東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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さて!ようやく終盤です‼︎

長かった……長かったよ……(遠い目)

それでは!どうぞ!


第百九話

文達と別れた葵達は、そのまま神社へと向かっていた。

 

その途中、葵の後ろを歩いていた鬼灯が歩みを止めた。

 

「……」

 

「?鬼灯?どうしたの?」

 

「……いや、気にしなくていい」

 

葵からの質問にそう答えた鬼灯はそのまま歩き出した。

 

「?いや、鬼灯がそう言うなら気にしないでおこうっと」

 

葵はそう言うと、そのまま歩き出した。

 

……鬼灯は気付いていたのだ。『何か』の気配が消えた事を。

 

この時、裏ではレティシアが『サタン』と会話し、そのまま帰って行った時の事なのだが、鬼灯はそれを感じ取ったのである。

 

しかし、あくまで『何か』であって、正体までは分かっていないが。

 

「ふむ、やはりお主は気付いていたか」

 

「……凛華」

 

鬼灯が歩いていると、凛華が近くに寄って来て、そんな事を言った。

 

「やはり、気付いてたのか」

 

「当たり前じゃ。妾を誰だと思っておる。『龍神』じゃぞ?それぐらい簡単に分かる」

 

「……正体は分かるか?」

 

「流石に分からぬ。しかし……」

 

「?」

 

そこで凛華は口を一度閉じると、嫌そうな顔をしながら、

 

「ムカつく気配じゃった」

 

「……そうだな。それは私も同じだ」

 

この時、あの『サタン』がいたらどんな反応をしたかは……想像するほかないだろう。

 

「それにしても、小唄達の情報は本当なのか?」

 

一行の先頭ら辺いた魔理沙が、全員に聞くようにしてそう言った。

 

「本当だ。実際、あの小唄とか言った天狗が得た情報だからな」

 

その魔理沙の疑問に答えたのはルカだった。

 

小唄達が去る前、葵達に『神社の神は二人いる』という様な事を言っていた。

 

特徴までは話さなかったが。

 

「それが胡散臭いんだが?」

 

「私の能力が反応しなかった」

 

「なら信用出来るな」

 

なんだか話が噛み合っていないように思えるが、これが実は噛み合っているのだから文句は言えない。

 

「?なあ、君の能力は何だ?」

 

「ん?説明してなかったか?」

 

「説明してないね。私達」

 

ルカが首を傾げながら歩に問いかけると、葵がルカに対してそう言った。

 

そんな葵の内心は、『聞かれたら素直に答える』と決めていたらしく、別に焦っていなかった。

 

「私の能力は『氷を創造する程度の能力』、『氷を操る程度の能力』、『嘘を見破る程度の能力』だ」

 

と、ルカが。

 

「私の能力は『自然を操る程度の能力』、『超能力を扱う程度の能力』、『ありとあらゆるものを無に返す・再生する程度の能力』だ」

 

と、鬼灯が。

 

「私は『癒し、治す程度の能力』、『未来と過去を見る程度の能力』です。付け足しておきますと、後者の能力は初対面だと強制的に過去を見ることになります。すみませんがご容赦下さい」

 

と、葵は少し笑みを浮かべながら答えた。

 

「あ、僕もだね。僕は『黒龍を操る程度の能力』、『幻と現を操る程度の能力』、『あの世とこの世を操る程度の能力』だよ」

 

最後に想起がそう説明した。勿論、この時、『黒龍』という言葉に凛華は反応したが。

 

「へぇ〜、そうか。だからか」

 

「ああ、まあ、ある意味では一種の『呪い』と受け取ってもいいがな。もう割り切ったが」

 

「……」

 

「言っておくが、人の本音を知りたいなんて考えない方がいい。まあ、知ったとしても私は責任を取らないがな」

 

「ルカ‼︎」

 

「事実だ。それに、言っておいたほうがいいだろ?……こいつらはそんな事を気にするような奴らでもないだろ。特に夢幸」

 

「ああ、そうだな。実にくだらないことを聞かせてくれたな」

 

ルカがそう言った後、本当に気にせず、本当にくだらないという顔をしている夢幸がそう言った。

 

「それよりも、もうすぐで着くぞ。『守矢神社』」

 

ルカ達が話していると、一番先頭に居て、全員の案内をしていた如月が声を掛けてきた。

 

