今回、コラボして下さるのは『東方風雷伝』を書いてらっしゃる儚夢想様です‼︎
面白いですから是非、読んでみて下さいね‼︎
それでは!どうぞ‼︎
コラボ企画〜第四段〜
葵は何時もなら博麗神社にいる時間帯にも関わらず、今日は神無月神社の桜が咲き続ける縁側に座っていた。
葵が博麗神社に行かずに神無月神社にいる時は、大抵が予知夢を見たときである。
それも、人が来る時の。
(如月さん、龍さん、岩槻さん、ミコトさんに続いて、今回も紫さんに連れてこられる方が……紫さん、人に迷惑を掛けるのは……まあ、言っても止めないのが紫さんなのですがね)
葵はそんな風に考えて、溜息を吐いた。
紫が誰かを勝手に連れて来るということを止めることは無いと、分かっているからだ。
(……でも、今回は誰と会えるのでしょうか?夢の中では見慣れない方でしたし……楽しみです)
葵は本当に心から楽しみにしているようで、顔に笑みが浮かんでいた。
「葵、客は来たか?」
そんな葵の後ろから緑茶を三人分運んで来たルカは、葵にそう尋ねた。
「あ、ルカ。ううん、まだ来てないよ」
「そうか。まあ、葵が楽しみにしてるからまだ良いが、葵に何かすれば……」
「ルカ、落ち着いて。私は大丈夫だから‼︎夢でも殺されてないから‼︎」
「……なら良いが」
葵のこの言葉に納得したと言うような言葉を言いながら、しかし警戒は全く解いていないルカ。
それに少し溜息を吐いた葵。
と、その時にスキマが開き、その中から一人の人物が放り投げられた。
この登場には流石に驚いた葵とルカに対し、黒髪の青年はそのまま地面へとダイブしてしまった。
「痛ッ⁉︎」
「‼︎だ、大丈夫ですか⁉︎」
葵がその青年に近付くと同時にその青年は手を地面につけ、起き上がる。
「痛た……あ、大丈夫大丈夫‼︎全然平気だから‼︎」
「で、ですが……」
「葵、其奴が平気というなら平気なんだろう。気にするな」
「でも、あんな落ち方を……」
「……はぁ」
葵のこの優しさに、ルカは溜息を吐かざる終えなかった。
「それに、膝を擦りむいてますか……ら……」
葵はそう言いながら、また失敗してしまった。
また顔を見てしまったのだ。
だが、葵はよく話す時に相手の顔を見て話す癖がある為、これはどうにも避けきれなかった事である。
しかし、その青年の過去は……悲惨だった。
この青年は如月達と同じ様に元は外来人であったようで、外の風景が見える。
しかし、彼はミコトや自分と同じで周りから嫌われていた。嫌悪されていた。
殴られ、蹴られは当たり前にされている様子もあった。
そして、彼と似た老人が死んでいる映像も映った。
その老人はどうやら、誰かに殺された様で、それ以降から目の前の青年は変わってしまった様子も……。
「⁉︎ど、どうしたんだ⁉︎」
「……」
葵は気付くと、また涙を流していた。
理由は簡単。この青年もまた、虐げられていた事に悲しくなったのだ。
本当はとても優しい、この青年が。
「お前……」
「ま、待て待て⁉︎俺は何もしてないから⁉︎な、泣かないでくれ、な?」
「ひっく……ぐすっ……ごめん、なさい……」
「いや、謝罪して欲しいんじゃなくて……」
「貴方の、過去を……ひっく……無断で……見てしまったんです……ひっく……」
「ぇ……」
青年はそれを聞いて、驚いた顔をしたが、しかし直ぐに葵の能力が関係してると理解する事が出来た。
普通の人間に、他人の過去を見る能力などないのだから当たり前である。
「……泣かないでくれ」
「ひっく、ぐす……」
その後、どうやらルカが鬼灯達を呼んでくれたようで、一度葵を部屋に帰らせ、青年は客間でルカと対峙していた。
そのルカはというと、青年を睨んでいた。
「……何で俺、睨まれてるんだ?」
「見知らぬ奴の何処を信用出来ると?」
「あ、うん……」
ルカの何処までも冷たい言葉に、少し悲しくなってきた青年。
「……はぁ、お前、名前は?」
「俺は『星出 晴夜』。晴夜って呼んでくれ」
「……霜月ルカ。ルカで良い。で、泣いてたのがこの神社の巫女の葵だ」
「へ〜、霊夢や早苗の他にもいるんだな、此処の幻想郷には」
「……そうだな」
「……」
晴夜は何とか会話を続けようとしたが、ルカは未だに警戒心を解いておらず、続ける事が出来ない。
それに内心、溜息を吐くと、客間の障子戸が開き、想起が入って来た。
「お茶を持ってきたよ〜」
「……ああ、ありがとう」
「ルカはやっぱり警戒を解いてないか……あ、初めましてだね。僕は此処、『神無月神社』の居候の幻現想起だよ‼︎想起って呼んでね‼︎」
「分かった。俺は晴夜。晴夜って呼んでくれ。星出は呼び慣れてないんだ」
「うん‼︎良いよ‼︎よろしくね晴夜‼︎」
想起はそう言って手を出した。
それを見た晴夜もまた、手を出して握手をした。
それを見たルカは静かにその場を立ち上がると、想起の近くまで歩いてから言った。
「……想起、ここは任せた」
「え?」
「この役目は私には合わない。大体、見ず知らずの奴を信用出来るわけがないだろ」
ルカはそう言いながら晴夜を睨む。
「だから、頼む」
「え、ちょっと⁉︎ルカ⁉︎」
想起はそれでもルカを止めようとしたが、しかしルカは止まらず、そのままその場から去って行ってしまった。
「……あ〜っと、御免ね、ルカが」
「あ、いや、気にしなくて大丈夫大丈夫……」
「……僕も詳しく知ってるわけじゃ無いんだけど、ルカは昔の事が原因で、人を信用出来ないんだ」
「……人を」
「だから、許してとまだは言わないけど、その、気にしないでくれたら有難いかな?」
想起は困った様な顔でそう頼むと、晴夜はそれに頷いたのだった。
今回は此処まで‼︎キャラが違ってたりしたら言ってください‼︎
今回、流石に心配ですので‼︎
それでは!さようなら〜!