〜葵side〜
文月から葉月に変わる数日前の今日。
時刻は
私は何時も通り博麗神社に来ると、霊夢と魔理沙が何か話し合っていました。
「霊夢?魔理沙?何を話してるの?」
私が話かけると……
「!葵!あんたを待ってたのよ‼︎」
「そうだぜ‼︎面白い話を持って来たんだぜ‼︎」
「?面白い話……ですか?」
私は、その面白い話というのを聞きました。
***
そして、現在は丑三つ時。
私達はというと、迷いの竹林の近くにいます。
理由はというと……
「さあ!お宝探しに行くわよ‼︎準備は良い?」
「良いぜ!」
「……えっと」
霊夢の言う通り、お宝探しです。
でも、迷いの竹林に珍しい物ってあるのでしょうか?
「何よ、葵。やる気ないの?」
「いえ、やる気が無いと言うよりも、この竹林内に珍しい物事態あるのかどうか……」
「探して見なきゃ分からないでしょ?そんなもの」
まあ、霊夢の言う通りですね。
「分かったよ。やろう!霊夢!」
私の今の状況は何方かというと眠いですが、頑張ります!
……寝坊しなければ良いのですが。
「……葵、大丈夫だ」
「……え?」
私が明日(いえ、今日ですね)の心配をしていると、鬼灯が後ろから声を掛けてきたので振り向きました。
「私は朝早く起きているから、何かあれば起こしてやる。だから、明日ぐらいゆっくり眠れ」
「で、でも……」
「一回ぐらいなら、紫も許すだろ。と言うか、これで許さなかったら切れるな。主に私が」
「あ、あはは……」
その発言を聞いて、つい苦笑いをしてしまいました。
「それにしても、僕、ここに来るの初めてだよ」
「だろうな。だから、注意しておくが、私達と離れたら、ほぼ確実にここで遭難することになる」
「え?」
「まあ、集団で移動してもその可能性は消えないが、二人の幸運の持ち主がいるから少しは大丈夫だろう。ただし、離れたら幸運持ちの兎にでも見つけてもらえ。私達じゃとてもじゃないが無理だ」
「……」
私達の場所とは少し離れた場所で、ルカと想起さんの話が聞こえてきました。
幸運の持ち主の二人と言うのは、霊夢と多分、私でしょうね。
周りの人から何回か言われてたことがあるので。
***
それから数分後、竹林の中を歩き回っていますが、今だに珍しい物は見つかっていません。
「それにしても、今日は満月なんだね」
「ん?今頃か?私は随分前から知ってたぞ?」
「それはあんたが妖怪だからよ」
「私も知ってたんだが?」
「あんたも半分、妖怪でしょうが。しかも吸血鬼でしょうが」
私の言葉に鬼灯がそうツッコミました。
霊夢もその後に説明して、ルカの発言にも説明しました。
「それにしても、どうして今日しようと思ったんですか?」
「気分よ、気分」
私がそう聞くと、霊夢がそう言いました。
それからまた進み、少しして、その竹林の中に一人だけ見知った人がいました。
ただ、姿は髪の色が青から緑へと変わっており、角と尻尾も生えていました。
「……慧音さん?」
「……葵か」
そこには、人里の寺子屋で教師をしている慧音さんがいました。
どうやら、満月の為、ワーハクタク化しているようですが。
「何でお前達が此処に……」
「珍しい物捜しをしている」
慧音さんの質問にとても簡潔に答えたのは、ルカでした。
「この先にも行くつもりか?」
「ん?そうだが?」
ルカがそう言うと、慧音さんは分かりやすく戦闘態勢に入りました。
「……え?」
「悪いが、この先には行かせる事は出来ない。大人しく帰ってくれないか?」
「……何でだ?」
「何ででもだ」
ルカもまた臨戦体制をとって質問しましたが、解答は同じでした。
何で何時もこうなるのでしょうか……?
「……どうする?此処で諦めるか?」
鬼灯が霊夢に聞きましたが、霊夢は首を横に振って否定しました。
「珍しい物も見つかってないのに、帰るわけないじゃない!」
「その目的は叶えるんですね……」
私が少し呆れていると、鬼灯が一歩前に出ました。
「分かった。なら私が相手しよう。もし私が勝ったら、先に進ませてもらうからな」
そして、鬼灯と慧音さんの弾幕ごっこが始まりました。