東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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さて!今回で大掃除編は終わりです!

いや〜、長かった。日常の中で一番長かった

キャラの崩壊とかが心配ですけど、やっていきますね!

それでは!どうぞ!


第百二十話

全ての場所の掃除が終わり、全員が想起達が掃除した場所である、桜が咲いている庭で宴会をし始めた。

 

ただし、掃除に参加していない部外者達は参加をしていない。

 

此処で宴会をしていると知らないのだから仕方ない。

 

「それにしても、頑張った後のお酒ほど美味しいものはないわよね〜‼︎」

 

「そ、そうだね」

 

霊夢はお酒を普通の速さで飲みながら話しているが、葵はお酒が苦手な為、ちょびちょび飲んでいる。

 

「ははっ‼︎霊夢が真面目に掃除したとは思えないけどな‼︎」

 

「魔理沙、あんた一変ピチュッとく?」

 

「え、遠慮しとくぜ……」

 

魔理沙は霊夢をからかっただけなのだが、結果がこれである。

 

「葵」

 

「あ、如月さん。どうしたの?」

 

「いや、最近、ゆっくりと話すことがなかったからさ、話さないか?」

 

「そうだね。良いよ。それじゃあ、話s「絶対に着ないぞ‼︎///」この声、鬼灯?」

 

葵が如月と話そうとした時、離れた所から鬼灯の叫び声にも似た大きな声が聞こえた。

 

「……もしかして」

 

「ああ、だろうな」

 

霊夢達もそこでようやく鬼灯の方を見てみると、沙月が鬼灯にメイド服を渡しているのが見えた。

 

……葵達の見間違えでなければそのメイド服はミニスカである。

 

「……(あれ?なんだか嫌な予感がする。自分の身の危険に関して嫌な予感がする)」

 

葵は持ち前の勘の良さから、自分も巻きこまれる事に気付いていたが、逃げるには少し遅かった。

 

何故なら、

 

「何で私まで‼︎///」

 

「大丈夫です‼︎葵様のもありますから‼︎」

 

(そ、そんな⁉︎)

 

葵が自分まで着ることになりそうな展開に若干絶望していると、沙月が近付き、葵の手を握った。

 

もう片方の手も、鬼灯の手を握っている。

 

「さあ!葵様‼︎貴女の分もありますから、着ましょう‼︎」

 

「そ、そんな〜‼︎///」

 

そのままズルズルと神社の方へと引き摺られ、少しした後、また戻ってきた。

 

勿論、二人ともメイド服である。

 

鬼灯のメイド服は先ほど述べた通りで、葵のはフリルが一杯ついたものである。

 

「あああ、葵⁉︎そ、その服はなんだい⁉︎///」

 

「り、霖之助さん………その、見ないでください‼︎恥ずかしいですから‼︎///」

 

両想い同士のこの二人は二人して顔を真っ赤にした状態であった。

 

この二人の表情では、二人の関係を知らない者からしてもよく分かってしまうほどである。

 

と、そんな二人に対して夢幸は、

 

「霖之助と葵」

 

「「な、何かな(何でしょう)?」」

 

二人の名前を呼んで、その二人が顔を向けるのを見てから、口を開いた。

 

「お前達、さっさとこk((ガンッ……」

 

夢幸の言葉は、頭上から落とされたタライによって中断された。

 

「い、今のって……」

 

「紫じゃないとすると……」

 

「……居るのは分かっている。さっさと出てこい。レティシア」

 

夢幸は怒りのこもった声でレティシアを呼ぶと、それに応えるようにしてスキマが開き、中からレティシアが出てきた。

 

「クスクス、私、何も悪いことしてないと思うけれど?」

 

レティシアは全く詫びれもせず、いつもの笑みを向けながら夢幸に対してそう言った。

 

「巫山戯るな。貴様、俺に対して何をした?」

 

「クスクス、貴女がタイミングも考えずに発言しようとしたからタライを落として止めただけよ♪」

 

「それが俺を怒らせた要因だと分かってるだろ。貴様」

 

夢幸が今にも弾幕ごっこを始めてしまうような雰囲気を醸し出していると、

 

「ふふ、お主。ならば妾とやってみぬか?」

 

如月の中から出てきた凛華がこの時を待っていたかのように出てきた。

 

「貴様はあの時居た……」

 

「レティシアもようやく出てきた事だしの〜」

 

「⁉︎お前」

 

夢幸は凛華の発言から実は最初から居たと分かり、自分とは違い、レティシアの存在に気付いていた凛華に驚いた。

 

勿論、葵やルカ、鬼灯、それから如月、沙月、夏希は違うが。

 

レティシアが居たのに気付いていたわけではないが、凛華ぎ気付いていたことに対しては驚く事じゃないと分かっていた。

 

「それで?どうなのじゃ?やるのか?」

 

「い……おい」

 

夢幸は了承しようとしたが、レティシアが夢幸の手を取って強制的に移動させた事によって言葉を続けれなかった。

 

「……おい」

 

「貴方、彼女の実力を分かって言ってるのかしら?」

 

「……分かっている」

 

