東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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第九十三話

〜葵side〜

 

文月から葉月に変わる数日前の今日。

 

時刻は(ひつじ)です。

 

私は何時も通り博麗神社に来ると、霊夢と魔理沙が何か話し合っていました。

 

「霊夢?魔理沙?何を話してるの?」

 

私が話かけると……

 

「!葵!あんたを待ってたのよ‼︎」

 

「そうだぜ‼︎面白い話を持って来たんだぜ‼︎」

 

「?面白い話……ですか?」

 

私は、その面白い話というのを聞きました。

 

***

 

そして、現在は丑三つ時。

 

私達はというと、迷いの竹林の近くにいます。

 

理由はというと……

 

「さあ!お宝探しに行くわよ‼︎準備は良い?」

 

「良いぜ!」

 

「……えっと」

 

霊夢の言う通り、お宝探しです。

 

でも、迷いの竹林に珍しい物ってあるのでしょうか?

 

「何よ、葵。やる気ないの?」

 

「いえ、やる気が無いと言うよりも、この竹林内に珍しい物事態あるのかどうか……」

 

「探して見なきゃ分からないでしょ?そんなもの」

 

まあ、霊夢の言う通りですね。

 

「分かったよ。やろう!霊夢!」

 

私の今の状況は何方かというと眠いですが、頑張ります!

 

……寝坊しなければ良いのですが。

 

「……葵、大丈夫だ」

 

「……え?」

 

私が明日(いえ、今日ですね)の心配をしていると、鬼灯が後ろから声を掛けてきたので振り向きました。

 

「私は朝早く起きているから、何かあれば起こしてやる。だから、明日ぐらいゆっくり眠れ」

 

「で、でも……」

 

「一回ぐらいなら、紫も許すだろ。と言うか、これで許さなかったら切れるな。主に私が」

 

「あ、あはは……」

 

その発言を聞いて、つい苦笑いをしてしまいました。

 

「それにしても、僕、ここに来るの初めてだよ」

 

「だろうな。だから、注意しておくが、私達と離れたら、ほぼ確実にここで遭難することになる」

 

「え?」

 

「まあ、集団で移動してもその可能性は消えないが、二人の幸運の持ち主がいるから少しは大丈夫だろう。ただし、離れたら幸運持ちの兎にでも見つけてもらえ。私達じゃとてもじゃないが無理だ」

 

「……」

 

私達の場所とは少し離れた場所で、ルカと想起さんの話が聞こえてきました。

 

幸運の持ち主の二人と言うのは、霊夢と多分、私でしょうね。

 

周りの人から何回か言われてたことがあるので。

 

***

 

それから数分後、竹林の中を歩き回っていますが、今だに珍しい物は見つかっていません。

 

「それにしても、今日は満月なんだね」

 

「ん?今頃か?私は随分前から知ってたぞ?」

 

「それはあんたが妖怪だからよ」

 

「私も知ってたんだが?」

 

「あんたも半分、妖怪でしょうが。しかも吸血鬼でしょうが」

 

私の言葉に鬼灯がそうツッコミました。

 

霊夢もその後に説明して、ルカの発言にも説明しました。

 

「それにしても、どうして今日しようと思ったんですか?」

 

「気分よ、気分」

 

私がそう聞くと、霊夢がそう言いました。

 

それからまた進み、少しして、その竹林の中に一人だけ見知った人がいました。

 

ただ、姿は髪の色が青から緑へと変わっており、角と尻尾も生えていました。

 

「……慧音さん?」

 

「……葵か」

 

そこには、人里の寺子屋で教師をしている慧音さんがいました。

 

どうやら、満月の為、ワーハクタク化しているようですが。

 

「何でお前達が此処に……」

 

「珍しい物捜しをしている」

 

慧音さんの質問にとても簡潔に答えたのは、ルカでした。

 

「この先にも行くつもりか?」

 

「ん?そうだが?」

 

ルカがそう言うと、慧音さんは分かりやすく戦闘態勢に入りました。

 

「……え?」

 

「悪いが、この先には行かせる事は出来ない。大人しく帰ってくれないか?」

 

「……何でだ?」

 

「何ででもだ」

 

ルカもまた臨戦体制をとって質問しましたが、解答は同じでした。

 

何で何時もこうなるのでしょうか……?

 

「……どうする?此処で諦めるか?」

 

鬼灯が霊夢に聞きましたが、霊夢は首を横に振って否定しました。

 

「珍しい物も見つかってないのに、帰るわけないじゃない!」

 

「その目的は叶えるんですね……」

 

私が少し呆れていると、鬼灯が一歩前に出ました。

 

「分かった。なら私が相手しよう。もし私が勝ったら、先に進ませてもらうからな」

 

そして、鬼灯と慧音さんの弾幕ごっこが始まりました。

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