東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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フランちゃん可愛いよー!

「確かに、フランさんは可愛いですね」

「まあ、葵はいいが、主はロリコンだったのか」

違います!ロリコンではありません!

「そうか?確か、小さい子は可愛いとか言ってなかったか?」

それ言っただけでロリコンだった、一体、世界の何人の人がロリコンなんですか!

「む、確かに、そうだな・・・」

「そ、それでは、どうぞ」


*話が矛盾していた為、話を少し変えました


第十二話

〜葵side〜

 

「フラン!部屋に戻りなさい!今すぐに!」

 

「どうして?私も遊びたいのに、どうして私だけ除け者にするの?一人だけ楽しむなんて、酷いわ、お姉様」

 

これは、姉妹喧嘩、の筈ですが、いつも出てくる物騒な言葉。

 

「ねえ?私と一緒に遊ぼうよ!ルールは簡単だよ!私の攻撃で壊れないこと。これだけだから!ね?遊ぼう、遊ぼう!」

 

「くっ……‼︎」

 

「魔理沙⁉︎大丈夫?」

 

「酷い怪我だな。これが弾幕ごっこではなく、一代前の巫女の時の戦いだったら確実に死んでいた。良かったな、霊夢が考えた新たなルールで」

 

「だが」

 

「ねえねえ!遊ぼうよ!ふふ、ふふふふふ、アハハハハハハハ!」

 

「彼方は殺る気らしいが」

 

「つまりこのルールを破ることになる。……紫のやつが黙っていないぞ?」

 

「アハハハハハハハ!早くしようよ!」

 

どうすれば!私は魔理沙の治療が出来るけれど、このままだとそれも出来ない。かといって今の状況は好ましくない。私達も、まだ霊力が有るとはいえ連戦した。このままあの子と戦うとなると厳しい。けど……、

 

(私はあの子を見捨てたくない!私はあの子の狂気からあの子自身を救ってあげたい!)

 

でも、どうする?ずっとその考えが頭の中に浮かぶ。けれど、いい答えは出てこない。

 

(誰か、少しでもいい。少しでも介入してくれれば……)

 

ークスクス、だったら、私が介入してあげるわー

 

!このクスクス笑いは!

 

私達がこの笑い方の人物を思い浮かべようとしていたら、

 

「な!う、動けない!」

 

フランさんに突如、鉄の鎖が出てきて体を抑えた。

 

「クスクス、フラン。ちょっと大人しくしててくれないかしら?」

 

「レティシアお姉様!」

 

「レティシアお姉様!何故、此処に!貴方は傍観者に徹する筈じゃ……」

 

「クスクス、私は『この異変が終わるまで傍観している』と言っただけよ?そして、貴方の異変はもう、終わっている。だから、傍観者に徹するのを辞めるのは当たり前よ?……それよりも……」

 

ここでレティシアさんの纏う空気が変わった。勘違いとか気のせいとかではなく、確実に変わった。そう……怒りに。

 

「レミリア・スカーレット。私は貴方に言った筈よね?『フランを地下からこの家の範囲だけでもいいから出してあげて』って。どうして、今まで地下に閉じ込めていたのかしら?」

 

「そ、それは……」

 

「フランの能力が危険だから?だったら、私の能力も危険な領域に入るのよ?私はいくらだって能力を創れるのだから。この子の能力は私に比べると、まだ危険ではないのよ?」

 

「……」

 

「それでも、貴方はフランを『危険だから』と言って地下に閉じ込めた。その結果がこれよ。どうするつもり?貴方は責任を取れるの?」

 

「そ、そんなこと……」

 

「出来ないなんて言わないわよね?」

 

「!……」

 

「…………」

 

レティシアさんがレミリアさんを責めるような目を向けている。けれど、真実は違う。

 

レミリアさんはフランさんの事を思って地下に閉じ込めていた。そして、それをレティシアさんも分かっている。ただ、レミリアさんからその事を口にさせないと、フランさんの暴走は止まらないことも分かっている。だから、敢えてあの口ぶりにしていた。

