長かった……長かったよ……(遠い目)
それでは!どうぞ!
文達と別れた葵達は、そのまま神社へと向かっていた。
その途中、葵の後ろを歩いていた鬼灯が歩みを止めた。
「……」
「?鬼灯?どうしたの?」
「……いや、気にしなくていい」
葵からの質問にそう答えた鬼灯はそのまま歩き出した。
「?いや、鬼灯がそう言うなら気にしないでおこうっと」
葵はそう言うと、そのまま歩き出した。
……鬼灯は気付いていたのだ。『何か』の気配が消えた事を。
この時、裏ではレティシアが『サタン』と会話し、そのまま帰って行った時の事なのだが、鬼灯はそれを感じ取ったのである。
しかし、あくまで『何か』であって、正体までは分かっていないが。
「ふむ、やはりお主は気付いていたか」
「……凛華」
鬼灯が歩いていると、凛華が近くに寄って来て、そんな事を言った。
「やはり、気付いてたのか」
「当たり前じゃ。妾を誰だと思っておる。『龍神』じゃぞ?それぐらい簡単に分かる」
「……正体は分かるか?」
「流石に分からぬ。しかし……」
「?」
そこで凛華は口を一度閉じると、嫌そうな顔をしながら、
「ムカつく気配じゃった」
「……そうだな。それは私も同じだ」
この時、あの『サタン』がいたらどんな反応をしたかは……想像するほかないだろう。
「それにしても、小唄達の情報は本当なのか?」
一行の先頭ら辺いた魔理沙が、全員に聞くようにしてそう言った。
「本当だ。実際、あの小唄とか言った天狗が得た情報だからな」
その魔理沙の疑問に答えたのはルカだった。
小唄達が去る前、葵達に『神社の神は二人いる』という様な事を言っていた。
特徴までは話さなかったが。
「それが胡散臭いんだが?」
「私の能力が反応しなかった」
「なら信用出来るな」
なんだか話が噛み合っていないように思えるが、これが実は噛み合っているのだから文句は言えない。
「?なあ、君の能力は何だ?」
「ん?説明してなかったか?」
「説明してないね。私達」
ルカが首を傾げながら歩に問いかけると、葵がルカに対してそう言った。
そんな葵の内心は、『聞かれたら素直に答える』と決めていたらしく、別に焦っていなかった。
「私の能力は『氷を創造する程度の能力』、『氷を操る程度の能力』、『嘘を見破る程度の能力』だ」
と、ルカが。
「私の能力は『自然を操る程度の能力』、『超能力を扱う程度の能力』、『ありとあらゆるものを無に返す・再生する程度の能力』だ」
と、鬼灯が。
「私は『癒し、治す程度の能力』、『未来と過去を見る程度の能力』です。付け足しておきますと、後者の能力は初対面だと強制的に過去を見ることになります。すみませんがご容赦下さい」
と、葵は少し笑みを浮かべながら答えた。
「あ、僕もだね。僕は『黒龍を操る程度の能力』、『幻と現を操る程度の能力』、『あの世とこの世を操る程度の能力』だよ」
最後に想起がそう説明した。勿論、この時、『黒龍』という言葉に凛華は反応したが。
「へぇ〜、そうか。だからか」
「ああ、まあ、ある意味では一種の『呪い』と受け取ってもいいがな。もう割り切ったが」
「……」
「言っておくが、人の本音を知りたいなんて考えない方がいい。まあ、知ったとしても私は責任を取らないがな」
「ルカ‼︎」
「事実だ。それに、言っておいたほうがいいだろ?……こいつらはそんな事を気にするような奴らでもないだろ。特に夢幸」
「ああ、そうだな。実にくだらないことを聞かせてくれたな」
ルカがそう言った後、本当に気にせず、本当にくだらないという顔をしている夢幸がそう言った。
「それよりも、もうすぐで着くぞ。『守矢神社』」