レティシアが何時もの笑みを消して、真面目な顔で話し始めた事に多少驚いたが、それを表に出すことは無かった夢幸はそう答えた。

 

「……そう。なら、もう止めないわ。頑張りなさい……そして、彼女がどんな存在なのか、その目で確かめればいいわ」

 

レティシアはそう言うと、手を離した。

 

それによって自由に動けるようになった夢幸は凛華の元へと戻って行った。

 

「……」

 

そして、その後ろ姿を見てから、レティシアはスキマの中へと戻って行った。

 

***

 

夢幸達の弾幕ごっこが始まってから少しして、ルカは移動した。

 

一人になれる場所に。

 

ルカはあまりこうやって大勢でいることを好まない方だ。

 

警戒心が高く、人間不信である彼女だから仕方のないことなのかもしれないが。

 

「……沙月、いるんだろ?」

 

「やはり暴露ましたか」

 

ルカは自分の後ろの木に隠れていた沙月を呼んだ。

 

「別に隠れなくてもいいだろ」

 

「ルカが一人になりたがっている気がしたから」

 

「……何を聞きたいんだ?私の過去か?」

 

「……そうですね。少し気になっていたので。どうしてそこまで警戒心が高いのかとか」

 

「……分かった。話す。だから、龍も出てきたらいい」

 

すると、また別の木に隠れていた龍を呼んだルカ。

 

そして、龍も隠してる意味がないと分かると出てきた。

 

「……良いの?」

 

「何がだ?」

 

「俺が君の過去を聞いても」

 

「私はお前の存在に気付いていながら沙月に話すと言ったんだ。別に構わない」

 

「……そっか」

 

そして、ルカが座った木とは反対の方の木に体を預けた二人は、ルカの過去を聞くことにした。

 

「……お前達はどう思う?」

 

「何がですか?」

 

「私が人殺しだと言ったら、どうする?」

 

「「⁉︎」」

 

二人はルカの発言に驚くが何も言うことは無かった。最後まで聞くつもりだからだ。

 

そして、ルカは過去を思い出すように顔を上に向けて、目を瞑りながら話した。

 

「……私がまだ幼い頃、両親が私の目の前で殺された。父親が吸血鬼だというだけでな。父親は別に人間に迷惑を掛けていなかった。……母親に会う前はそうだったかもしれないがな」

 

「「……」」

 

「ただ、父親を目の前で殺され、母親も吸血鬼と結婚したからという理由だけで殺され、私も殺されそうになった。ただ、私は目の前で両親を殺されたことに対して憎しみがあったんだ……人間に。だから、そいつらを私の能力で虐殺した。その後に移動した人里でもそうだった。私が化け物というだけで殺されそうになったから、私の逃げ道を塞いでいた奴らだけ殺した。これに関しては正当防衛だ。そして、その後も私を襲おうとした奴らを殺してきた。……そして、最終的には葵の母親も殺した。葵を虐待していた事に関して許せなかったからだ」

 

「「……」」

 

「……これで話は終わりだ。お前達だったらこの状況に陥るとどうなる?人間不信にならずにいられるか?私は無理だった。だから、今でも警戒するんだ」

 

ルカは顔を元の位置に戻し、目を開いて二人の顔を見ながらそう聞いた。

 

「……私はそんな状況に陥ってないから何とも言えないけど、私はそれでも、ルカの友達だと……親友だと思ってる」

 

「……親友か」

 

ルカはその言葉に対して嬉しそうに笑った。

 

ただ、頭の中では、

 

(まだ会って間もないはずなんだがな……嫌な気持ちはないから良いが。それに、私もそう思ってる訳だしな)

 

そして、龍は、

 

「俺も沙月さんと同じだよ。だから……」

 

「はぁ、分かったよ。私の能力も出ていないから別にその先を言わなくても大丈夫だ。……ただ、私はもう少しだけ此処にいることにする」

 

「分かったよ」

 

龍がそう言うと、沙月と共に戻って行った。

 

「……自分のしたことに対して、後悔はしてない。この過去があったからこそ、今があるんだからな」

 

ルカは一人そう言うと、持っていたお酒を少しだけ飲んだ。

 

***

 

またまた場所は変わって宴会会場。

 

夢幸は凛華に負けてしまっていた。

 

だが、それでも宴会は終わらない。

 

そんな皆が楽しんでいる場所で、カロードは絵を書いていた。

 

持っている虹色の鉛筆で書いている筈なのに、何故か別の色が出ている。

 

「うん?……え?これ、お前の能力?しかも、絵上手いな‼︎」

 

「……うん?ああ、岩槻か」

 

岩槻はカロードの絵を横から見るような形で覗いている。

 

「ああ、そうだな。これが俺の能力『色を操る程度の能力』だ」

 

「へぇ〜、だから虹色の鉛筆の筈なのに別の色が出てるわけか」

 

「……そうだな。だが、俺が一番美しいと思えるのは自然にできた色だ」

 

「自然って、桜の色とかってことか?」

 

「そういうことだ」

 

カロードは少し嬉しそうに話した。

 

「へぇ」

 

「お前の能力は何なんだ?」

 

「あれ?話してなかったっけ?」

 

