「待ちわびた時だな」
「え?一日しか経ってないよ?」
「それほど、私もルカも心配していたということだ」
「そうだったんだ。ありがとう、二人共^ ^」
それでは!どうぞ!
〜葵side〜
「……ん?あれ?」
私が目を覚ますと知らない天井が見えました。
「……知らない天井、ですね。でも、周りの壁が真っ赤ということは、ここは紅魔館の部屋ということでしょうか」
私が周囲を見渡していると、ガチャッと扉の方から音がなりました。誰かが入って来たようです。
咲夜さんでしょうか?それとも、ルカや鬼灯、それから霊夢でしょうか?
私は入って来た人を待っていると、
「葵、起きたか!心配したぞ!」
「葵!よかった!目が覚めたのね!」
ルカと霊夢が入ってきました。
「二人共、心配かけてごめんね。でも、もう大丈夫だよ!よく寝たからね!」
やせ我慢ではないですよ?私は重症ではないですから。傷一つ負っていませんしね。
「そうか、なら良かった。朝食は出来ているそうだ。葵、どうする?疲れが残っているようなら咲夜に此処に持って行ってもらうよう頼むが……」
「ううん、大丈夫。疲れもないから行くよ。何処で食べるの?」
「私達についてくれば大丈夫よ。さあ、行きましょう!」
霊夢はそう言うと、そのまま行ってしまいました。私、まだ身だしなみとかちゃんとなってないのですが……。
「はあ、彼奴、葵が目覚めて安心したのは分かるが、葵の身だしなみとかを少しは考えろよ……」
「あ、あはは……あ、ルカ。悪いんだけど、外で待っててもらえないかな?髪を梳かすだけだからね。いいかな?」
「分かった。じゃあ、外で待っておく」
そう言うと、ルカは出て行きました。
さて、余りルカを待たせるのも良くはないのでさっさと髪を梳かしますか。
***
「此処で食べることになっている」
私達は朝食を食べる為に皆が集まっている場所へと向かい、その場所に辿り着きました。
ルカは躊躇もなくドアを開けて入り、私もそれに続いて入りました。
「あ、葵!目が覚めたのね!良かった〜!」
「わっ!ふ、フランさん⁉︎どうしたの?いきなり飛びついてきて……」
「あ、こら!フラン!急に飛びつくのは相手が危ないからやめなさい!心配だったのは分かるけれど」
「ごめんなさい、お姉様、葵」
「私は大丈夫です。フランさん、心配してくれて有難うございます。けれど、もう回復しましたから大丈夫ですよ」
「……本当に?」
「ああ、葵は嘘をついていないから安心しろ、フラン」
「……なんで、貴女が分かるの?」
ああ、そういえば、フランさんは知らないのでしたね。
「フランさん」
「どうしたの?葵」
「ルカにはですね、相手の嘘を見破る能力があるんです。」
「え?そうなの?」
「……ああ、『嘘を見破る程度の能力』。私の前では嘘なんてあってないようなモノだ。だから、私が『嘘をついていない』と言えば相手は絶対に嘘をついていない事になる。私の能力で保障が確定されるからな」
そう、これがルカの最後の能力『嘘を見破る程度の能力』
けれど、この能力の補足を私がさせてもらいますと、相手が嘘をついていた場合、ルカにはその相手の本心が聞こえてくるのです。どれだけ厄介な能力かは分かりますよね?
昔のルカは、この能力によって苦しめられていましたが、今はそうでもないようですが……。私にはルカのような能力はないので、ルカが本当の事を言っているのかは勘でしか判断出来ない状態です。
「そうなんだ!分かったわ!それじゃあ、葵、一緒にご飯を食べましょうよ!」
「そうだな。折角、咲夜が作ってくれた朝ごはんだ。冷めてしまったら勿体無い。早速、頂こう」
「てか、またレティシアの奴がいないじゃない。彼奴、何処に行ったのよ?」
「さあな?私にも分からんよ。レミリア達はどうだ?」
「この時間なら……時々だけれど、パチュリーと一緒に食べてるわ。今この場に居ないっていうことはパチュリーの方に居るのでしょうね」
「ああ、彼奴の所にいるのか。……帰りにでも本を借りてくか」
どうやら、魔理沙はパチュリーという人を知っているようですね。後でどんな人なのか聞いてみましょうか。でも、多分、余り良い情報はないとは思いますが……。
「借りるねぇ……。パチュリーがそう簡単に貸してくれるかしらね」
「へ?本を貸してくれないんですか?」
「ええ。お姉様には特別に貸しているようだけれどね。まあ、お姉様はよく外の世界に出ているからそのお返しとか、後は、ちゃんと返しているから信用性が有るのでしょうね」
「そうなんですか……」
私も本を借してもらおうと思っていたのですが、少し考え直した方がいいのかもしれませんね。
「……彼奴、よく外の世界に行ってるのね。でも、今まで博麗大結界には何も反応もなかったけれど?これはどういうことよ?」
?霊夢はレティシアさんの話になった途端に警戒心が強まりました。そんなにレティシアさんの事が信用出来ないのでしょうか?私は凄く信用出来る人だと思っているのですが……。
「ああ、それは……」
「彼奴が能力を作って外の世界に出て行ってるからだな。まあ、外の世界に出る時はちゃんと紫からの許可を取っているから問題はない」
「……そういうことよ」
……レミリアさんが何故か凄く悔しそうです。何ででしょう?