「そう言えば、如月さんは元の世界では『守矢神社』に住んでいたんでしたね」

 

「まあな。前は霊夢の所に住んでたがな。それから、沙月と夏希もだ。というか、一度俺達の所にも来ただろ?」

 

「そうでしたね」

 

如月からの言葉に笑みを浮かべて答えると、如月は何処か呆れた様な、それでいて優しい顔をしていた。

 

「?如月さん、もしかして、彼処?」

 

想起が前を見ながら指差した。

 

その先には、神社特有の石段があった。

 

「ああ、彼処だ」

 

「そう。なら、話が早いわ‼︎さっさと行くわよ‼︎」

 

霊夢はそう言うと、誰よりも先に、そして速く移動した。

 

その速さは間違ったら文よりも早かっただろう。

 

「れ、霊夢⁉︎ちち、ちょっと待って下さい⁉︎」

 

そんな霊夢の後を追って行く葵。

 

「ほぉ?あの霊夢の奴、中々速いではないか」

 

「感心してる場合か?……大丈夫だろうとは思うが」

 

「兎に角、行くぞ‼︎」

 

鬼灯の声で夢幸以外の全員が走り出した。

 

……夢幸は一人だけ歩いていたが。

 

〜少年少女移動中〜

 

石段を登り切った先に見えたのは、よく見る赤い鳥居と博麗神社よりも綺麗な神社だった。

 

「綺麗に掃除されてますね」

 

「これぐらいが普通だ。というか、いつも私達の神社はこれぐらい綺麗だろう?」

 

「だな。そこの堕落巫女の神社だけだ。汚いのは」

 

「なんですって⁉︎」

 

「ハハッ‼︎言われてるな‼︎霊夢‼︎」

 

「魔理沙、あんた、夢想封印受けたいの?」

 

鬼灯とルカきらの言葉に怒っていた霊夢だが、魔理沙からの一言により、余計に怒り、冷笑した状態で魔理沙を見た。

 

「じ、冗談だぜ……」

 

魔理沙は霊夢に対してそう言ったお陰で、攻撃を受けずに済んだが。

 

「おや?神社を廃社してくれる気になりましたか?」

 

すると、神社の奥の方から、極最近見た緑髪の巫女が居た。

 

「は?誰が廃社するって?巫山戯てるの?私はあんたをボコボコにしに来たのよ‼︎覚悟なさい‼︎」

 

霊夢はそう言ってお札と払い棒を構えると、すぐ近くで、もう一人も戦う大勢をとっていた。

 

「……やっぱり、戦うんですか?如月さん」

 

そう、構えていたのは葵達とも仲が良い如月だった。

 

「ああ。言ったろ?『お灸を据える』ってな」

 

「……ですが、s……いえ、違いますね」

 

「⁇」

 

葵は何かを言おうとするが、言葉を変えた。

 

「如月さんからしたら『恩人』……でしたよね?それでもですか?」

 

「それでもだ」

 

葵はそれを聞くと、最後に一言だけ言った。

 

「如月さん、それから、霊夢もだけど」

 

「ん?」

 

「何よ?」

 

「……怪我だけはしないでね」

 

「ふっ、当たり前よ」

 

「そうだな。当たり前のことだな」

 

葵は本当に心配そうな顔でそう言うが、二人は当然という様な顔をして返答した。

 

「さて、やるわよ」

 

霊夢の声を聞いた如月は持っていた『天羽々斬』を構えた。

 

「ああ」

 

「どうやら、簡単には廃社してはくれない様ですね。でしたら、実力行使です‼︎」

 

そう言うと、緑髪もまたお祓い棒を構えた。

 

「『風祝』であり『現人神』であるこの私、『東風谷 早苗』が相手になります‼︎」

 

そうして、弾幕ごっこが始まった。




な、なんか最後が変なことになってる気が……というか、今回の凛華さんがちょっと心配……(汗

此処で付け加えておきますが、葵さんの説明の時、実は夢幸さんから『くだらない』と一蹴されています

まあ、葵さんは反論とかしませんでしたが。寧ろ笑いながら「そうですね」と言っていました

書かなかった理由としては、まあ、何と無くですね

自分の気持ち的な何かです

それでは!さようなら〜!
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