ルカ達が話していると、一番先頭に居て、全員の案内をしていた如月が声を掛けてきた。
「そう言えば、如月さんは元の世界では『守矢神社』に住んでいたんでしたね」
「まあな。前は霊夢の所に住んでたがな。それから、沙月と夏希もだ。というか、一度俺達の所にも来ただろ?」
「そうでしたね」
如月からの言葉に笑みを浮かべて答えると、如月は何処か呆れた様な、それでいて優しい顔をしていた。
「?如月さん、もしかして、彼処?」
想起が前を見ながら指差した。
その先には、神社特有の石段があった。
「ああ、彼処だ」
「そう。なら、話が早いわ‼︎さっさと行くわよ‼︎」
霊夢はそう言うと、誰よりも先に、そして速く移動した。
その速さは間違ったら文よりも早かっただろう。
「れ、霊夢⁉︎ちち、ちょっと待って下さい⁉︎」
そんな霊夢の後を追って行く葵。
「ほぉ?あの霊夢の奴、中々速いではないか」
「感心してる場合か?……大丈夫だろうとは思うが」
「兎に角、行くぞ‼︎」
鬼灯の声で夢幸以外の全員が走り出した。
……夢幸は一人だけ歩いていたが。
〜少年少女移動中〜
石段を登り切った先に見えたのは、よく見る赤い鳥居と博麗神社よりも綺麗な神社だった。
「綺麗に掃除されてますね」
「これぐらいが普通だ。というか、いつも私達の神社はこれぐらい綺麗だろう?」
「だな。そこの堕落巫女の神社だけだ。汚いのは」
「なんですって⁉︎」
「ハハッ‼︎言われてるな‼︎霊夢‼︎」
「魔理沙、あんた、夢想封印受けたいの?」
鬼灯とルカきらの言葉に怒っていた霊夢だが、魔理沙からの一言により、余計に怒り、冷笑した状態で魔理沙を見た。
「じ、冗談だぜ……」
魔理沙は霊夢に対してそう言ったお陰で、攻撃を受けずに済んだが。
「おや?神社を廃社してくれる気になりましたか?」
すると、神社の奥の方から、極最近見た緑髪の巫女が居た。
「は?誰が廃社するって?巫山戯てるの?私はあんたをボコボコにしに来たのよ‼︎覚悟なさい‼︎」
霊夢はそう言ってお札と払い棒を構えると、すぐ近くで、もう一人も戦う大勢をとっていた。
「……やっぱり、戦うんですか?如月さん」
そう、構えていたのは葵達とも仲が良い如月だった。
「ああ。言ったろ?『お灸を据える』ってな」
「……ですが、s……いえ、違いますね」
「⁇」
葵は何かを言おうとするが、言葉を変えた。
「如月さんからしたら『恩人』……でしたよね?それでもですか?」
「それでもだ」
葵はそれを聞くと、最後に一言だけ言った。
「如月さん、それから、霊夢もだけど」
「ん?」
「何よ?」
「……怪我だけはしないでね」
「ふっ、当たり前よ」
「そうだな。当たり前のことだな」
葵は本当に心配そうな顔でそう言うが、二人は当然という様な顔をして返答した。
「さて、やるわよ」
霊夢の声を聞いた如月は持っていた『天羽々斬』を構えた。
「ああ」
「どうやら、簡単には廃社してはくれない様ですね。でしたら、実力行使です‼︎」
そう言うと、緑髪もまたお祓い棒を構えた。
「『風祝』であり『現人神』であるこの私、『東風谷 早苗』が相手になります‼︎」
そうして、弾幕ごっこが始まった。
な、なんか最後が変なことになってる気が……というか、今回の凛華さんがちょっと心配……(汗
此処で付け加えておきますが、葵さんの説明の時、実は夢幸さんから『くだらない』と一蹴されています
まあ、葵さんは反論とかしませんでしたが。寧ろ笑いながら「そうですね」と言っていました
書かなかった理由としては、まあ、何と無くですね
自分の気持ち的な何かです
それでは!さようなら〜!