「・・・はあ、これだから人間は嫌いなんだ」
それでは!どうぞ!
〜霊夢side〜
今からマリアが異変を起こした理由を聞こうとしている私達。
私じゃマリアにどんな得があるのか分からないからね。
……まあ、理由なんて聞かなくてもいいんだけど、気になるものは気になるんだから仕方ないでしょ?
「で?あんたがこの異変を起こした理由は?」
「……人間への、復讐よ」
「……は?」
今、何て言った?復讐?
「人間達がお前に何かしたのか?」
「ええ、そうよ」
そして、マリアは自分の過去を語り出した。
***
私は、紅霧異変が起こる前に幻想郷に来たわ。
レティシア様に連れられてね。
でも、その前まではずっと外の世界にいたわ。
ここ以上に汚い世界にね。
私は随分前まで人が来ないぐらい奥深い森に母と一緒に住んでいたわ。
だけど、母は持病で死んでしまった。
そこからは私一人だけの生活。
別に寂しくなかった訳ではないけど、それでも一人で生活出来ていたわ。
だけど、ある時、私が住んでいた森に一人の男の子が来た。
私とその男の子はすぐ仲良くなったわ。
何時もとは言わないけど、二日に一回の割合で遊びに来てくれた。
私は、その男の子と遊ぶのが楽しかった。
……でも、私には隠し事があったわ。
それは自分がメデューサであること。
だから、その時は私は相手と目を合わせない様にしていたわ。
私が見たところも石にすることは出来るけど、というか、コントロール出来てなかったら勝手になるけど、その時はちゃんと出来ていたわ。
だから、男の子は石にならなかった。
私と目さえ合わせなければ石にはならないからね。
私はその男の子が大切で、友達だと思っていた。
母から話を聞いた中に、最も大切な友人は、隠し事をしていても受け入れてくれる人、そして、真実を知っても受け入れてくれる人、というのがあったことを、私はその時思い出した。
だから、私はその男の子に自分の正体を明かした。
この男の子なら大丈夫。
私とその子は友達だから。
私にとっては最も大切な友人だから。
……でも、世界は残酷だった。
その男の子は、私の言葉を信じなかったから、私は自分の髪の毛を蛇に変えた。
そしたら、その男の子は怯え、出ていってしまったわ。
……私に『怪物』って言葉を投げかけながらね。
その日から男の子は来なかった。
狼は途中から来たけど、その時、私は封印されていなかった。
だから能力は使えていた。
そして、私にとっては思い出したくないぐらいに最悪の日が来た。
その日、男の子が久しぶりに来てくれた。それも笑顔でね。
男の子は私に外で遊ぼうと言ってくれた。
私はその男の子に会えた嬉しさで、久しぶりに一緒に遊べる嬉しさで考えもしなかった。
どうして私から逃げたのにまた来たのか?
前は最初に中で遊んでその後に外だったのに、いきなり笑顔で外に呼び出したのか。
……考えておけば、すぐに分かった事だったわ。
でも、もう遅かった。
私が外に出ると、男の子は目を瞑って待ってて欲しいと言ってきた。
私は了承したわ。
それ程にその子の事を信用してたからね。
……私から逃げたのによ。
でも、それでも可笑しいとはすぐに気付いた。
だって、複数人の足音が聞こえたから。
私は目を開けて足音の原因を見ようとした時に、殴られた。思いっきりね。
私は痛くて悲鳴をあげたわ。
だけど、私を殴った人も、それを見ていた人達も大喜び。
『怪物が悲鳴をあげた!』
『化け物退治が出来ることが証明された!』
そんな声が聞こえてきた。
……その声の中に、その男の子の声も聞こえた。
私は絶望したわ。
私が何をした?私は人間達に迷惑な事を何時した?
どうして化け物と、怪物と呼ばれなければならない?
どうして私も生きてるのに、人間達に被害をもたらしていないのに、怪物退治をされなければならない?
どうしてあの男の子は、私がこんな風になってるのに、喜んでいるの?
なんで?
なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで・・・なんで!
