東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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今回は、レティシアさんの能力が全て明かされます!

「レティシアは本当にチートだな」

「ああ、あいつはチートだよ。本当に」

まあ、いいじゃないですか!それでは、どうぞ!


第十三話

〜霊夢side〜

 

私達は今、レミリア達に泊まっていけと言われ、まだ紅魔館にいた。まあ大幅な理由は、葵が眠ってしまったからだけど。

 

「どうぞ」

 

「あ、ありがとう……て、何?これ」

 

「何って、ワインだけど?」

 

ワイン?お酒の類かしら。まあ、頂ける物はもらっとかないと損よね♪

 

「ああ、そう。ありがとう」

 

「お嬢様から言われたからね、仕方なくよ」

 

「私はワインは少し苦手なんだが……」

 

「鬼灯、苦手だったのか?私は好きだが」

 

「あら?そうだったの?咲夜、日本酒は有るかしら?」

 

「はい、レティシア様が時々、飲んでおられましたから有ります。取ってまいります」

 

そういえば……、

 

「ねぇ、レミリア」

 

「何かしら?霊夢」

 

「レティシアは何処にいるのかしら?」

 

〜レティシアside〜

 

私は紅魔館の屋根にいて、夜風に当たりながらワインを飲んでいる。どうも、ああ言う所は苦手だからね。彼処には早々のことがない限りは留まらない。

 

いつかレミィ達は……。

 

「……貴方もそんな所で見てないで一緒に飲まないかしら?紫」

 

私はさっきからずっと私の事を見ていた紫を呼んだ。すると、目が沢山ある空間が開き、その中に、私の親友の紫がいた。

 

「あら?バレていたのね。いつ頃から分かっていたのかしら?」

 

「クスクス、それぐらい、貴方だったら気付いているでしょ?最初からよ」

 

そう、霊夢達と初めて会ったあの時から気付いていた。私も、そして紫も。

 

「クスクス、で?今回、貴方がレミィに頼んだ異変はどうだったかしら?満足な結果だったかしら?」

 

「ええ、満足な結果よ。それにしても、貴方は今回の異変には参加しなかったわね。どうしてかしら?教えて下さる?」

 

「それについてはワインを飲みながらでも話すわ♪貴方の事だから、どうせうちの食器棚からワイングラスを借りてきたんでしょ?」

 

「ふふふ、ええ、そうよ。レティシア」

 

「クスクス、分かっているわ。入れてあげるから、ワイングラスを出してくれないかしら?」

 

私がそう頼むと、紫はワイングラスを出した。だから、私は彼女のワイングラスに赤ワインを入れた。

 

「ふふふ、ありがとう。で?どうしてかしら?」

 

「クスクス、だって、私が入ってしまったら、異変解決の難易度が相当上がるわよ?貴方はそれを望んではいないでしょ?それに、私も望んでいたわけではないしね」

 

「そう、だったらいいのよ」

 

「クスクス、それにしても、この異変からスペルカードルールが広がっていくのね。貴方の目標に一歩、近付いたわね♪」

 

「ええ、でも、まだ課題はあるわ。そして、難しい課題も」

 

「……そうね」

 

私達妖怪は、人から恐れられなければ存在出来なくなってしまう。まあ、私のような異例の存在や、鬼灯のように神様にでもなれば話は別だけれど。

 

「そういえば、どうして貴方はあの子達が飲んでいる場所から離れたのかしら?」

 

「クスクス、それぐらい、私にあんな頼み事をしてきた貴方なら分かることでしょう?」

 

アレには最初、吃驚したわ。なにせ、『不老不死となって、私とともに幻想郷の賢者をしてくれ』なんて頼み事、誰でも驚くでしょ?

 

まあ、紫がそんな頼み事を私にした理由は、私の強力すぎる能力にあるのでしょうけどね。あ、因みに、鬼灯も幻想郷の賢者の一人よ。鬼灯も鬼灯で危険な能力を持っているからね、紫からしてみれば、危険な能力者を野に放っとくよりも、自分の近くに置いとく方が危険性はないと考えたのでしょうね。

 

まあ、私は人間は好きだし、鬼灯は元より豊穣の神でもあるから問題はなかったしね。

 

そして私は、『能力を創る程度の能力』で不老不死の能力を作り、不老不死になったわけだけれどね。

 

「ふふふ、そうね。貴方は彼女達とは違って、悠久の時を生きることになるからね。……ねえ、レティシア」

 

「クスクス、どうしたのよ紫。そんな顔をして、何か私に聞きたいことでもあるみたいだけれど……先に答えるわね」

 

「……」

 

私は紫の疑問を見透かし、答えてあげた。

 

「私は、あの頼み事をした貴方を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恨んでなんかいないわよ」

 

そう、私は紫の事を恨んでなんかいない。ちっともね。

 

「……え?恨んでないの?どうして?」

 

「クスクス、貴方があの提案をしてくれて、私の視野は広がったからよ。不老不死は確かに私だけを置いて私の周りの人が死んでいくのを見るしかないけれど、それ以上に、私には、良いことがあったからね」

 

「?良いこと?そんなの、あったかしら……」

 

「クスクス、貴方、私が吸血鬼であること忘れたのかしら?」

 

「あ、そうだったわね。ごめんなさい、忘れていたわ」

 

「クスクス、酷いわね〜、まあいいわ。私は不老不死になったからこそ、今は太陽が出ている時に外に平気で出られるの。だから、私に恩恵を与えてくれているわ」

 

