東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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次のコラボは『嵐の蛇と核の鴉が幻想郷から来るそうですよ‼︎』を書いてらっしゃるタシャドル・隼様です‼︎

原作が違うと思うでしょうが、しかしこの作品も問題児と東方がクロスした作品なので、強ち関係がないわけではないです

というより、この小説とも関係してますからね‼︎

それでは!どうぞ!


コラボ企画〜第五段〜

地霊殿には珍しい客が来ていた。

 

地上の妖怪で、妖怪の賢者の一人。レティシアである。

 

そのレティシアはさとりに呼び出された為に地霊殿へとやって来ていた。

 

そして、さとりの部屋前まで来ると、扉をノックして来客の合図をした。

 

そして、部屋の中から許可が出た為に入ると、さとりが本を閉じている姿が見えた。

 

「クスクス、さとり、来たわよ」

 

「でしょうね。来客が来たのに心が読めないなんて、貴女や陽炎ぐらいのものでしょう」

 

「クスクス、それで、用って何かしら♪」

 

「……分かってますよね?その反応と顔は」

 

「クスクス、何のことかしら♪」

 

レティシアはあいも変わらずクスクスと笑い続けている。

 

それに溜息を吐くと、椅子に座るように促し、要件に入る事にしたさとり。

 

「……結構前に蜷局とお空が別の世界へと遊びに行きました。これは貴女も気付いていましたよね?」

 

「クスクス、ええ。私だけじゃなくて紫も気付いてるわ。気付かない賢者は鬼灯ぐらいでしょう。彼女は結界と無関係の能力だからね」

 

「そうですね。彼女なら仕方ありませんね。……それで、その事なのですが……貴女に蜷局達の様子を見て来ていただきたいのです」

 

「クスクス、それは貴女が行けばいいじゃないの、さとり。何故私なのか、理由が分からないわ♪」

 

「……」

 

「クスクス、心を読もうとしても無駄よ♪」

 

レティシアが変わらない表情で言うと、溜息をまた吐いた。

 

「……分かってますよね?私はあまり、此処から離れる事が出来ません。私は此処の主ですから」

 

「クスクス、そうね。だから、私に頼んだと。なら、それこそ紫に頼めばいいじゃないの♪」

 

「……彼女は結界の維持などで忙しい身……だと思いたいです」

 

「クスクス、今頃お昼寝真っ最中じゃないかしら♪」

 

レティシアが楽しそうに笑いながら言った言葉に、さとりは頭を抱えた。

 

賢者がそれで良いのか、と。

 

「クスクス、それが賢者で良いのよ。幻想郷を想う心、その幻想郷を守れる力、幻想郷を良くしようと考えれる思考と知識があればね」

 

しかし、さとりの思考を見透かしたレティシアの答えに、さとりは納得した様子を見せた。

 

「……兎も角、貴女にその役目を頼みたいのです。お願いできますか?」

 

「クスクス、そうね……私はやる事があるから、信用出来る人にその役目を任せましょう♪」

 

「……貴女、まさか覗き見「クスクス、人聞きが悪いわね〜。面白観察と言って欲しいわ♪」どちらも意味は変わらないと思いますが」

 

さとりの言葉にレティシアは変わらず笑い、さとりは三度目の溜息を吐いたのだった。

 

***

 

神無月神社では葵、ルカ、鬼灯、想起がレティシアからその話(覗き見以外)を聞き、ルカと鬼灯は至極面倒そうな顔をしたが、葵は苦笑いを浮かべ、想起は真逆に目を輝かせていた。

 

「つ、つまり?外に……それも異世界に遊びに行けるの⁉︎」

 

「クスクス、勿論♪」

 

想起はそれが嬉しかったのか、体を後ろに向けて隠れてガッツポーズをした。

 

「ですが、私も仕事が……」

 

「クスクス、大丈夫よ♪貴女達に言う前に霊夢に説明したから。

霊夢も言ってたわよ?『いつも任せっきりだから体休めに満喫してこい』ってね♪」

 

「は、はあ……それなら」

 

「了承するのは早いぞ、葵」

 

葵が了承しようとすると、鬼灯がそれに待ったを掛けた。

 

「……お前、何を企んでる?」

 

「クスクス、鬼灯酷いわね〜。まるで何時も企んでるみたいじゃない♪」

 

「お前と紫ほど胡散臭い奴はいないだろ」

 

「クスクス、やっぱり酷いわね〜♪」

 

「嘘付け。酷いと思ってないだろ」

 

鬼灯の言葉にルカも頷いていた。

 

どうやら、本当に酷いと思っていないようだ。

 

「クスクス、兎も角、葵を休ませると思って、行って来たら?」

 

「……私が断れない言葉を言ってきたな、お前」

 

「クスクス、勿論♪断らせない為に言ったんですもの♪」

 

「……はぁ、お前と話すとドッと疲れる」

 

「クスクス、まあ、日帰りなのだから……準備とかは要らないわね♪」

 

「え、れ、レティシアさん?その、少しは準備を……」

 

葵のその言葉の返答は、満面の笑顔だった。

 

