色々と心配ですので、キャラが崩壊していたら言ってください!
それでは!どうぞ!
ミコトは鬼灯に葵の部屋まで連れて行ってもらっていた。
ミコトは自分の能力で何とでもなるが、今は他人の家であるので、そんな勝手に歩き回ることはしない。
「……此処だ」
「そうか。鬼灯、ありがとう」
「礼を言われるほどの事はしていない。私は案内をしただけだ。それじゃあな」
鬼灯はそう言うと、そのまま去って行った。
ミコトは鬼灯がいなくなるまで見て、それから部屋の中にいるであろう葵に声を掛けた。
「……葵」
「……ミコトさんですか?」
「ああ。葵、入れてもらえないか?」
ミコトがそう言うと、少しして障子が開いた。
「はい、どうぞ」
葵からの許可が下り、ミコトは部屋の中へと入った。
「……」
「?どうしました?」
「いや、やっぱり葵は真面目なんだな」
「?そうでしょうか?」
「ああ。境内の方もそうだが、この部屋もキチンと整頓されている」
「それは多分、この前大掃除をしたからですね」
「ん?そうなのか?」
「はい……座布団を出しますので、少々お待ちください」
「別に気にしなくてもいい」
「いえ、私が気になりますので」
葵はミコトに微笑みながらそう言った為、ミコトもそれ以上は何も言わなかった。
そして、ミコトが座った事により、本当の話が始まった。
「……ミコトさんはもう能力で知ってますよね?私がどんな能力を持っているのかを」
「……ああ、分かっている」
「……すみません」
葵はミコトに対してそう謝るが、ミコトは全く気にしていないと言った。
「ですが、私は……」
「別に葵も見たくてみたわけじゃないんだろ?」
「……はい…………あの……」
「?」
「……すみません、やっぱり気にしないでください」
「……分かった」
葵が聞こうとした事を辞めた理由。それは至極単純な事である。
『辛くなかったのか?』
これを聞こうとして、辛くないわけがないと考え直したのだ。
今は幻想郷で確かにミコトを受け入れてくれる人がいる。
外でも少人数ではあるが受け入れてくれる人がいた。
……それでも、葵もそうだが、例え受け入れてくれる人がいたとしても、辛くなかった訳がないのだ。
「……葵」
「……」
「葵は本当に優しい子だな」
「……私は優しくありません」
「優しくなかったら、今日初めて会った俺の過去を見て泣くなんてことはしない。だが、葵は俺の為に泣いてくれた」
「……」
「……葵、俺は今は幸せだ。だから、葵が悲しむことはないんだ」
「……そう、ですね」
ミコトがそう言うと、歯切れは悪いが葵もそう言って笑顔を見せた。
「ミコトさんの過去を見ても、確かに幸せそうでしたね。……すみません、みっともない所をお見せしてしまって」
「いや、みっともなくなんかない。それは葵の良い所だ」
「そうですか?そう言って頂けると嬉しいです」
葵はそう言うと、笑顔を向けた。
何処にも悲しみの見えない笑顔を。
「……さて、もう行くか」
「元の幻想郷にですね」
「いや、違う」
「?」
「ちょっと、確かめる事があるんだ」
「確かめる事……ですか?」
「ああ。紅魔館にな」
***
そして、葵から一応紅魔館がある場所を聞き、場所が変わってないことを知ると、ミコトは一人で紅魔館までやって来た。
「……さて、鬼灯が言っていた『メデューサ』の子は……」
ミコトはそう言って、門から入ろうとするが、門には立った状態で寝ている美鈴が居た。
「……此処の美鈴もか」
ミコトはそう言って溜息を吐くと、美鈴を起こそうとした。
……しかし、それはどうやら遅かったらしく、
「美鈴?貴女、また寝てるのね」
その声が聞こえたと同時にナイフが美鈴の頭に刺さったのだった。
勿論、そんな事されれば誰でも起きるわけで(人間だと死んでるが)、
「さ、咲夜さん?あの、私は別に寝ては……」
美鈴はそう弁明しようとするが、そんな弁明は意味がない。
誰がどう見ても美鈴は寝ていたのだから仕方がない。
「美鈴。少しお仕置きが必要のようね?」
「さ、咲夜さん!こ、此処は落ち着いてですね……あ!ほら!お客様もいらっしゃる訳ですし……」
美鈴はそこでようやくミコトの存在に気付き、そらを利用して逃れようとした。
「……美鈴」
「は、はい」
美鈴は少しの期待を持って咲夜を見ると……とても綺麗な笑みを見せていた。
そして、判決を下した。
「問答無用よ♪」
「……」
しかし、この時にミコトは(一応)止めようとしたが、結局は止めることは出来ず、咲夜に許可を貰い、紅魔館に入った。
そして、入ってすぐに見慣れぬ人物に会うこととなった。
「ん?お前は誰だ?」
「俺は一夢 命だ。ミコトと呼んでくれ」
「そうか。私は枢木 朱鳥だ。どう呼んでもらっても構わない」
朱鳥は玄関ホールの掃除をしていたようで、掃除道具を持っていた。
「そうか。なあ、一つ聞いていいか?」
「ん?何だ?」
「……お前は不老不死か?」
「……なんで分かった」
朱鳥は明らかな警戒心をミコトに向けた。
ミコトもそれは分かっていたことだった為、説明した。
「そうか、成る程な。そうだ。私は不老不死だ。で?本当に聞きたいことは違うんじゃないか?」
