましたから大丈夫です。
そして、その館の中はとても真っ赤でした。そう、血を連想させるぐらいの真っ赤さでした。そして、私達の目の前に現れたのは……、
「あら?本当に来たのね」
銀髪の髪で、左右の前髪を三つ編みにして、緑のリボンで止めた、くおんさんと同じメイド服を着た人がいた。そう、普通の人が。
「あんた、人間よね?なんであんたみたいなのがいるわけ?」
「私はお嬢様に使えている身。ここに居るのは当然でしょ?それよりも、そこの貴方」
そう言ってメイドさんが指を指した相手は……、
「……なんだ?」
ルカだった。
〜ルカside〜
私は今、メイドに何故か指を指されている。一体、何故なんだ?
「お嬢様様が貴方と話したいそうだから、貴方だけは通してあげるわ」
「……この異変を起こした奴が、私に?」
本当に何なんだ?私と一体何の話を……?
……兎に角、行ってみるしかないな。
「分かった」
「ルカ……」
葵が心配そうに私を見ていた。だから、私が言う言葉は一つだけだ。
「大丈夫だ。これぐらい、葵も分かってた事だろ?」
「……確かにそうだけど、心配なものは心配なんだよ?でも、ルカがそう言うなら大丈夫って信じるよ」
「ああ」
さて、この異変主は私に何の用があるのかな?
〜葵side〜
「……行ったわね。さて、貴方達はお呼びじゃないの。さっさと出て行ってくれないかしら?さもなければ……」
メイドさんはそう言いながら脚に着けているホルダーに手を伸ばして、ホルダーに入っていたナイフを手に取り……、
「排除するわよ」
私達を脅してきた。でも、そんなので引く霊夢ではないし、私も此処は絶対に引けない。私達は巫女としての仕事を果たしに来たのだから。
「そうね、早くこの紅い霧をどうにかしてくれるならさっさと帰ってあげるわ」
「そんなこと、出来る訳ないでしょ?これはお嬢様の願い。私はその願いを叶える為に、願いを阻むものを排除する。それが私の仕事よ。だから、帰らないと言うなら……ここで死んでもらうだけよ」
メイドさんはそう言うと、先程よりも強い殺気を私達に浴びせて来た。でも……、
「そうですか、でしたら、私達もこの異変を解決する為に貴方と戦うしかありません。霊夢、準備はいい?」
「ええ、そんなの随分前から出来てるわ」
「良かった。じゃあ、いつも通り……」
「「私達が相手になるわ(なります)‼︎」」
***
「あの、戦う前に、貴方の名前を教えていただけませんか?」
「……何故かしら?」
警戒心が強いですね。でも、何故って……、
「貴方の名前を私も霊夢も知らないからです」
「……」
「別に、いいですよね?教えて頂いても」
……メイドさんは黙ったままです。ダメなんでしょうか。
「……相手の名前を聞く前には、まず自分からでしょ?」
まさかの返しです。でも、確かにそれが礼儀ですね。失念していました。
「すみません。私の名前は、神無月葵です」
「博麗霊夢よ」
「そう。私は十六夜咲夜よ」
私達はお互いの挨拶を終えて、そのまま戦いに入りました。
「まずは私の攻撃を受けてみなさい!封魔針!」
私はこれで終わりとは思ってませんでしたが、少しは当たると思っていました。ですが、
「何処に投げてるのかしら?」
咲夜さんはその場には居ませんでした。
「な!?」
これには驚きました。が……、
(なんでしょう、この違和感。……それよりも、咲夜さんはどうやって移動したの?)
私がそんな風に考えて居ても時間は止まってはくれません。
「次は此方の番よ。奇術『ミスディレクション』」
咲夜さんがスペル宣言をすると、ナイフが何故か沢山私達に向かって投げられていました。
それにも驚きましたけど、咲夜さん。忘れてますよね?
「結界『二重結界』‼︎」
私の存在を。
「やっぱり、貴方が『守りの巫女』ね。だったら、貴方から先に狙うまでのこと‼︎」
確かに、戦う人からしたら補助の人を狙うのは鉄則ですが、私はそんな心配はしません。
「あんたの相手は私よ‼︎」
(こんな風に私の信頼できるパートナーがいますからね)
霊夢は咲夜さんに向かって虹色の弾幕を放ったけれど、また咲夜さんに避けられてしまった。
「なら、これならどうかしら?」
「ッ‼︎結界『三重結界』‼︎」
咲夜さんの言葉を聞いたあと、急に現れたナイフが私達に向かっていました。私がもう少し遅く気付いていたら。……恐ろしいですね。
「葵、ありがとう」
「お礼はいいよ。これが私の役目だからね」
そう、これが私の役目。霊夢(博麗の巫女)を守るのが私(神無月の巫女)の役目。だから、お礼はいらない。当たり前のことだから。それよりも……、
(さっきの動きといい、急に現れたナイフといい、どういう仕組み……あれ?)
あれ?ちょっと待って下さい。その能力に酷似している人が居るじゃないですか。ということは……、
(紫さんと同じ能力?いや、でも)
それだと、私が見たものと辻褄が合いません。だって、あの人は人の前に現れていた。紫さんと同じならそんな手間はいりません。じゃあ何故?
(理由は簡単だ。『姿を隠す事が出来ないから』。となると、まさか)
でも、それがあの人の能力?……いえ、これしか答えはありえません。なら話は簡単です
(私が見たあの人の能力の『弱点』をつけばいい‼︎)
「霊夢!」
「何よ?葵」
私は霊夢にある一つのお願いをしました。
「それでこの戦いは終わるはずだよ!」
「分かったわ。やってやるわよ!」
霊夢は私の作戦を信じてくれました。これが当たっているかは分からない。けれど……、
(やってみなければ分かりませんが、当たってる自信があります)
「あら?作戦会議をしてる暇があるのね。ならこれを防いでみなさい!メイド秘技『殺人ドール』‼︎」
すると、ナイフがまた目の前に広がっていました。けれど、問題はありません。
「霊夢!」
「分かってるわよ!」
霊夢はそんなの気にしないで突っ込んでくれました。
〜霊夢side〜
「まずは一人」
あいつはそう呟いたけど、私はここで倒れない。だって……、
「結界『四重結界』‼︎」
私には信頼できる相棒がいる!葵がいる限り、私が負けることなんて、ない!
「な!?」
「葵の存在を少しでも忘れていたあんたの負けよ!くらいなさい!」
私はメイドの至近距離まで行き、そのままスペルカードを撃った。
「霊符『夢想封印』‼︎」
〜葵side〜
(これで、この戦いは終わりですね)
そう私は思っていたけれど、違った。だって、そこに居たのは、咲夜さんと霊夢。そして……、
「クスクス、この子はレミィのお気に入りの子なの。だから、これ以上、攻撃をしないでくれるかしら?」
ケガも汚れもついておらず、まるで何事も起こらなかったと言いたげに平気で咲夜さんの前に立っているレティシアさんがいたから。
はい!今回は此処まで!どうでしたか?
「本当に、咲夜さんの能力は厄介でした」
「そうだな、なにせ・・・」
ちょっと!知っている人が多いとはいえ、ネタバレはよして下さい!
「分かったよ。それで、ルカはどうして異変主に呼ばれたんだ?主」
それも次回で書きますよ。・・・多分
「主、しっかり決めておけよ」
と、とにかく此処まで!それでは!さようなら!
「え?あの、レティシアさんのことは?」