ということで!
〜前回のあらすじ〜
・女装の帝と男装のルカ
・腰痛を味わうことになった如月
・ぬっこぬこまみれになった武楽
それでは!どうぞ!
武楽が一回休みとなることが決定した後、順番は龍へと変わる。
「それっ!」
龍はそのサイコロを何の恐怖も持たずに投げると、出てきた数字は3である。
「あ、これ……」
『あの武楽さんと同じ結末になる事が、今!決定しましたーー!』
『まあ、猫やけんまだマシや』
『そうですね……腰痛や果ては女装じゃないだけマシですね』
その解説の間にまずは3マス進んだ。
《心地よい風が吹いて爽やかにな気持ちになる。五マス進む》
そしてまた5マス進むと、猫マスについた。
《猫が集まり動けなくなる。一回休み》
その機械の声の後に猫が集まりだし、結構な量が集まると一斉に龍に飛び掛る。
それに龍は耐えきれなくなり、猫達の中に埋もれてしまった。
『そういえば、今思いましたが、二人はあの猫達がどれぐらいいると思いますか?』
『そうですな〜、見た感じやと3〜500ちゃいます?』
『私は700ぐらいかと……天魔様はどれぐらいいると思います?』
『そうですね……子猫もいる様ですからそれも合わせて少なくとも3000ですかね』
『私たちの倍ですか……』
そんな会話の間に次の順番がやってくる。
その次に振るのは晴夜である。
「せめてせめて猫マスにしてくれよ……」
そう願いながら振ると、出た数字は1。
その瞬間、膝を付く晴夜。
実況席では文が大興奮。
『おっと!ここでまたも女装の犠牲者がーー!』
『可哀想に……』
『男には……辛いもんや』
その間に晴夜は1マス進むと、機械音が響く。
《一しか出せない。可哀想なので6マス進む》
その指示に従い泣く泣く6マス進むと、遂に判決が言い渡される。
《女性は男装、男性は女装する》
其処で晴夜が光り、それが収まると姿が変わっていた。
その姿は、あの早苗が着ている巫女服へと変わっていた。
『おや?あの守矢の現人神と同じ服に……』
『前情報によると、彼は彼の世界で早苗さんと恋人だそうです!』
『そうなん?つまり、あの吸血鬼はんが気を利かせてくれたんやな〜』
『気を使うところが違いますよ……』
その意見に、その場の全員が同時に頷いたのは間違いないことだろう。
「ぐっ……これじゃあ、お嫁にいけない……」
晴夜のその一言に、何処か同情しそうになる全員であるが、そんな事よりも早く終わらせなければと全員が決意し、再開する。
次の順番は岩槻である。
「それじゃあ、次は俺か……ああ、憂鬱だ」
そう言いながらもサイコロを振れば、出てきた数字は6。
「ん?まだ出てない数字だな……」
そう言いながらも6マス進む。
それが、地獄のマスである事も知らずに。
6マス目にある赤いマスに止まると、機械音がが聞こえてきた。
《蓬莱汁を飲む。一気に飲めたら6マス進む。吐いたり飲めなかったら強制的に罰ゲーム》
「蓬莱汁?なんだそれ?蓬莱の薬の亜種か?」
そんな疑問には誰も答える事は出来ない。
なぜなら、その場の誰も、そんな物を知らないのだから。
其処に岩槻の前に出されたジュース。
それを岩槻は見て、固まる。
そのジュースは、何処ぞのテニスアニメに出てきそうな色合いの重苦しい灰色のジュースだったのだから。
「おい待て待て待て待て!俺死ぬ!これ飲んだら死ぬ!いや、蓬莱の薬飲んだから死なないけど、精神的に死ぬ!」
その否定の言葉に文はニコリと笑って無慈悲な言葉を伝える。
『それでは、飲めないということで罰ゲームを受けますか?それでしたらあの吸血鬼賢者も快く出てきてくれますが?』
「いや飲む。なんかそっちの方が嫌な予感するから飲んでやる!」
『その意気です!』
『終わったな……』
『ご冥福をお祈りします……』
その解説を聞き流しながら、グレーのジュースと向き合う岩槻。
その警戒度は数々の戦いのときと同じぐらい、いや、それ以上の警戒度でジュースを見つめ、それを一気に飲む。
しかし、直ぐにジュースを口から離してしまう。
『おっと、どうした岩槻選手!一気に飲もうとしたその手が止まってしまいましたよ!?』
『なあ?天魔様……あの目、死んでへんか?』
『そうですね……』
その解説を聞き、全員が岩槻の方を見てみると、死んだ様な目をしてそのジュースを持っている岩槻が。
「い、岩槻さん!?」
「岩槻!?ぬぉぉ!腰痛い!けど、岩槻よりもマシな気がしてきた!おい!平気か!岩槻!」
「なあ、あの男、大丈夫なのか?俺の能力で回復させたほうが……」
岩槻の後ろで葵、如月、ミコトが其々心配そうな声を上げるが、其処で岩槻の手が動く。
そして、その手はジュースを口元まで運び、一気に流し込んだ。
『岩槻さん!あの地獄のジュースを飲み始めた!あれだけの量を一気に飲んで、彼は果たして最後に生きれるのか!?』
「縁起でもない事を言わないでください!文さん!」
文の実況に葵がそう突っ込んでいる間に岩槻はジュースを飲み干した様で、空の紙コップは手を離され、そのまま重力に従い下へと落ちた。
そして、岩槻もまた、その場に倒れた。
「岩槻さん!!」
「岩槻が死んだ!」
「この人でなし!」
「誰だそのネタ叫んだの!?」
葵の後に間髪入れずにネタが叫ばれ、それに如月がツッコミを入れる。
その場は大パニックが起き、事態収拾はそれから暫く(約一時間)経った後であった。
まだまだ、この双六は終わらない。