私は怒りがこみ上げてきた。
憎しみがこみ上げてきた。
だから、私は能力を、幻想郷の言い方で言えば『石に変える程度の能力』を使い、全員を石に変えた。
だけど、私の怒りは……憎しみは消えなかった。
私は人に復讐しようと決めた。
……だけど、狼によりそれを断念せざる終えなかったわ。
狼は『私』もろとも封印したからね。
私と能力は繋がっている。
だから、能力を封印されると私も封印される。
そして、私は人見知りの激しい女の子になってしまったわ。
……過去も全て忘れてしまったからね。
何も分からなくて、それが怖くて、世界の全てに恐怖した。
でも、それでも生活は出来ていたわ。
ペス達とも途中から一緒に住む様になった。
そんな生活の途中でレティシア様に見つけてもらい……紅魔館のメイドをすることになった。
***
「……これが私の過去であり、この異変を起こした理由よ」
「……てことは、あんたはあの執事に今まで封印されてたんでしょ?なのに、なんで今こうして出てきてるのよ。その執事は?」
「私が出てきた理由は、レティシア様が外に遊びに行ってしまい、寂しさの所為で精神が不安定になってしまったフランお嬢様が狂気に飲み込まれて、ちょうどその時に遊びに来ていた私と狼は被害にあったのよ。その時に狼が弾幕に当たってしまって、吹っ飛ばされてしまい、その時に壁に勢い良く頭をぶつけてしまい、気絶した」
「……成る程。気絶した所為で能力が切れ、お前が出て来たのか」
「ええ、そうよ」
「は?だったら、狼が寝てる時だって……」
「その時はもう既に私は寝てるのよ?無理に決まってるでしょ?」
「そ、そうだったのか」
はあ、魔理沙は少し考えた方がいいと思うんだけどね。
……まあ、それが魔理沙らしいといえばらしいんだけどね。
「だったら、なんで紅魔館の奴らも石にした?」
「追いかけてくるのは目に見えていたからね。それが面倒で石にしただけよ」
「……なら、なんで葵まで石にした」
ルカは殺気を抑えずに質問した。
……少しぐらい隠しなさいよ。
「……あの子は」
〜回想〜
「マリアさん。貴方は今度、異変を起こすつもりですよね?」
「え?あ、あの、な、な、なんのこと?」
「それが演技なのは分かってます」
「……はあ、ええ、そうよ。人間達に復讐する為にね」
「なんで!?そんな事しても意味なんて無いんですよ!?」
葵は勢い良く立ち上がって、私にそう言った。
「……そうかもね」
「だったら!」
「だけど、私の憎しみは収まらない。だから私は復讐する」
「そんな!辞めて……」
「だから、少し大人しくしてくれないかしら?」
「え?……痛っ!うっ」
葵は痛いと言ったあとに倒れた。……どうやら効いたみたいね。
「へ、蛇……?」
そう、私は蛇を操り、噛ませた。
「ええ、即効性の麻痺毒を持つ蛇よ。これで貴方は身動き出来ない。貴方も石になりなさい」
「……ごめん、霊夢、ルカ、鬼灯、魔理沙。今日は、帰れそうに、ないや」
そして、葵は石像になった。
「……さて、狼が何時目覚めても可笑しくないわね。さっさとここの連中を石に変えましょう」
〜回想終了〜
「……やっぱりね」
やっぱり、葵は予知夢を見ていたのね。そして、止める為に行動した。
……なんで私達にも言ってくれなかったのよ!葵!
「……それで?貴方達も私を止めるの?」
「ええ、勿論よ。そして、石になった奴らを戻してもらうわ」
「そうだな」
「……私は貴方達に勝てないでしょうけど、それでも、目的を果たす為なら、戦うわ。来なさい」
「なら、俺も参加させてもらおう」
すると私達の後ろからその声が聞こえ、振り向くと、あの執事がいた。
「……狼。私を封印しに来たの?」
「ああ、ただし、マリアが石像に変えた人達を戻した後にな」
「そう」
「……悪いけど、やらせないわよ」
「……」
だって……、
「貴方は異変を起こしたこいつの身内でしょ?やらせるわけないじゃない」
「……」
「それにね」
「?まだあるのか?」
私にとって、これが一番の理由。
「葵にあんな事したあいつを許せない。私達の手で倒したい。だから、やらせない」
「……ふっ、分かった。いいだろう」
そういうと、狼は一歩下がった。
これで良いわ。
さて、絶対に勝って、葵を戻させる!絶対に!
さて、今回はどうでしたか?
「ふむ、復讐か・・・」
ええ、それ程までに彼女は裏切られた事に対して怒っているんですよ
「・・・そうか」
「なあ?なんで能力を封印されただけであいつも封印されたんだ?」
メデューサは石に変えれるでしょ?だから、その能力そのものと繋がりが強いんじゃないかな?っと私は思ってこうしました。つまりは独自解釈です
「そうか」
それでは!さようなら〜!