東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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実は今回、ある方と話した結果……時々ですが、その方のオリキャラ達を出すことになりました!

「どの方が出てくるのか……楽しみですね!」

「全然コラボしてないがな」

うっさい。それでは!どうぞ!


第九十八話

〜葵side〜

 

私は、神社の一年中咲く桜達がある縁側に座って、ある方を待っています。

 

その方と一緒に来ること間違いない人の為にも、お団子を沢山作り、それを近くに置いて待っています。

 

「葵、どうだ?」

 

「あ、鬼灯」

 

私の後ろから声を掛けられ、振り向いてみると鬼灯が立っていました。

 

「ううん、まだ来ないよ。でも、もうそろそろだよ」

 

「そうか」

 

鬼灯はそう言うと、一緒に待っててくれてました。

 

少しすると、私達の目の前に亀裂が入り、その亀裂が広がり、その中には見覚えのある剣を持った、見覚えのある男性がいました。

 

「よっ、葵。遊びに来たぞ」

 

「お待ちしておりました。如月さん」

 

その剣を持った男性、『如月 翔(きさらぎ しょう)』さんが遊びに来ました。

 

***

 

私が今回、如月さんが来ることが分かったのはやはり能力によって予知したからです。

 

ですから、色々と先に用意出来ていましたが……

 

「なんで着いた早々に葵が用意してくれた団子を食べてるんだ‼︎凛華‼︎」

 

「き、如月さん、落ち着いてください。凛華さんに食べてもらう為に用意したお団子ですから……」

 

「モグモグ、この団子も美味しいのう!」

 

「はぁ、相変わらずで何よりだよ。凛華……」

 

今の状況を説明しますと、この幻想郷に如月さんが持つ剣、『天羽々斬』で時空を斬って遊びに来た如月さんでしたが、挨拶をした後、如月さんの後ろから現れるようにして外に出て来た『喰龍』の凛華さんが、お団子にすぐ様近付き、食べ始めたのです。

 

私は元々から凛華さんに食べてもらう為にお団子を用意していましたから止めるつもりは微塵もありません。

 

「たくっ。……それにしても……」

 

「あ、気付きましたか?如月さん」

 

如月さんは溜息を吐いた後、すぐ後ろにある桜に目を移しました。

 

「ああ……この桜、ずっと咲いてるのか?もうすぐ秋になるみたいだしな」

 

「はい、そうです。不思議ですよね、その桜。でも、此処以外にも咲き続けてる桜は有りますよ」

 

私はそう言いながら、如月さんの隣に立ち、その桜を見上げました。

 

「そうか。それにしても、どうして……」

 

如月さんが考えようとした時に、その答えを出してくれたのは凛華さんでした。

 

「それは『幻想となった』桜じゃろうな」

 

「?幻想となった?」

 

「成る程。確かに、それは考えられる話だな。そもそも、幻想郷に常識など皆無に等しいからな。それが違ったとしても、そんなに驚くことでもないだろう」

 

「それもそうだね」

 

私がそう納得していると、隣では如月さんが溜息を吐いていました。

 

「どうしました?如月さん」

 

「ん?あ、いや。何でもよ。気にしなくて良い」

 

「……如月さん、話して下さい。幾らでも相談に乗りますから」

 

私が如月さんに顔を向けながらそう言うと、少ししてから話してくれました。

 

「……疲れだ」

 

「え?疲れ……?」

 

「ああ。そこにいる凛華の食欲の所為で、俺の財布が……それに、修行がキツくてな」

 

「……ストレスか?」

 

「まあ、そんなところだな」

 

如月さんはそう言うと、少し笑みを浮かべました。

 

でも、疲れなら……

 

「如月さん」

 

「ん?」

 

「実は、最近、人里と魔法の森の間に、『香霖堂』とは違う別のお店が出来たのですが、そちらに行ってみませんか?」

 

「店?その店の名前は?」

 

お店の名前は……確か、この前、文々。新聞に載ってたお店の名前は……。

 

「『夢の館』です」

 

「『夢』?」

 

***

 

その後、私達は神社から出て、その『夢の館』へと向かっています。

 

