そのお知らせだけです!!
それでは!どうぞ!
霊夢は葵とルカと共に夕食の食材を買いに来た。
ちなみに、鬼灯は神無月神社に、想起は萃香と新しい居候の雪華と共に留守番である。
「はぁ~、あの雪華とかいう奴、面倒臭がってなんの手伝いもしてくれないのよ?酷いと思わない?葵」
「そんなに面倒臭がってるの?」
「ええ。何か頼めば最初に出てくる言葉が面倒臭いよ?」
「あらら……」
葵は苦笑いを浮かべているが、その隣のルカはジト目で霊夢を見ていた。
「?何よ」
「いや、お前も大概だろ」
「は?」
霊夢はルカのその言葉を聞くと、ルカを睨んだ。
対してルカも、霊夢を睨み返していた。
「二人とも、やめて下さい!!」
そんな二人の間に葵が入り、喧嘩を強制終了させた。
「……で、目当ての魚とお肉、あと人形を作るために必要な糸は何処に売ってるの?」
「彼処です!!」
霊夢のその質問に笑顔で場所を示した葵。
その笑顔が見て嬉しそうな顔の霊夢は、葵の後ろからそーっと近寄る見慣れた男の子に気付いた。
その男の子もまた霊夢の視線に気付いたようで、指を一本口に当てて霊夢を見た。
その意味に気付いた霊夢は視線を外し、葵の方に戻した。
近くのルカをチラッと見れば、ルカも気付いていた様で、視線だけでそう語っていた。
葵を見れば、二人の様子に違和感を感じた様で、首を傾げて心配そうな顔をしていた。
「あの、二人とも、どうしたの?」
「ん?何が?」
「いや、だって明らかに何か隠してるよね?」
「いや、隠してないが?」
ルカは真顔でそう言った。
それに対して全く納得していない様子の葵。
「……わっ!!」
「!!きゃあ!?」
と、その後ろから幸多が葵を脅かし、葵はそれに驚き、軽く飛び跳ねてしまった。
対して、驚かした側の幸多は笑っていた。
「あははっ!!葵お姉ちゃん面白いね!!」
「もうっ!!幸多君、吃驚したじゃないですか!!」
「あはは!!ごめんね?葵お姉ちゃん。でも、驚かしたくて……」
「反省しているなら良いですよ」
葵は幸多に笑顔を見せながらそう言うと、幸多も笑顔になった。
「あ、お姉ちゃん達はもしかして、お買いもの?」
「はい、そうですよ」
幸多はそれを聞くと、笑顔になり、葵の袖を引っ張った。
「僕が案内するね!!何処のお店に様があるの?」
「お魚屋さんと……」
霊夢はそのやり取りの途中、ルカの雰囲気が変わったこ事に敏感に感じ取り見てみると、ルカがある方向を睨んでいた。
その方向には、井戸端会議をしているオバちゃん達がいた。
何を言ってるかは流石に聞き取れなかったが、分かることはあった。
「……ルカ、あんた帰った方が良いんじゃない?」
「……は?」
近くに葵と幸多は居ない。どうやら買いに行った様だ。
「あの人たち、何を言ってるかは流石に分からないけど、あんたの悪口を言ってるのは分かるのよ」
「別に何時もの事だろ?気にするほどの事でもない」
「……」
霊夢の勘は、嘘を言ってないと言っていた。
「……あんたが気にしなくても、周りが気にするの。いい加減分かったら?」
「……」
それを聞いたルカは、驚いた表情をしていた。
「何よ、その表情」
「……いや、お前からそんな言葉が出るとは思ってなくてな」
「弾幕撃ってあげましょうか?」
「人里でそれは禁止だ」
二人していい笑顔である。
そんな雰囲気のなかで幸多と共に帰ってきた葵は首を傾げたのだった。
そして、幸多と別れ、その帰り道。
「……霊夢」
「何よ」
ルカが急に話しかけてきたのに多少の驚きを顔に出しながら言うと、
「さっきは、有難うな」
いきなりのお礼。
その言葉に一瞬目を見開いた霊夢は、ルカに詰め寄った。
「あ、あんた、今なんて!?」
「二度言うつもりはない」
「はあ!?ちょ、あと一回だけ……」
「知らん」
ルカはそう言うと霊夢より先に歩き、霊夢はそれを追って歩いていく。
そんな二人を後ろから見ていた葵は、優しげな微笑みを浮かべていたのだった。