 

この吸血鬼一族は、道が間違っているだけで本当は……。

 

(……だったら)

 

私は二人の会話を聞いていながらも、魔理沙の怪我を治していた。が、私は霊夢とルカに頼み事をした。

 

「……別に、いいぞ」

 

「私もいいけど、葵、無茶しないと約束できる?」

 

「大丈夫だよ……多分」

 

「多分って、あんたね〜……」

 

「まあ、いいだろ?説教は葵が無茶したときにでもしよう。ただし、その時は鬼灯にも加わってもらうがな」

 

(……あれ?それ、説教が長引くんじゃ……)

 

どうやら、私はこの後に説教が待っているのかもしれません。

 

「……さて、フラン。そんなに遊びたいのなら、私と一緒に遊ばないかしら?」

 

「!本当!私、レティシアお姉様と遊ぶわ!」

 

「待って!」

 

私は二人の会話に待ったをかけた。

 

「……」

 

「フランさん!私達が遊んであげる!だから、弾幕ごっこ……一緒にしない?」

 

私はフランさんに優しく声をかけたつもりです。

 

「本当!分かった!私、葵達と遊ぶわ!だから……すぐに壊れたりしないでね?」

 

「クスクス、ならこの鎖を外してあげるわ。その状態だと、満足に遊べないでしょうから」

 

そうして、フランさんの鎖は外されて自由になった。そう、この異変の最後の弾幕ごっこが始まる。

 

***

 

「お姉様!」

 

「クスクス、レミィ、少し黙りなさいな」

 

「ですが!」

 

「黙りなさいと言っているのが分からないのかしら?」

 

後ろで、レティシアさんが殺気を出しているのが嫌でも分かります。

 

「!……」

 

「クスクス、そう、それでいいのよ。大丈夫よ。あの子達は負けないから。でしょ?鬼灯」

 

「ああ、霊夢と葵、そこにルカも加わった。そうそうは負けないだろう」

 

「クスクス、そこに貴方も加われば、確実に負けなしね♪」

 

「チート能力者のお前に言われてもな」

 

「クスクス、そうは言うけれど、貴方もでしょ?それもフランよりも危険な能力だしね」

 

「な!?」

 

「……」

 

「クスクス♪」

 

何やら後ろが騒がしいですが、気にしないでおきましょう。さて、

 

「ふふふ、じゃあ、これを避けてみてよ!禁忌『カゴメカゴメ』‼︎」

 

すると、弾幕が出てきたが、いくつかはどうやら適当に放たれているようで、私達のいない所にもいっています。が、私達に向かって来ている弾幕もあり、その適当に放たれて弾幕もあってかなり避けずらい。霊夢たちも苦戦しているみたいですね。

 

「くっ!何なのよ、この技!避けずらいわね!」

 

「……」

 

ルカは何も言わなかったが、顔は苦渋の色を出している。そして、私も。

 

(避けずらい!でも、何とかしてフランさんに近付かないといけないのに!)

 

このままでは私達の方が負けてしまう。

 

私達(特に私と霊夢)は連戦をした。その時の疲れは溜まっている。持久戦は不味い。

 

(だからお願い!ルカ!)

 

私は最初に行動を取ることになっているルカを見た。

 

「……」

 

ルカは相手を観察していた。どうやら隙を伺っているみたいだけれど……。

 

「アハハハハハハハ!すごいすごい!だったら……」

 

「悪いが、私達もそうは付き合っていられないんだ。だから、お前の動きを止めさせてもらう!」

 

ルカが能力を発動した。どうしてわかるのかというと、

 

「え!一体、何処から『氷』が……」

 

フランさんの体を氷が抑えたからです。

 

「私の能力の一つ『氷を創造する程度の能力』。まあ『氷を操る程度の能力』と合体させて話す時の方が多い能力だが、やはりこの方がしっくりくるな。今後は別々にして説明するか」