そう、不老不死になったからこそ、私は太陽の下でも生きる事が出来る。だから、私は……。

 

「だからこそ、私は昔からの趣味である紅茶を飲みながら本を読むことに加えて、放浪する事も趣味の一つになったわ。外に出られる様に促してくれた貴方を私が恨む理由なんて、何処にも無いのよ」

 

「……そう、分かったわ。ありがとう」

 

「クスクス、さあ、湿っぽくなったから飲みましょう……と、言いたいけれど、霊夢が来るわ。紫、貴方はどうするのかしら?」

 

「ふふふ、本当に貴方の『見透かす程度の能力』は便利ね。私は先に立ち去るわ。どうせ霊夢の事だから気付いてはいるのでしょうけど、だからって、今私が居此処にるのはおかしいもの」

 

「クスクス、分かったわ。じゃあ、いつかまた一緒に飲みましょうか」

 

「ふふふ、そうさせていただきますわ♪それでは、さようなら」

 

……さて、来たわね。

 

「あんた、こんなとこで何一人で飲んでんのよ?彼奴らと一緒に飲めば?」

 

「クスクス、そうね、考えておくわ。でも、貴方の用事は別でしょう?」

 

「……本当にその能力は厄介ね」

 

「クスクス、褒めても出てくるのはお金ぐらいよ?まあ、そんな事は置いておくとして……それで?私も分かっているとはいえ一応聞くわ。私に何の用かしら?」

 

「あんたが、あのフランに私達の名前を教えて、魔理沙には地下のフランの事を教えて、彼奴に出させるように導いたんでしょ?」

 

「クスクス、どうしてそう思うのかしら?」

 

「勘よ」

 

あらま、今代の博麗の巫女は勘頼りみたいね。

 

「クスクス、そう、まあ正解なんだけれどね」

 

「……あんた、私が勘が良い事、知っていたみたいね」

 

「クスクス、そうじゃないわよ。もう異変も終わったからね。それに、別に隠す程の事でもないでしょう?」

 

「……そうね。で?何が目的でそんな事をしたわけ?理由次第じゃあ……」

 

そう言って、霊夢はお祓い棒とお札を出した。理由ねぇ。

 

「クスクス、私は、フランの為にしただけよ?」

 

「……」

 

「クスクス、フランはね、あの時も言ったように何年も地下に幽閉されていたわ。だから、貴方達にフランという子がこの館に居ることを知ってもらうには丁度いいでしょう?」

 

「……そうね、今はそういうことにしといてあげるわ」

 

「クスクス、嘘なんて言っていないのだけれどね♪」

 

「……そう、で?あんたはそのまま一人で飲むわけ?」

 

「クスクス、ええ、しばらくは一人で飲んでおくわ。心配しなくとも何処にも逃げないわ♪」

 

「そうね。じゃあ、私は行くわ」

 

「クスクス、ええ、後でね♪」

 

私がそう言うと、霊夢は納得してないような顔をしながらも戻って行った。

 

……さて、もう少し、月を見ながら飲みましょうか。

 

〜霊夢side〜

 

彼奴、絶対に何か隠してるわね。なんでそう思うのかって?勘よ。

 

(でも、彼奴が話した理由も嘘には思えない……。彼奴、一体、何考えているわけ?)

 

私が彼奴を怪しいと思ったわけは、フランの言動だ。

 

フランは私達とはあの時が初対面だった。にも関わらず、私達の名前を知っていた。これは魔理沙が弾幕ごっこをするにあたって名前を名乗ったってことで納得出来るけど、私達の名前を知るのは無理に近い。

 

私達がお互いの名前を名乗ったのが聞こえたと言うなら仕方ないけれど、それも無理。私達が葵から頼み事をされたあの時、小声で話していた。だから私達の話を聞くとしたら、相当耳が良くないといけないけど、フランはそんな風には見えなかった。とすると、あいつが特徴と名前を教えたってことでなら疑問は解決する。

 

だけど、問題は『どうしてそんな事をしたか』だ。

 

単純にフランを紹介する為?それもあるのでしょうけど、それだけじゃない気もする……。

 

(……もしかして、葵が見た未来を知っていた?)

 

葵のあの『見てない』っていう言動から、葵が見た未来の中にフランという存在はあの時は出て来て無かったんでしょうね。でも、未来が変わった。彼奴が意図的に変えたんでしょうね。

 

(彼奴はどうやって知った?……もしかして、それが彼奴の『見透かす程度の能力』?)

 

彼奴はあの能力で私が頭で考えていたことを見透かした。とすると、有り得ない話でもない。

 

(今度、紫か鬼灯にでも聞いてみましょうか。それよりも……お酒、まだあるかしら?)

 

なくなってたらマズイわね。急がないと!

 

私は少しの疑問を抱えながらも、魔理沙達がいる広間まで向かった。




はい!どうでしたか?

「なんか、シリアスになったのは気のせいか?」

「クスクス、気のせいじゃないかしら」

「・・・レティシア、なぜ、この場にいる?」

私が呼びました!これから、この場だけには出てもらいます!

「・・・理由は?」

私が、レティシアさんを気に入っているからです!

「クスクス、有難いわね♪」

「もう、突っ込まない」

「・・・」

あ、あはは(汗

ま、たあ、今回はここまで!

「「「「さようなら〜!」」」」
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