「本編なのに・・・」
「霊夢が出ないで一番最初は紫とは」
やめて!そんな目で見ないで!
「でも、私は仕方ないと思ってます!」
葵さんだけが私の味方です!それでは!どうぞ!
〜葵side〜
私は神社の裏手の方にある畑で育てている野菜を取っています。
わざわざ畑を作って育てなくても人里に行けばいい、と考えるかもしれませんね。確かにその方が効率はいいのですが、無理です。
……私は人里には行けませんから。
まあ、話が暗い方向にいく前に話を戻して、私が収穫しようとしてるのは、カボチャ、トマト、キュウリにナスです。 あ、それと、枝豆も欲しいところですね。
因みに、キュウリとナスは霊夢にあげる為に収穫するので、今日の私達の食卓には上がりません。
そんな風に考えていると、時間になった様ですね。
「何処に居ますか?出て来て下さい……紫さん」
ーふふふ、流石に貴女の能力の前では通用しないわねー
後ろからそんな声が聞こえた為、其方に顔を向けると空中に『何か』が開いており、その中には沢山の目があり、その中に『それ』を気にしないで立っている人物が一人います。
金髪の長髪で白の帽子を被っており、後ろの髪は帽子の中に入れていて(どうやって入れているのでしょうか?)白と紫の不思議な服を着ている綺麗な女性。 この人がここ幻想郷を作った大妖怪で妖怪賢者の一人『八雲 紫』さん。
彼女が今も居る目ばっかりの空間は『隙間』と呼ばれており、そのことから彼女は『スキマ妖怪』とも呼ばれています。
……でも、コレがスキマと呼ばれても「え?そうなの?」てなるのは私だけでしょうか?
「私が来た要件は分かってるわね?」
「はい、分かってます……あの、紫さん。申し訳ないですが、客間の方でお待ち頂けませんか?」
「どうしてかしら?別に此処で話してもいいのよ?」
「お客様にそんなこと出来ませんよ。ですから、客間でお待ち頂いても構いませんか?此処の仕事をルカに頼まなければいけませんから」
「分かったわ」
その一言を言って、スキマは閉じました。
まるで、そんなの無かったかのように……。
どうやら、素直に客間に行ってくれたみたいですね。 それでは、ルカに此処の事を頼みますか……心苦しいけれど。
〜ルカside〜
私は境内の掃除をしている。
私達の役割は決まってないから、ローテーションで仕事をやっている。
因みに、この神社には果樹園もあるが、果物の収穫は全員でやることに決まっている。
で、今日は鬼灯がすぐそこの川で魚を獲って、葵が野菜の収穫、私が掃除ということだ。
……別に嫌いではない。 ただ、なんか絵にならない気がするが、気にしないでおこう。
さて、後少しで終わるという時に葵が来た。
……なんとなくだが、良い事ではなさそうだ。
まあ、葵の頼みは大抵聞くがな。
「どうした?野菜を収穫してたんじゃないのか?」
「紫さんが来て、話があるからって言ってたから私も行かないと行けないんだけど……、境内の掃除はもう大丈夫だよ!綺麗だからね。だから、野菜の方もお願いしてもいいかな?」
……顔から申し訳ないというのが出てるぞ。
隠そうとしているみたいだが隠しきれていない。 典型的な嘘がつけない人間なのだ、葵は。
まあ、答えは決まってるがな。
「いいぞ」
「……本当に?いいの?ありがとう!ルカ!迷惑かけてごめんね?」
「大丈夫だ。だから、紫のとこに行ってくればいい。迷惑掛けられたなんて思ってないしな」
「本当にありがとう!ルカ!じゃあ、行って来るね!」
……行ったな。 さてと、道具を片付けて野菜の収穫といきますか。
〜葵side〜
ルカから許可をもらった私は靴を脱ぎ、客間へと向かっているのですが……、
「なんで鬼灯がいるの?」
そう、隣には何故か鬼灯がいるのです。何ででしょう?