 

「くっ!だったら……」

 

「やらせない!霊符『夢想封印』‼︎」

 

「へ?きゃあ!」

 

霊夢の技が直撃し、フランさんを抑えていた氷も粉々になりました。

 

これでフランさんは自由の身になってしまったわけですね。

 

ですがもう一度、動きを止めさせてもらいますね?フランさん。

 

「呪術『鬼呪封印』‼︎」

 

「え!」

 

今度は私の技で動きを止めます。

 

「うそ⁉︎解けない!」

 

「それは鬼すらも苦戦する程の強行な封印。そうそうは解けませんよ」

 

「だったら壊すまで!『キュッとして……』」

 

フランさんは手を握りしめて……、

 

「『ドッカーン』‼︎」

 

そう言って、握った手を開いた。すると、鬼呪封印の為に使われていたお札の一部が破壊されました。

 

「え!?」

 

「……なるほど。だから危険視されて地下に監禁って訳か」

 

「そうよ。フランの能力は『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』。フランに破壊出来ない物はそうそうないのよ」

 

「まるでフランでも壊せない物が有るような言い方だな」

 

「ええ、そういう能力を持っている奴がウチの執事として働いているからね」

 

(あの八神狼とか言っていた奴か)

 

どうやらルカは会っていたのでしょう。誰のことか分かったような顔をしていますから。

 

(それよりも……)

 

私はフランさんに近付きます。

 

「何?なんで近付いてくるの?来ないで!」

 

「……」

 

私は近付くのをやめません。

 

「だったら、禁弾『スターボウブレイク』‼︎」

 

フランさんはスペル宣言をし、私に技を放ってきました。けれど、

 

「結界『二重結界』」

 

私の得意技は結界。私は自分の身ぐらい守れます。

 

「やだ!近付いて来ないでってば‼︎」

 

「どうしてですか?」

 

「どうしてって……」

 

「私を壊したいなら、その能力で壊せばいいだけですよ?」

 

「……」

 

「……やっぱり、本当はそんなことしたくないんですね。フランさんは優しい子だから」

 

「……にが分かるの?」

 

「……え?」

 

「私の何が分かるっていうの⁉︎貴方じゃ私の苦しみは分からない‼︎私は壊したくないのに、どうしても壊したくなる衝動に駆られてしまう‼︎イヤなのに、体が衝動に負けてしまう‼︎貴方じゃこの苦しみは分からない‼︎」

 

「……分かりますよ」

 

「……え?」

 

「私は、貴方の苦しみが分かります」

 

「そんなわけ……」

 

「私のもう一つの能力『未来や過去を見る程度の能力』。この能力は未来を見たり、初対面の人であれば相手の過去が見れる。私はそういう能力を持っているんです。だから、私は貴方の過去を知っています」

 

「……」

 

そう、私はこの能力が勝手に発動した為に、フランさんの過去を知ることになった。初対面だと必ず勝手に発動する能力。私はこの能力は好きではないですが……、

 

どうやら、今回は役立ってくれたみたいです。

 

「フランさん。今まで苦しかったですよね?衝動に負けてしまって、本心は壊したくないのに壊してしまう。そして、危険視されて地下に監禁されてしまって、寂しかったですよね?でも、大丈夫です。貴方は自分は一人だと感じているみたいですが、一人じゃありません」

 

「……え?どういうことなの?」

 

「貴方のお姉さんのレミリアさんはですね、貴方の能力を怖がったから貴方を監禁したのではなく、貴方を守る為に監禁したんですよ?」

 

「え?そうなの?」

 

そう、フランさんは勘違いをしてしいた。私がレミリアさんの過去を覗いてしまった時に見たのは、泣いていたレミリアさんだった。何が悲しくて泣いていたのかは一目瞭然で、フランさんを監禁したのが苦しかったのだ。でも、フランさんの能力は危なく、そして、フランさん自身は優しい子だ。そんな子が、そんな能力に耐えられる訳が無い。だから、レミリアさんは監禁して、もう壊さなくて済むようにした。……結果はこのようになってしまったけれど。