「それにしても、その店はどういう店なんだ?」

 

「よくは知りませんが、疲れた人には幸せな夢を見せて、悪夢を見た人は、その悪夢を貰い受けるお店だそうです」

 

「ふむ、『夢』が関係している能力持ちじゃな」

 

「だろうな」

 

私達がそう話していると、いつの間にか、そのお店に着いていました。

 

「あ、此処です。此処」

 

「……館というだけあって、洋風の館だな」

 

「紅魔館よりかは小さい館だな」

 

「そこは比べちゃダメだと思うよ……」

 

私達はそう話してから、その館の扉をノックしました。

 

「は〜い、今から開けるね〜」

 

その声が聞こえてから直ぐその扉が開き、中から出て来たのは……

 

「……子供?」

 

「あ〜、お客さんだ〜!ボク、この『夢の館』に住んでる『夢川 獏(ゆめがわ ばく)』って言うんだ〜!よろしくね〜!」

 

灰色の短髪に髪の色と同じ灰色の着物を着た、のんびり口調のフランちゃんと同じぐらいの背の男の子がいました。

 

「あ、はい。よろしくお願いします」

 

この性格の方を私は見たことがない為、少し驚きましたが、ちゃんと挨拶をしました。

 

「おい、獏!客なら中に入れろ!」

 

「あ!ごめんね〜、今から入れるよ〜」

 

獏さんは奥から聞こえたその声の主の指示を聞くと、私達を中に入れてくれました。

 

「それで、そいつ等が客か?」

 

「そうだよ〜、『サリア』〜」

 

獏さんは、その声の主である『サリア』さんという方にそう言いました。

 

その方の姿はというと、金髪の長髪で紅い吊り目、黒を基調とした肩を出し、振袖付きのワンピースを着た、慧音さんより少し高い背をした綺麗な女性でした。

 

ただ、口調が少々キツイ様です。

 

「はあ、お前、なんでそんなにのんびりしてるんだ!」

 

「何でだろ〜?あはは〜!」

 

「笑うところじゃないだろ!」

 

私達はその二人の会話を聞いていましたが……

 

「なあ?仕事はどうした?」

 

鬼灯の一言により、二人の会話は途切れました。

 

「あー、すまないね、私は『サリア・モルフィウム』っていうんだ。よろしくな」

 

サリアさんはそう自己紹介してくれました。

 

「で?あんた達は何をしに来たんだ?夢を『喰べて』もらいに来たのか?それとも、幸せな夢を『見せて』もらう為に来たのか?」

 

「え?『喰べる』?『見せる』は分かりますが『喰べる』ってどういう……」

 

「……ほう?そこの小僧、お主、名前通り、『獏』だな?」

 

「うん〜、そうだよ〜!ボクの種族は『獏』だよ〜!」

 

「成る程な。だから『喰べる』か」

 

「え、『獏』って、あの『獏』ですか?」

 

「夢を『喰べる』神話生物の?」

 

『獏』

 

この生物に関して私が知っているのは『夢を喰べる生き物』というぐらいです。

 

帰ってから、鬼灯に教えてもらうことにしましょう。

 

「そういうことだ。となると、私の種族も分かってるのか?」

 

「まあ、あまり自身はないがな。お前、『サキュバス』だろ」

 

「……正解だ。私は『サキュバス』だ」

 

「サキュバス?」

 

「確か、夢魔の一種だ」

 

「そう。まあ、私達の能力は大体、想像が付くだろうから説明は後だ。さっさと済ませるぞ」

 

「あ、はい」

 

サリアさんのその一言により、私達は話すのを一旦辞めることにしました。

 

「それで?一体誰が受けるんだ?」

 

「此方の如月さんに夢を見せて頂きたいんです」

 

「よろしく頼む」

 

「分かった。じゃあ、着いてこい」

 

サリアさんと獏さんが部屋の奥へと移動し始めたので、私達も移動することにしました。

 

そして、その奥の部屋には、ベッドが幾つか有りました。

 

「……なんでこんなにあるんだ?」

 

「一応さ。さて、そこのベットに横たわって、目を瞑ってくれ」

 