「そんなの決まってるだろ?話が終わった後で、少し紫と囲碁で遊ぼうと思ってな。別にそれぐらいなら構わないだろ?」
「大丈夫だよ、ちょっと気になっただけだから。ありがとう」
「……何故、お礼を言われたのかサッパリだな」
鬼灯は時々遊びに来る紫さんと客間で囲碁をしていたりしている(たまに紫さんが持ってきた物で遊んでたりもする)。
今回もそれなのだろうけど、先に話が優先だ。
……私自身はちゃんと納得している。ただ、霊夢を騙す様な事をするのが嫌なだけ。
だって、今からする話は、幻想郷の未来に関する話だから。
そんな風に考え事をしていると、客間についていた。私は迷わずに客間の扉を開ける。
「来たわね。あら?鬼灯もいるのね。鬼灯には悪いけど、今日は遊び目的で来たわけじゃないから無理よ」
紫さんはちゃんと客間に居た。
「……鬼灯、ダメって言われたけれど、どうする?」
「仕方ないだろ?諦めるさ。だが紫。何を企んでるのか知らないが、何を話したかは後で葵から聞かせてもらうからな。それでいいな?」
「ええ、いいわよ」
「ということだ、葵。後で話の内容をルカと共に聞かせてもらうからな」
「うん」
私が承諾したのを見て、鬼灯はそのまま客間から出た。……あ。
「鬼灯!果物の収穫をお願いできる?」
「分かった。ルカと共にやっておこう」
「ありがとう!鬼灯!」
今度こそ行きました。
頼み事をする時には何時も心苦しくなる。
二人は何時も二つ返事で返してくれるけど、私は二人に何かしてあげれているだろうか……。
……今は、紫さんとの話に集中しなければいけない。私は客間に戻って紫さんの対面へと座った。
「話というのは、近々起こるあの紅い館の異変ですよね?」
「ええ、そうよ。やっぱり分かっていたのね」
「はい、そして紫さんの用事も。……私にこの事についてはまだ霊夢に伝えるなと言いに来た。ですよね?」
「ええ、そうよ。この異変は絶対に必要な異変なの。新たなルールをこの幻想郷に広める為にね」
「新しいルールですか?」
「ええ、その辺は分かってなかったのね」
「私の能力は重要なことしか分かりませんから。でも、そのルールが大事じゃないと言うわけではありません。多分、すぐに知ることになるから見れなかったんだと思ってます」
「そう、ならいいのよ。もう一度、念押しをするけれど、絶対に霊夢には言わないで頂戴。いいわね?」
「分かってます。絶対に霊夢には言いません。……騙しているようで気分が良いものではありませんが」
「仕方ないわ。諦めて」
「……分かってます」
そう、私が……いや、ルカと鬼灯にも教えることになるから私達か。私達が異変に協力する事になるのはコレが最初で最後の筈。今回、目を瞑ればいいだけ。それだけなんですから。
でも、霊夢は勘が鋭いから(百発百中で当たる)から、直ぐに暴露るんだろうな。
……騙せる気が全然しない。
どうでしたか?感想は
「正直にいうと、絶対に霊夢を騙せないと思う」
「あいつの勘はもう、天性の才能だろ。そんな奴を騙そうとか、100%無理だな」
「そもそも、騙そうとさせるな」
いや、だって、葵さんの能力の一部を載せるにはこれしか方法がなかったですし・・・
「いや、一体何人の奴が葵の能力にちゃんと気づくかな?」
「ルカの能力はまだ伏線すら出てないが、私の能力はほんの少しだけだが、出ていたぞ」
鬼灯さんの能力のヒントは彼女自身ですね。ルカさんの方は性格と言っておきましょう
「まだ、主さんが慣れてないから今回はここまで。それでは・・・」
「「「「さようなら〜!」」」」