「ですが、天気が悪くて天の川が見れませんね」
今まで一度として見たことない、本当に見たい!
それでは!どうぞ!
〜葵side〜
私と想起さんは人里に降りて、ある家へと向かっています。
理由としては、その人からお呼びが掛かったからです。
「あ!葵お姉ちゃんだー!想起お兄ちゃんもいる!」
「「こんにちは!幸多君!」」
「こんにちはー!」
私達がその人の家へと向かっている途中、幸多君に会いました。
幸多君はいつも元気で何よりです!
「いつもニコニコ、貴方の隣に這い○る混沌ニャル○トホ○プ!」
「?イキナリどうしました?想起さん」
「いや、なんか頭に浮かんだからつい……」
「そうですか、分かりました」
よくは分かりませんが、何と無く、これ以上聞かない方が良いような気がするので追求しないでおきましょう。
「それでお姉ちゃん達は今からどこに行くの?」
幸多君が首を傾げながら聞いてきたので、答えましょうか。
「私達は、『阿求さん』に呼ばれたので、『阿求さん』の家に行こうとしてるんですよ」
『
人里にある『稗田家』の現当主であり、『御阿礼の子』。
この『御阿礼の子』というのは、稗田家の初代当主『稗田 阿礼』さんの転生体だそうです。
……初めて阿求さんと会った時に間違って顔を見てしまいましたが、その時の『過去』の量が余りにも多すぎて倒れたのは今では良い思い出……にはなりませんが、まあ、そういう人も居る、ということを知る良い機会でした。
「そうなんだ!ねえねえ!僕も行っていい?」
「幸多君、友達と遊ぶ約束があったんじゃないの?」
「?どうして?」
「だって、外に出てるから……」
私がそう答えると、首を横に振りました。
「あのね!外に出たら、お姉ちゃんに会える気がしたんだ!」
「……幸多君、有難う!その気持ち、すっごく嬉しいよ!」
私は幸多君に笑顔を向け、幸多君も一緒に連れてそのまま稗田家まで行きました。
「阿求さん。頼まれた通り、想起さんを連れてきました」
「そうですか。葵さん、有難うございます」
稗田家に入ると、そこにはオカッパ頭で、若草色の長着に黄色の着物、赤いスカートを着た女性が私に話し掛けてきました。
この女性こそが私に『想起さんを連れてきて欲しい』と頼んだ人、阿求さんです。
「それで、僕に何か御用でしょうか?」
「はい。貴方の事を『幻想郷縁起』に書かせて欲しいのです」
『幻想郷縁起』というのは、この幻想郷に住んでいる人や妖怪の情報が書かれている本です。
まあ、普通に人にも知られてますから秘密情報というわけでもないのですがね。
「それでは、幾つか質問します。よろしいですか?」
「あ、うん。良いよ」
そして、阿求さんと想起さんはそのまま縁起に書くための話をし始めました。
その間の私は暇ですので、近くのあのお団子屋さんに幸多君と一緒に食べに行くことにしましょう。
〜想起side〜
「はい。これで質問は終わりです。ご協力有難うございました」
僕は阿求さんからの質問に答えれる範囲で答えた。
そして、それも終わった。
外を見てみれば、此処に来た時が昼頃だったんだけど、今は少し暮れ始めている。
葵も多分、帰って……
「あ、終わりましたか?想起さん」
「え?待っててくれたの?葵」
葵はこの家にある椅子に腰掛けていた。
阿求さんが何も言わないっていうことは、ちゃんと許可はとっているみたい。
というか、此処で許可を取らないのは葵らしくないね。
それにしても、いつ許可を取ったんだろう?
(目の前の奴がお前に質問してる途中で視線だけ動かしてたから、その時だろ)
「(え⁉︎全く気付かなかったよ……)」
というか、砕牙はどうして気付けたんだろ?
まあ、砕牙はそういうの敏感だから、気にしない方が良いのかな?
「……あれ?」
僕は葵と帰ろうとした時に、少し気になる物が視界の端に映った。
アレって、多分……。
「阿求さん、アレって葵の縁起?」
「はい、そうですよ。少し訂正を入れなければいけませんので、修正するために出しています。勝手に見ないで下さいね?私が許可を取ってからにして下さい」
「分かってますよ」
僕はそう言ってから、葵と一緒に稗田家を出た。
……でも、やっぱり少し気になるから、今度、縁起が出た時に読むことにしようっと。
〜オマケ〜
*想起の縁起
幻現 想起
種族:人間
能力:『黒龍を操る程度の能力』(注1)
『幻と現を操る程度の能力』
『あの世とこの世を操る程度の能力』
危険度:極小
主な活動場所:神無月神社、博麗神社、人里 等
黒龍を操ることが出来る(注1)
彼は元は外の人間だった。
しかし、その能力から虐げられ、忘れ去られ、八雲紫の手により幻想入りした。
もう一つの人格に変わって欲しいと願っている。
幻想郷を一度追放され、再び戻りし時はもう一つの人格に主導権を持たれ、異変を起こした。
彼は基本は戦闘を好まない。しかし、守りたい者の為に戦う時は全力で戦う。
その時の強さは今は分からない。
性格:とても優しい(注2)
備考
彼が幻想入りした際、一番最初に彼を助けたのは神無月の巫女であるため、彼女に恩を感じているらしい。
その際、巫女を人里の人間達に馴染ませようとしたのも彼である。
(注1)黒龍を操り、破壊を求めたのは彼のもう一つの人格
(注2)もう一つの人格は彼の性格とは真逆である
ーーーーーーー
この縁起はその内移すことになるかもしれません(要望があれば)
それでは!さようなら〜!