「分かった」

 

如月さんはそう指示を受けると、その通りにベットに横たわり、目を瞑りました。

 

「じゃあ、夢を見せるぞ」

 

サリアさんはそう言うと、如月さんの額に手を翳すと、少ししてから如月さんの寝息が聞こえてきました。

 

「さて、こいつを起こすわけにはいかないからな。移動するぞ。獏、様子を見てやっててくれ」

 

「了解〜」

 

サリアさんは獏さんからの了承を聞くと、私達を連れて部屋から出ました。

 

***

 

「それで、何から聞きたい?」

 

「お前達の能力は何だ?」

 

「……大体、想像出来てるんだろ?」

 

「それでも、一応聞いておくべきだろ」

 

鬼灯の言葉を聞くと、溜息を吐きながらも教えてくれました。

 

「まず私の能力からだ。私の能力は『夢を操る程度の能力』と『眠らす程度の能力』だ。前者は夢を見せたり、その夢の内容を変えて悪夢を見せたり出来る。後者についてはさっき見ただろ?」

 

「一つ質問するが、眠らせれる時間とかは決めれるのか?」

 

「ああ、出来る。まあ、永眠させる事は無理でも、それは出来るぞ」

 

「……今、なにやら物騒な言葉が出た様な気がするのですが?」

 

「気の所為だな。それで、獏の能力は『夢を喰べる程度の能力』だ。まあ、夢を喰べるのが『獏』の習性だからな。説明はなくて良いよな?」

 

サリアさんはそれで話が終わりだとばかりに席を立つと、何処かへと言ってしまいました。

 

……そして、暫く待っていると、お盆を持って戻ってきました。

 

「ほら、ミルクティーだ。悪いが、この館には紅茶しかないぞ」

 

「いえ、気にしないでください。有難う御座います」

 

私と凛華さんはミルクティーを飲みましたが、鬼灯は唸っていました。

 

……当然ですね。鬼灯は、人の姿になるのがあまり好きではないですから。

 

ですが、結局は人の姿にならなければミルクティーが飲めないので、人の姿になり、ミルクティーを飲みました。

 

このミルクティー、とても美味しいです!

 

「のお?団子はないかの〜?」

 

「団子?ないな」

 

「そうか、無いのか」

 

凛華さんはサリアさんに質問しましたが、お団子がないと分かると、落ち込みました。

 

「まあ、仕方ないだろ。諦めろ」

 

鬼灯が凛華さんにそう言いました。

 

そして、それから数分後。

 

「サリア〜。起きたよ〜」

 

「分かった。有難うな」

 

「わ〜い!褒められた〜!」

 

「こら!客が居る前で跳ねるな‼︎どんだけマイペースなんだ、お前は‼︎」

 

「てへへ〜!」

 

「褒めてない‼︎」

 

サリアさんと獏さんはまたそんな会話をしていましたが、鬼灯が仲裁に入り、一旦、話すのをやめてくれました。

 

そして、如月さんが寝ていた場所に案内してもらい、如月さんの様子を見ると、疲れが取れて居る様に見えます。

 

「如月さん、どんな夢を見たんですか?」

 

「ん?……内緒だ」

 

「⁇」

 

その後、私が代金を払うと、そのまま神社へと戻りました。

 

そして、今はあの桜が咲き誇っているのが見れる縁側。つまりは、如月さん達が次元を斬って訪れた最初の場所です。

 

「それでは、またお別れですね」

 

「ああ、そうだな」

 

「また、遊びに来てください。凛華さんにも、またお団子を用意して待ってますね」

 

「うむ!よろしく頼むぞ!」

 

「お前な……」

 

「まあ、葵もこう言ってるから、別に良いだろう」

 

その後、如月さん達はまた剣で次元を斬って、元の幻想郷へと戻って行きました。

 

「……今度は何時、来るのかな?」

 

「さあな。まあ、来る時は葵が察知出来るだろ?」

 

「そうだね!その時が楽しみだよ!」

 

私達はその後、神社の中へと入り、ルカと想起さんに今日の出来事を話しました。

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