朱鳥はミコトに対してそう言った。
「……鋭いな」
「長年、生きてると勘は鋭くなるんだよ。……まあ、どっかの巫女達とは違うがな」
「それは霊夢と葵のことか?」
「なんだ、あの二人を知ってるのか。ああ、そうだ。あの二人の勘の良さは寧ろ神レベルじゃないのか?」
朱鳥は笑いながらそう言った。
「で?何を聞きたいんだ?ミコトは」
朱鳥はそう言った。
「ああ、実は『メデューサ』の子を探しているんだ」
「ああ、マリアを探しているのか。だったら、図書館かフラン様の部屋……って、別に私に聞かなくても能力を使えば良いじゃないか」
朱鳥はそう言うが、ミコトは首を振った。
「いや、それは最終手段だ。人が多過ぎて、な」
「……ああ、そういうことか。ミコトも大変だな」
朱鳥はそう言うと、頑張れと言ってから掃除を再開した。
そして、ミコトはまずは図書館の方へと向かったのだった。
〜青年移動中〜
図書館の中に入って見ると、そこにはパチュリー、小悪魔の他に、白髪の少女、黒髪の執事、そして青髮の執事がいた。
「ん〜!と、届かないよ〜!狼〜‼︎」
「あ、やっぱり届かなかったか。ほら、やってやるから貸してみろ」
「あ、ありがとう!狼‼︎……ひっ」
そこでマリアはようやくミコトの存在に気付き、
「嫌ぁぁぁあ!ししし、知らない人ぉぉぉぉお‼︎」
図書館内だというのに大声を上げて狼を壁にしてミコトから見えないようにした。
「貴女はどちら様でしょうか?」
……ミコトはこの時、何と無くだが間違えられていると分かった。
「……ミコトだ」
「『光冥』。多分だが不法侵入者じゃないと思うぞ」
「……それもそうですね。不法侵入者でしたら朱鳥さんとの戦闘が行われてもおかしくありませんね」
光冥は狼の言葉を聞いて、冷静に考えると、それが正しいと分かったのだった。
そして、光冥はミコトに対して頭を下げて謝った。
「失礼しました。お客様と知らなかったとはいえこのような態度をとってしまいました。自分は『黒漆 光冥』と言います。どうぞよろしくお願いします」
「俺は狼だ。……で、今俺の後ろに隠れているのが……ほら、マリア」
狼はそう言ってマリアに自己紹介を促した。
「まま、マリア・ドロワーズです……」
マリアは自己紹介をすると、また狼の後ろに隠れてしまった。
(……あの子が鬼灯の言っていた……成る程。本当に封印されてるみたいだな……)
ミコトは葵とまた話す前に、一度マリアの事を鬼灯から聞いていた。
そして、実際に見てそれが本当だと分かった。
「それで?実際、何が目的で来たんだ?ミコトは」
「いや、もう目的は終わった。俺はもう帰ることにする」
「?そうか。それじゃあな」
ミコトはそう言うと、図書館から出て行き、紅魔館からも出た。
そして、暫く歩いてから、
「レティシア、いるんだろ?」
レティシアを呼んだ。
すると、直ぐにレティシアが出てきた。
「クスクス、帰るのね」
「ああ、……なあ?一つ良いか?」
「クスクス、何かしら?」
ミコトはそこで、前からの疑問をぶつけてみた。
「……何で俺と葵を会わせたかったんだ?」
ミコトからの質問にレティシアはいつも通り笑いながら、
「クスクス、ただ単に、似てる二人を会わせたかっただけよ♪」
と言ったのだった。
「……そうか」
「クスクス、もう良いわね♪スキマを開くわよ」
レティシアはそう言うとスキマを開いた。
「……」
ミコトはそのままスキマの中に入ったが、その時、葵と話した時の事を思い出した。
〜回想〜
神無月神社の境内。
「ミコトさん」
「ん?なんだ?葵」
葵はミコトを見送る為についてきたが、そこで葵はミコトに声を掛けた。
「ミコトさんは私は優しいと言いましたね」
「ああ、言ったが……」
「私が優しいなら、ミコトさんも優しい方ですよ」
「……」
葵はミコトの顔を見ながら微笑みを見せた。
「……いや、俺は優しくはない」
「それだと私も優しくないですね」
「いや、葵は……」
「……ミコトさんは私以上に優しい方です。もし優しくない方なら、フランさんの狂気を取り除いたりしません」
「……」
「優しくない方なら業を背負うような、リスクが付くような事はしません」
「……」
「優しくなければ……レミリアさん達に心配をかけさせない為に、自分のリスクを隠したりしません」
「……」
「……私でもそこまでの事は出来ません。だから、ミコトさんは優しい方です」
「……」
「そちらのレミリアさんは、ミコトさんが優しいと認めさせると言っていましたよね?」
「……ああ」
葵はそれを聞くと笑みを浮かべながら、
「だったら、私はレミリアさんを応援します。いえ、ミコトさんの周りの人を応援します。誰かがきっと、ミコトさんに認めさせる事が出来ると、私は信じています」
〜回想終了〜
「……俺が優しい、ね。それはないな」
ミコトは独り言を呟くように言うと、少し早歩きでスキマの中を移動したのだった。
ミコトさんのキャラもそうですけど、光冥さんのキャラと容姿大丈夫だろうか?
ちなみに、紅魔館に行かせたのは光冥さんを出す為です
それでは!さようなら〜!