 

私は今の事をそのままフランさんに話した。

 

「お、お姉様……」

 

「……」

 

「クスクス、レミィ、行きなさい」

 

「そうだな、お前の気持ちをちゃんと伝えてこい」

 

「分かっているわ」

そうして、レミリアさんはフランさんに近付き、こう言った。

 

「フラン、今までごめんなさい。貴方の為と思っていたことが、全て間違っていた。貴方は寂しい思いをしていたのに、姉である私はそれに気付けなかった。本当に、ごめんなさい」

 

そして、フランさんに頭を下げていた。

 

「お姉様……。もう、いいんです。私はお姉様の気持ちがよく、分かったから」

 

フランさんはそこで堪えきれなくなったのか、涙を流し始めました。

 

「!フラン……」

 

レミリアさんもフランさんと同じく涙を流し始め、そして、

 

「「うわ〜〜〜〜〜ん‼︎」」

 

泣きながらお互いを抱き締めながら号泣していました。

 

「……良かったですね、フランさん」

 

こうして、『紅い霧の異変』は幕を閉じました。

 

そして、この異変は、姉妹の気持ちをお互いに知ることが出来た良い異変でもありました。

 

……私は少し、疲れてしまったようです。少し、眠いです。

 

(あ、不味い、倒れる……)

 

そう考えていると、

 

ボフッ

 

「……全く。無茶をするな、お前は」

 

「鬼灯、すまない。葵!大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫……。でも、眠い」

 

もう、ダメそうです。

 

私はそこで意識を手放しました。

 

〜鬼灯side〜

 

葵は疲れてしまったのか寝てしまった。よっぽど魔理沙の怪我が酷かったのだろう。まあ、葵が治したおかげか魔理沙には傷跡すら残っていなかったが。

 

「葵!鬼灯、葵は大丈夫なの⁉︎ねぇ!」

 

「安心しろ。そこの魔法使いの怪我がよっぽど酷かったのだろうな、疲れて寝てしまっている。見た目からしたらそこまでに見えなかったが、本当は骨まで折れていたのかもな」

 

「え!マジかよ!」

 

「……あんた、自分の事なのに気付かなかったわけ?」

 

「いや〜、フランとの弾幕ごっこに集中してたからな。あ、そういえば、なんか痛かったような……」

 

「「……」」

 

「ちょ⁉︎そんな避難の目を私に向けるなよ‼︎本当に気付かなかっただけなんだ!」

 

「だったら、そんな怪我を負うようなことをしなければいいだけだ」

 

「なーに言ってんだ?弾幕ごっこを楽しむことの何が悪いって言うんだよ?」

 

「骨を折る。その怪我を連戦で疲れていた葵が治す」

 

「うっ……」

 

「……」

 

「……ごめんなさい」

 

魔理沙はルカのジト目に負けたらしく、謝った。

 

「はあ、まあ葵は魔理沙が死ないようなら怒らないだろう。多分」

 

「そうだよな!よっしゃー!」

 

……あれはまたいつか無茶することになるな、まあ、魔理沙らしいんだが。

 

それよりもだ、

 

「レティシア」

 

「クスクス、大丈夫よ。そこまで私は冷たくないから。部屋を貸してあげるわ。貴方達も泊まってゆきなさい」

 

「いいの?」

 

「クスクス、この子も眠っているのだから良いわよ。それに……」

 

「?」

 

「フランを狂気から救ってくれた恩もあるからね♪」

 

「……そうか、ありがとう」

 

「クスクス、お礼を言うのはこちらだけれどね」

 

こうして私達は紅魔館に泊まることとなった。




すみません、私の都合でですが、今日のあとがきはなしで行きます

さようなら〜!
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