「クスクス、いってらっしゃい♪」

 

そして葵達の座ってる所に、スキマが開いたのだった。

 

葵達は重力に逆らえず、そのままスキマに落ちていった。

 

「キャーーーー‼︎」

 

「レティシアーーーーー‼︎」

 

「クスクス、必要になったら送ってあげるから安心しなさい♪」

 

鬼灯の怒声に、レティシアはそう返したのだった。

 

***

 

その頃のお空はというと、蜷局と十六夜達の修行を外から見ていた。

 

「一旦休憩にするぞ」

 

「ああ……」

 

「そうね。そうしましょう」

 

「……うん」

 

その言葉が聞こえた為、お空は蜷局に近寄り、抱き着いた。

 

「蜷局〜‼︎」

 

「どうした?お空」

 

そんなお空を抱き留めると、蜷局はお空の頭を優しく撫でる。

 

それに対して嬉しそうな顔を浮かべるお空。

 

いつもの二人の空間が出来上がってしまった。

 

しかし、その空間は直ぐに壊される事になる。

 

「……ん?」

 

「……この気配は」

 

「……上?」

 

十六夜、蜷局、お空が気配がした上に顔を向けると、段々と叫び声が聞こえ始めた。

 

「キャーーーー‼︎」

 

「‼︎この声……葵⁉︎」

 

お空が驚きの声を上げる横で、蜷局は冷静に見ていた。

 

「おい、まずいぞアレは……」

 

「いや、大丈夫だ」

 

蜷局のその言葉の通り、直ぐにスカイダイビングをしていた四人は冷静になり、浮遊した。

 

そして、四人はゆっくり降りてきて、地面に着地した。

 

「さ、流石にあれは恐いですよ〜……」

 

「スカイダイビング……この生の間はする事はないと思ってたけど……まさかする事になるなんて、僕は思わなかったよ」

 

「まあ、普段から移動時に飛んでるから、死なずに済んだな」

 

「……今回は賛同だ」

 

上から葵、想起、鬼灯、ルカの順で話していると、直ぐに人の気配を感じて其方を見た。

 

すると、其処にはレティシアに頼まれた蜷局とお空、そして見知らぬ三人組がいた。

 

「……貴女達は誰かしら?」

 

そのうちの一人、黒髪のロングの少女が警戒しながら問いかけた。

 

「あ、すみません‼︎私は葵と言います‼︎其方にいるお空さんと蜷局さんと同じ所からやって来ました」

 

葵は敏感に警戒心を感じ取ると、自己紹介と敵ではないと分かってもらう為にそんな自己紹介をした。

 

「あら?お空さん達の知り合い?」

 

「ああ、そうだ。俺達の世界で葵は巫女をしている」

 

その少女は蜷局にそう聞くと、そう返ってきた為に、警戒心を解いた。

 

それに気付くと、葵は嬉しそうな笑顔を浮かべた。

 

「それで?青巫女の後ろにいる奴らは?」

 

すると、その少女の近くにいた雷羅に似た青年が自己紹介を急かした。

 

それにルカは目を細める。

 

しかし、それに気付いた想起が勝手に始めた。

 

「僕は想起って言うんだ‼︎よろしくね‼︎で、こっちの金髪の子がルカ‼︎」

 

「おい、想起、勝手に……」

 

「で‼︎こっちの九尾の狐が鬼灯‼︎」

 

「宜しくな」

 

「……」

 

想起が自己紹介を終わらせると、ルカがその後ろ姿を睨む。

 

しかし、想起はそれに気付かぬ振りをした。

 

「自己紹介有難う。私は『久遠 飛鳥』よ」

 

「『朱鳥』さん?」

 

「ええ、『飛鳥』よ」

 

「そうですか‼︎よろしくお願いしますね‼︎『朱鳥』さん‼︎」

 

「ええ、よろしく」

 

葵と飛鳥は互いに挨拶を交わした。

 

しかし、この二人は『漢字』が違うことに気付いていない。

 

「……『春日部 耀』」

 

「よろしくお願いしますね‼︎耀さん‼︎」

 

「……うん、よろしく」

 

耀も自己紹介し、葵から宜しくされると、嬉しそうな顔をした。

 

「俺は『逆廻 十六夜』だ。宜しくな、青巫女」

 

「あ、はい……(青巫女?)」

 

十六夜も葵と自己紹介したが、しかし、葵は呼ばれ方に少し首を傾げた。

 

その様子を後ろから見ていた鬼灯は、しかし、別の視線に気付き其方に向けると、耀が目をキラキラさせて、鬼灯の尻尾を重視していた。

 

「……」

 

「……」

 

鬼灯は尻尾を右に動かすと、耀はその尻尾を視線で追った。

 

今度は左に動かすと、また其方に動かした。

 

「……触るか?」

 

「‼︎うん」

 

鬼灯は耀の方に尻尾を向けると、耀は近付き、その尻尾を触りだした。

 

「……珍しいな、お前が触らせるなんて」

 

「……あんな綺麗な目で見られて、断れると思うのか?」

 

鬼灯のその言葉に、ルカは少し納得したような顔をしたのだった。

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