「話してないな。というよりも、俺とお前が話したのも今回が初めてだな」

 

「ああ、そっか。俺の能力は『周囲を護る程度の能力』と『見たものを生成する程度の能力』だ」

 

「……後者は理解できたが前者は何だ?どういう能力なんだ?」

 

「コレはな、まあ、周囲の攻撃を全て俺が受ける能力だよ」

 

「……何か不憫な気がしたが気の所為なのか?」

 

「まあ、不憫かもしれないが、俺の大切な人達が護れるなら俺はそれで良いさ」

 

「……そうか」

 

そして、カロードはまた絵を描くことに戻ろうとしたが、岩槻が最後に、

 

「なあ?その絵、完成したら俺にも見せてくれよ」

 

と言った為に、了承してから書き始めた。

 

***

 

場所は変わっていないが如月の方では、永久と話していた。

 

「鬼灯から聞いた。お前も剣士だと」

 

「そうだな。それがどうしたんだ?」

 

「……俺はお前と戦ってみたい」

 

そう言うと、永久は自分が持っていた剣に手を掛けた。

 

「……俺もそれには同意するが、それはせめて人に被害がない所でしないか?」

 

如月はそう言いながら周りを見渡した。

 

永久もそれに釣られて周りを見てから、それに了承した。

 

「……そうだな。なら、次に会った時を楽しみにしておこう」

 

「そうだな。俺も楽しみだ」

 

如月の言葉を聞いた永久はそのまま妖夢の元へと戻って行った。

 

「おい、如月」

 

「……凛華か。どうだった?夢幸との弾幕ごっこは」

 

「それなりには楽しかったがレティシアとの奴と比べればまだまだじゃな。……早くあやつと死合いをしてみたいの〜」

 

「おい。レティシアを喰う気か?辞めろよ、喰べるの」

 

「分かっておるわ」

 

凛華はそう言いながらも少し残念そうなのはどういうことなのだろうか?

 

「はぁ、というか、レティシアと戦うのもう辞めてくれよ。この前戦ったとき幻想郷が危なかっただろ」

 

「仕方なかろう?楽しかったのじゃから」

 

「お前、帰ったら飯抜きな」

 

「なっ⁉︎それは酷すぎるぞ‼︎如月‼︎」

 

凛華は如月の発言に物申すが、何時もの暴食を考えるとこれは仕方がないのではないかと私(作者)は思う。

 

***

 

それから、メイド服の葵の歌を所望する人が多く、龍が紫のスキマで持ってきてもらったグランドピアノを使って結局は歌った。

 

そして、時は過ぎて、如月、岩槻、龍が帰るとき。

 

葵達も見送りに来ていた。勿論、服は戻っている。

 

「如月さん、岩槻さん、龍さん、手伝ってくださりありがとうございました」

 

「いや、別に構わないさ。というか、大人数だったから早めに終わったしな」

 

「そうだね。本当に早めに終われて良かったよ」

 

「そうだな。というか、葵の歌を初めて聞いたが、綺麗過ぎて聞き惚れたな」

 

「もう歌いません‼︎///」

 

「そう言いながら歌うのが葵よね」

 

「……」

 

霊夢からの言葉に反論できない葵は黙ってしまった。

 

「……?あの、何故凛華さん出てるのですか?」

 

「居るのじゃろう?レティシア」

 

凛華がそう言うと、スキマが開き、そこからレティシアが現れた。

 

「クスクス、やっぱり暴露ていたのね♪」

 

「ふっ、当たり前じゃ」

 

お互い笑いあいながらも何故か戦いたいというような雰囲気を醸し出している二人。

 

「……おい、二人とも戦うなよ?」

 

「「分かっておるわ(分かっているわよ)」」

 

そう二人とも言うが、やはり何処か残念そうである。

 

「鬼灯様〜!また会った時は楽しいお話を聞かせてね〜‼︎」

 

「ああ、まあ、面白いかどうかは分からないがな」

 

夏希からの提案に鬼灯は苦笑いしながら返した。

 

「ルカ。また会ったらメイド服を「絶対に着ないからな⁉︎」残念です」

 

そんな会話をした後、レティシアが龍と岩槻のそれぞれ帰る場所へとスキマを開いた。

 

「クスクス、如月は自分で帰れるでしょう?なんなら開くわよ?」

 

「いや、大丈夫だ」

 

如月はそう言うと『天羽々斬』を取り出し、次元を開いた。

 

「え⁉︎」

 

「それどうなってるんだよ⁉︎」

 

「ん?次元を開いただけだが?」

 

「「それが何で出来るんだよ⁉︎」」

 

「この剣の力だな」

 

そんな会話をした後、龍と岩槻、そして如月達は戻って行った。

 

それを見送った後、葵達は自分達の住む場所へと戻ったのだった。




今回、長くてすみません!それから、大分キャラが崩壊しているような気がします……

カロードさんの口調を出来るだけ柔らかくしてみましたけど、柔らかくなってましたか?

頑張った結果です……出来てない気がしますがね

こうして欲しいと言う要望は受け付けてますからね!

それでは!さようなら〜!
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