「なら凍るか?」
いえ結構です。というか、貴女がやると私、凍死するから。夏に凍死とかどんな死に方だよ……。
「お前、夏よりも冬の方が元気だからな」
冬本番の時に生まれたからかもしれないけどね。というか、夏は嫌いだ〜。プール入りたい〜。
「はぁ、進めろ」
それでは!どうぞ!
〜葵side〜
私達はにとりさんと別れて、また山の神社へと向かっています。
歩さんとは別れてません。一緒に神社へと向かっています。
私がどうしてなのか聞いてみると……、
「神社が出来たんなら旅人として一回行ってみたいから」
だそうです。
そして、そのまま歩いていると……、
「あれ?今、何か空を通った様な……」
私のその一言で全員が上を見ると、そこには、板が飛んでいました。
「……え」
「何だ?アレは」
私とルカがアレは何なのだろうかと考えていると、想起さんが教えてくれました。
「アレは外の世界では『サーフボード』って呼ばれてるんだ」
「『サーフボード』?」
「何だ?それは」
「海は一応、聞いたことがあるよね?そういうところで使うものなんだよ」
私達は一応、海というのが存在していることは知っていますが、実際は見たことがありません。
ですから、想像ではありますが、とても大きくて、広い湖だと考えています。
「その様なものが何で……」
「誰か乗っているのだろうな」
私の疑問に鬼灯が答えてくれました。
「お?『夢幸』ーーー!」
すぐ近くにいた魔理沙がそのサーフボードに乗っているであろう人物の名前を呼ぶと、その声に反応して、そのサーフボードは降りてきました。
「なんだ、魔理沙か。こんな所で何をしている?」
そのサーフボードに乗っていた人は、黒髪の男性でした。
「魔理沙、知り合いなの?」
「ああ!こいつは『時雨 夢幸』って言うんだ!」
「どういう知り合いなんだ?」
ルカは、魔理沙が知り合いということで警戒心を薄くした様で、睨み付けずに終わりました。
「よく私の魔法の練習に付き合ってくれる奴さ‼︎」
魔理沙は笑顔で、そして、まるで自分の自慢話をするかの様に誇らしげに話してくれました。
「へぇ〜、どうりで今までは毎日の様に遊びに来てたあんたが、時々しか来なくなった訳ね」
霊夢はそう言いながらも「努力なんて面倒臭いじゃない」と、言いました。
「あれ?でも、前にレティシアさんと戦って負けた時、修行してたよね?」
私が首を傾げながら聞くと、霊夢の顔が赤くなりました。
「なッ⁉︎あ、葵⁉︎それは言わないでよ⁉︎」
「え?でも……」
「もう絶対に言わないでよ⁉︎良いわね‼︎」
「わ、分かったよ……」
私が霊夢の勢いに若干引いていると、夢幸さんの声が聞こえたので、向いてみると、
「お前達、天才である俺の名前だけ知って名乗らないとはどういうことだ?」
と言いました。そういえば、まだ名乗っていませんでしたね。
「失礼しました。私は……」
そこからは歩さんと魔理沙以外の全員名乗りました。
歩さんが何故名乗らかったのかというと、お二人は友人だからです。
歩さんの『記憶』にも、夢幸さんの『記憶』にも、お二人はちゃんといましたから。
……記憶を見たとは、絶対に言えませんが。
まだ、怖いので……。
「それにしても、自分に余程自信があるのですね、夢幸さんは」
「当然だ。俺は『天才』だからな」
「……そうですか」
私は、自分には才能が無いと思っています。
だって、霊夢の補助をちゃんと出来ているように思えないのです。
……私は霊夢達の役に立てているのでしょうか?足手まといなのではないでしょうか?
