まあ、『幻想万華鏡』要素が少なからずありますけどね
それでは!どうぞ!
第百二十二話
ある日の博麗神社でのこと。
「双方、用意は良いですか?」
「「ああ(勿論だ)」」
葵は如月と鬼灯の間に立ち、審判の役目をしていた。
何の試合をしようとしているのか?それは、『剣』である。
鬼灯は自身の愛刀『小狐丸』を、如月は『天羽々斬』を構えている。
「もう一度言いますが、スペルカードの使用禁止、弾幕の使用禁止、飛行禁止、能力の使用禁止、これで良いですね?」
「ああ、それで良い。鬼灯もだよな?」
「ああ、それで文句はない」
「分かりました。それでは……」
葵が片方の手を上に掲げると、如月と鬼灯は構えた。
そして……、
「いざ、尋常に……始め‼︎」
手を振り下ろすと同時に、鬼灯と如月の剣がぶつかった。
「くっ‼︎」
「ほお?やはり、如月は強いな」
「それは鬼灯もだろ?」
二人はとても楽しそうな、それでいて嬉しそうな笑顔を浮かべている。
「……そ、それにしても、驚いたぜ」
神社内でそんな二人を見ているのは霊夢、魔理沙、歩、夢幸、妖夢、永久、ルカ、レティシアだった。
そんな中で魔理沙が何かに驚いた様な声を上げた。
「?何にだ?」
ルカがそう質問すると、魔理沙は答えた。
「いや〜、鬼灯が戦闘狂だったことにさ」
「戦闘狂……?」
「いや、だってさ、アレだけ嬉々として戦ってるの初めて見たぜ?」
魔理沙は鬼灯を指差してそう言うが、ルカは「それは少し違う」と言って否定した。
「彼奴が戦闘狂になるのは『剣』が関係してくる時だけだ」
「剣?」
「ああ、ほら。丁度、如月も持ってるだろ?『剣』」
ルカがそう言ってお茶を飲むのを見たあと、魔理沙は少し考えて、分かった。
「確かに……つまりは鬼灯も『剣士』っていうわけか!」
「はい!鬼灯様は剣士ですよ‼︎」
妖夢は魔理沙にそう言った後、また視線を鬼灯達の方に向けると、鬼灯が如月に袈裟斬りをしようとしているのが見えた。
しかし、それは真っ正面からであった為に避ける事は容易かった。
「まあ、避けるよな」
「なあ?今、本気で斬り掛かりにこなかったか?」
「む?いや、してるつもりはないんだが……自信がないな」
「おいちょっと待て。これ竹刀じゃないんだから。分かってるか?」
「アレだ。凛華が食べるのに夢中になって周りが見えなくなるのと同じ感じだ」
「それはタチが悪いからな⁉︎」
そう良いながらも鬼灯からの攻撃を簡単に防ぐ如月。
「まあ、少しは自重するが、楽しいからな。また戻るかもしれん」
「……それは俺も同じだがな‼︎」
二人はまた楽しそうな笑みを見せながら一旦離れ、また剣同士がぶつかる。
「……如月」
「?なんだ?」
「私流の闘い方をやっても良いだろうか?」
「いや、別に良いが、何で聞くんだ?」
「剣以外も使うからだ」
「ッ‼︎」
鬼灯はその瞬間、自身の力を抜いた。
そして、不意をくらった為に体制を立て直せずにいる如月に鬼灯は容赦なく腹に蹴りを入れた。
「ぐっ‼︎」
そして、そのまま如月は飛ばされ、地に伏している状態である。
「私は確かに剣士だが、剣だけで戦うわけじゃない。……本当は使うつもりはなかったが、まあ、違和感があったんだ。すまないな、如月」
鬼灯はそう言いながらも警戒を解かずに如月を見ていると、如月は少し痛そうにしながら立ち上がった。
「痛っ……いや、謝らなくてもいいさ。それよりもだ、まさか辞めるつもりはないよな?」
如月はそう言うと、また剣を構えた。
「ああ、勿論だ」
鬼灯もまた笑みを讃えながら剣を構え、そして、お互いにぶつかろうとしていた時、
『ッ⁉︎』
全員の耳に何かの大きな音が聞こえた。
その音の所為で、如月と鬼灯の剣での試合は止まってしまった。
「今のは……」
「ああ、もしかして葵が言ってたやつ?」
霊夢が葵に聞くと、葵は肯定した。
「となると、異変かな?」
歩がそう言うと、魔理沙は目を輝かせた。
「異変⁉︎だったら解決しないといけないとな‼︎」
「落ち着け、魔理沙」
そんな興奮した状態の魔理沙の頭を撫でて落ち着かせる夢幸。
「焦るとミスするぞ?魔理沙は優秀だからな。こんな事で失敗しては駄目だ」
「あ、ありがとうなんだぜ……ただ、頭撫でるのは子供みたいだから辞めてくれって言ってるじゃないかーーーー‼︎」
魔理沙は顔を紅くした状態で言うが、それは寧ろ可愛い。
「はは、悪いな。だが、落ち着いただろ?」
「うぅ……///」
「なあ?アレって本当に夢幸か?俺の印象とは全然違うんだが……」
「魔理沙と一緒に居る時は何時もあんな感じだよ」
こんな夢幸を初めて見た如月は驚いてそんな事を言ったが、葵からの言葉により、印象を変えることとなった。
「クスクス、まあ、異変みたいだけれど、今の所は害はないわけだから、ちょっと様子見をしてみたら良いんじゃないかしら?」
レティシアからのそんな言葉に全員は一応だか頷いた。
レティシアもこの反応は予測していた様で、別にツッコむことは無かった。
「……これは流石に試合どころじゃないな。如月、この勝負はまたの機会だ」
「ああ、そうだな」
「レティシア、行くぞ」
「クスクス、勿論よ」
鬼灯とレティシアはスキマを使って何処かへと移動して行った。
「?鬼灯様は何処へ行かれるのでしょう?」
「多分、紫の処でしょ」
「……そうだな」
霊夢がそう言うと、永久も少し考えてから肯定した。
「……永久」
「?なんだ?妖夢」
「闘いたかったのは分かりますが、もう終わりですので闘志を収めてください」
「……すまん」
実はずっと如月と闘いたがっていた永久であった。
永久が少ししか出なかったですね。申し訳ないです
それから、如月さんを黙って借りてしまってすみません
ちなみに、もしかしたらまだ異変解決に動かないかもしれませんので
それでは!さようなら〜!