「……そう、なら良いのよ」
「あ!ということは、外の世界の本とかがあるということですよね?」
「ええ。あら?貴女、本を読むのが好きなのかしら?」
「はい!よく紫さんから外の世界の小説を貰っています‼︎」
小説って結構面白いのですよ?皆さんも一度、読んでみてはいかがですか?因みに、私が好きなのは推理モノですね!
謎の事件が発生して、そこから謎を解決していくあの面白さ!外の世界は本当に凄いですね!
「……貴女」
「?はい?」
「今までの中で凄く顔がキラキラしてるわよ?自分で気付いているのかしら?」
「え⁉︎」
……どうやら、本の話題で熱が入ってしまっていたみたいですね。今後は気を付けなければなりませんね。
***
紅魔館で朝食をとった私達はそのまま帰ることにしました。まあ、異変も解決しましたから当然ではあるのですが、少し寂しいですね。
「葵!」
「?フランさん?どうしました?」
「また遊びに来てね!約束だよ!」
そういうと、フランさんは小指を出してきました。
「……」
私はフランさんに笑顔を向けながら、その小指に自分の小指を絡ませました。
「ええ、約束です!でも、近いウチに来ますから、直ぐに約束は果たされますよ?」
「それでもいいの!やろう!」
「分かりました。では……」
「「ゆ〜びき〜りげ〜んま〜ん、う〜そつ〜いた〜ら、は〜り千本の〜ます!ゆ〜び切った!」」
「葵……」
「まあ、いいじゃないか。約束は大事だぞ?」
「でも……。そのせいで、ウチに来る回数が減っちゃったじゃない!」
「いや、毎週ってわけじゃないと思うが……」
「……いや、毎週になるかもな」
「「え?」」
「葵の読むスピードが関係してくるからな。まあ、多分だ。そこまで気にすることでもないだろう。……というか、今回で葵に家事を頼るのをやめたらどうなんだ?良い経験になるぞ?」
「いやよ、面倒臭い」
「霊夢、それはないぜ……」
「はぁ……」
「ま、まあこれぐらいにして、それでは行きましょうか」
「葵!約束、守ってね!」
「ええ!近いうちに来るつもりですから安心して下さい!」
「バイバーイ!」
「ふふふ、また遊びにいらっしゃい。私達は(白黒魔法使い以外)歓迎するわ」
「おいおい、なんか私は歓迎されてない気がするぜ。まあ、来るんだがな。本を借りに」
「それでは、さようなら!」
こうして、今回の異変は終わりました。
……そして、新たな異変がまたあるとは、この時には気付いていませんでした。
〜レティシアside〜
「クスクス」
「……どうしたの、レティシア?嬉しそうだけれど」
私が幻想郷の未来を考えていると、パチュリーが話しかけてきた。
「クスクス、いえね、幻想郷の未来が楽しみなだけよ♪気にしなくていいわ♪」
「……そう。分かったわ」
私がそう言うと、パチュリーは奥に引っ込んでしまった。
……さて、近いうちにまた異変が起こるわね。それも、異変を解決出来なければ大変な事になってしまうような異変が。
(……次の異変には私も行きましょうかね。霊夢達だけでは心配だからね)
あの子達の連携は凄く良かった。期待以上という結果ね。
特に霊夢。あの子には今までの博麗の巫女以上の実力がある。まさに天才ね。
そして、葵もまた、補助の才能に特化している。でも……、
(弾幕の才能がないというのは少しマズイかもしれないわね……)
でも、こればっかりは本人の才能。私ならどうにか出来るけれど、するつもりなど毛頭ない。
私が弄ってしまったばっかりに、あの子の才能が無くなるなんて事も有り得る話だ。
だから、私が手を出すことは出来ない。可能性が0じゃない以上、下手な動きは出来ないからね。
(まあ、まだ次の異変まで時間はあるわ。それまでにどうするかはあの子達次第。葵の能力なら、必ず異変が起こることを察知出来るからね。その辺の心配はしなくて済むわね)
私は考えるのを一度やめ、紅茶を飲みながら読書に集中することにした。
はい!どうでしたか?
「あの場面で、私の能力を発表する意味は?」
隠してるのが面倒になりまして、出させてもらいました!
「・・・」
「はあ、この主は・・・」
「ま、まあまあ、でも、主さん」
はい?何でしょうか?葵さん
「鬼灯の能力が未だに発表されていませんが、これはいつ発表するのでしょうか?」
「それは私も気になったな。いつのつもりだ?」
全てかはまだ決めていませんが、次の葵さんの日常編では一個出そうかなと思っていたりします
「そうか」
「そして、魔理沙の影が薄かったような」
「クスクス、そうね。でも、大人数を書くと仕方ない事でもあるのでしょうね。一度、鬼灯の影も薄かったわけだし、その辺は許してあげましょう」
「・・・それもそうだな」
「分かった」
それでは、今回はここまで!
「「「「「さようなら〜!」」」」」