弾幕で攻撃出来ない私は……、
「葵?」
「え?あ、ごめん。どうしたの?霊夢」
「いや、どうしたのよ、顔なんか下げて」
「……大丈夫だよ、何もないから」
「……そう」
霊夢は確実に気付いています。ですが、これは私の問題です。自分に攻撃の才能がないことは前々から分かっていたことなのですから、今ここで無い物ねだりしても仕方ないですよね。
「……」
「?どうしました?夢幸さん」
「ふん、お前が気にすることは何もない。それよりもだ、どうして此処に魔理沙と歩がいる?」
「それは……」
〜少女説明中〜
「ってことさ」
「ふむ、そうか。なら、その新しく出来たという神社に挨拶してやろうではないか」
「お!ということは夢幸も来るのか⁉︎何だよ、私の見せ場が少なくなるじゃないか」
「……?凛華さん?」
私は先程からずっと黙っている凛華さんに目を向けると……、
「⁉︎」
凛華さんの目には、鬼灯やレティシアさんを初めて見た時と同じ、戦いたいと言いたげな目をしていました。
いえ、目だけでなく、口角も嬉しそうに上がっています。
「ほう、お主強そうじゃな。どうじゃ?妾と一戦交えぬか?」
「やめろ、凛華」
如月さんがそんな凛華さんに辞めるよう声を掛けると、直ぐに夢幸さんからの返答が返ってきました。
「ふん、くだらないな。言っておくが、俺はくだらない事をやるつもりはない」
「ふむ、そうか。残念じゃの」
「おい」
凛華さんは本当に残念そうな顔をしてそう言いました。
「と、兎に角、行きませんか?」
「そうだな。行くか」
私がそう提案すると、歩さんが乗ってくださり、そのまま歩いて行くことになりました。
***
さっきの場所からまた少し歩いた所で、私達の前にまた立ち塞がる人がいました。
その所為で、霊夢のイライラがまた募ってしまいましたが。
「何であんたがいるわけ?てか、何してんの?」
口調も何時もとは違うように感じます。
「あやや!侵入者とは貴方方の事でしたか、霊夢さん」
私達の前に居たのは、文さん。そして、白髪の髪から犬耳が出ている女性でした。
「お前は、『椛』じゃないか」
「‼︎鬼灯様⁉︎どうして此処に……いえ、そんな事に今は構ってられません。私は私の仕事をするだけです」
「仕事?」
「私達は侵入者の排除を命じられています」
「……命じられてる?水蓮からか?」
「はい、そうですよ、鬼灯さん」
「……彼奴がそんな事を。しかし、一体、何故だ?」
鬼灯は『椛』さんという方からの言葉で、何故なのかと考え始めてしまいました。
「……おい、そこを通せ。文。じゃないと、氷漬けにするぞ」
ルカはついに耐えきれなくなったのか、少し殺気を出して文さんを脅しました。
「わ、私も本当は仕事を放り出して逃げたい所ですが、し、しかし、コレは天魔様からの命令ですから逆らえないのです!それに、私が此処で通してしまうと、見回り天狗達も納得いかないでしょうからね」
文さんはそういうと、葉団扇を出して、此方に向けました。
「ということですから、すみません。大丈夫ですよ。手加減してあげますから!」
「「……」」
文さんの言葉を聞いた、霊夢、ルカからは、黒い何かが出ているように見えます。
「れ、霊夢?ルカ?ど、どうしたの?」
「文、手加減してくれるのは有難いけど、それ、私達を舐めてるという事で良いわよね?」
「え?あ、えっと……」
「私も流石に今のはイラッときたんだ。だから、お前を氷漬けにしてやる」
「あ、あの、お二人とも、落ち着きませんか?」
文さんからは冷や汗が流れているように見えます。その隣にいる『椛』さんと言う方も同様です。
そして、文さんからの言葉に対して、二人は笑顔で、
「「無理」」
と言いました。
「あ、あはは……」
ちょっと不味いかもしれませんね。……仕方ありません。私も参加しましょう。
「霊夢、ルカ。私も参加して良い?」
「ん?良いわよ?寧ろ、参加して。彼奴等の動きを止めないといけないから」
「あ、はい」
私は文さんに対して、初めてですが同情してしまいました。
うー、夢幸さんのキャラが難しい……orz
中々、キャラが掴めなかった……
キャラ崩壊してしまい、申し訳ありません。疾風の隼様
それでは!さようなら〜!