東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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今回の話にはバトルはありません!

「だが、レティシアの能力を知れたのは良かった事じゃないか?」

「うん、そうだね。私もよくよく分かってなかったのが分かって良かったよ」

「私は知っているからな。別になんとも思ってない」

そうですか。では、どうぞ!


第十話

〜葵side〜

 

「あんた、なんでどうやって私達の間に立ったわけ?それに、どうして傷や汚れが付いてないわけ?答えなさい!」

 

私も、そして霊夢も少し混乱しています。いや、霊夢は違うかもしれませんがね。理由は霊夢が言ってくれた内容そのままです。アレが、レティシアさんの持っている能力なんでしょうか?

 

「クスクス、少し落ち着きなさい、霊夢。この場を納めてくれるだけでいいわ。だから……落ち着きなさい」

 

「!!」

 

今、雰囲気が変わった?いや、でも、もう元に戻ってる。

 

……気のせい、だったのかな?

 

「……分かったわよ。それで?質問に答えてくれるわよね?」

 

「クスクス、どうしてかしら?」

 

「どうしてって」

 

「正体不明の相手が怖いから?」

 

「……は?」

 

「クスクス♪冗談よ」

 

霊夢がレティシアさんの一言に反応して睨むも、レティシアさんは同じ様に笑っていました。

 

霊夢が睨んでも怖くない様です。

 

「……いいから、言いなさい」

 

「クスクス、分かったわ」

 

レティシアさんの能力を私はなんとなくは理解しています。けど、それが当たっているかは分かりません。ですから、私もレティシアさんの能力に興味があります。一体、どんな能力なのでしょうか?

 

「……クスクス、なんてね♪」

 

ガクッ!

 

私達は一斉にずっこけました。いや、これはずっこけますよ?教えてくれると言いながら教えてくれないんですから。

 

「クスクス、でも、折角やめてくれたのだから一つぐらいいいかしらね」

 

「つまり、あんたには他にも能力が有るのね」

 

「クスクス、ええ、そうよ♪言葉の裏の意味を取るとはさすがね♪」

 

「そりゃどうも。で?能力は何よ」

 

「クスクス、私のもう一つの能力は『物を創る程度の能力』よ」

 

「『物を創る程度の能力』?」

 

「クスクス、ええ、そうよ♪私の手を見ていなさい」

 

私達はレティシアさんにそう言われたのでレティシアさんの手を見ました。すると……、

 

「え!?」

 

「な!?」

 

手の上には何も無かったのに、急にルビーが出てきました。というか、何故ルビー?

 

「クスクス、私の能力は何も無い所でも物を創造する事が出来る能力よ。あ、あと、このルビーは霊夢にあげるわ。どうぞ♪」

 

「え?本当に!ありがとう!」

 

……霊夢の目にお金のマークが見える気がするのですが、私の目がおかしくなったのでしょうか?

 

それにしても、この人が持っている能力は少なくともあと一つは有るということですね。

 

え?何故分かるのかですか?いつかは話しますよ。ヒントは私には能力が二つあります。ただ、一つはあまりいい能力ではないですがね。

 

「レティシア様、この様な無様な姿をお見せしてしまい申し訳ございません。そして、巫女からの攻撃を防いで下さり有難うございました」

 

「クスクス、人が傷付く姿を傍観する趣味は私には無いわ。それに、貴方が傷付くとレミィが悲しむわ」

 

「有難うございます」

 

「クスクス、頭を上げなさいな」

 

「……」

 

「クスクス、鬼灯。そんな目で見なくても私は手を出さないわ。私はあくまで傍観するだけよ?この異変が終わるまでね♪」

 

「……まるで、異変が終わろうと何かが有るような言い方だな」

 

「クスクス、それはどうかしらね?どうとってもらっても構わないわ」

 

「……そうか」

 

……一体、何があるというのでしょうか?なんだか、嫌な予感がするのですが……。

 

「霊夢、葵、鬼灯」

 

「ルカ!」

 

「……お前」

 

「クスクス、先程振りね。ルカ♪」

 

「……そうだな。先程振りだな」

 

「クスクス、それでは、私はこれで。咲夜」

 

「はい、なんでしょう?レティシア様」

 

「貴方は私が止めなかったら確実にやられてたわ。つまりは貴方は負けた」

 

「……」

 

「だから、この御一行をレミィの元まで案内してあげてくれないかしら?」

 

「分かりました」

 

「クスクス、有難う、咲夜」

 

「私には勿体無いお言葉です」

 

「クスクス、謙遜しなくていいのよ?それでは、また会いましょう。クスクス」

 

そう言うと、レティシアさんはまた闇の中に溶けて消えてしまいました。

 

「貴方達、案内するからついて来なさい」

 

咲夜さんは、私達をこの異変主の元まで案内してくれました。案内している間は話は一切ありません。

 

そして、異変主がいる部屋まで辿り着きました。

 

「お嬢様、お客様達を連れて来ました」

 

咲夜さんが扉をノックしながらそう言うと、中から許可が下りました。

 

そして、扉が開かれた先には、

 

「ふふふ、貴方の後ろにいるのが今代の博麗の巫女と神無月の巫女ね。初めまして、私はこの紅魔館の現当主のレミリア・スカーレットよ。よろしく」

 

広間の奥で優雅に座っているカリスマ溢れた少女が座っていた。

 

この異変は、もうすぐ終わる。けど、私が『未来』を少し変えてしまったせいで、待っていた『未来』が変わったことなど、この時の私は知らなかった。




今回はどうでした?

「鬼灯はレティシアの事を余り良く思ってないように感じたけど、どうして?」

「別に、嫌っているわけじゃない。むしろ、好んでいる方だ」

「そうなのか?でも、あの対応は、好んでいる奴の対応じゃない気がするが」

「今のところは異変主の関係者。警戒するのは当然だ」

「そういうことか」

「ケンカをしているわけじゃないんだ。良かった^ ^」

まあ、今回は此処まで!それでは

「「「「さようなら〜!」」」」
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