私は結構、怖がってます
理由としては……家の裏が崖だからです!
分かります?間違ったら『土砂崩れ』が……
とまあ、そんな心配はいつも杞憂に終わってますから置いといて、今回の嵐で少し忘れていた話をします!
それでは!どうぞ!
〜葵side〜
私達は、神社内で大人しくしています。
これは仕方ないことなんです。だって、外は大雨ですから。
「それにしても、季節外れの雨だな」
「まあ、夏が終わり始めた今、この嵐は確かに季節外れだな」
ルカの言葉にそう返答した鬼灯。でも、私の耳にはあんまり入ってきません。
だって、この嵐の時には大抵、『アレ』がありますから。
「あ、そう言えば。葵は大丈夫なの?」
「そう言えばそうだな。大丈夫なのか?葵」
想起さんが聞いた後、ルカがノアを撫でながら、顔を此方に向けて話しかけてきました。
『ノア』とはこの神社で飼い始めた雌の黒猫です。
「あ、うん。大丈夫……だと思う……」
私は頭の中でひたすら『アレ』がこない事を祈っていました。
……しかし、結局、この天気では免れない様で……
ゴロゴロゴロゴロ……
「ひっ‼︎」
その音が聞こえた瞬間、私は耳を塞ぎ、目を瞑りました。
そして、落ちる音が塞いだ耳から聞こえてきてしまいました。
「……落ちたな。『雷』」
「光った時から少し時間がたって音がなったから、結構、遠くに落ちたんだね」
「……葵はやっぱりダメだったか」
「うぅ……」
私は昔から『雷』が苦手で、音が鳴っただけでも涙目になってしまいます。
それにしても、なんで皆は平気なんですか⁉︎雷ですよ⁉︎自分に落ちたら死んでしまうのですよ⁉︎
「いや、そう言われてもな」
「こんな天気の時に外に出ないから、その危険性は少ないんだが……」
「外の世界の時なら兎も角、此処だと外に出ないから危険がないしね。そもそも、もう慣れたし」
上から鬼灯、ルカ、想起さんの順でそう言葉にしました。
でも、それでも怖いじゃないですか⁉︎
私が内心でそう思っていても雷は止まず、また雷が光ったので耳と目を塞ぎました。
……それでも、少し音が入ってくる為、その度に叫びそうになるのを堪えました。
どんな理由であれ、叫ぶのはルカ達に迷惑が掛かります。
叫ぶ声ほど、煩い音もないですよね?
……と、変なところで気を使っていたら、光った直ぐ後に大きな音が鳴ったのが聞こえてきました。
……お察しの通り、叫んでしまいました。
「おお、近くで落ちたか」
「なんて呑気な……山火事になってなきゃ良いがな」
「それはない。その時は私がいち早く分かるからな」
「そうか。なら良いんだ」
「……え?葵の叫びは無視なの?」
「「今更すぎるだろ」」
鬼灯とルカと想起さんのそんな会話が微かに聞こえましたが、私は耳を塞いでいますから、やはり少ししか聞こえてきません。
……その後、何度も何度も雷が鳴り、その度に耳と目を塞いで聞こえない様にしていましたが、途中から雷が止み、それを気に、私達は寝ることにしました。
やっぱり、雷は苦手です。
***
その次の日、私が何時もの様に早朝に起きてみると……
「……雷は兎も角、嵐や雨の後はやっぱり、これですよね」
私は一人、空に浮かぶ七色の橋を見ました。
短めですが、今回はこれで終わりです!
ノアをお忘れの方は、この日常編の最初の話を読んでください
そして、一番最後のやつについては……説明は不要ですね?
それでは!さようなら〜!