「本当か?」
本当です!それでは!どうぞ!
〜葵side〜
私は、宴会会場となっている博麗神社へと来ています
そして、私の目の前にはレティシアさんと一人の見知らぬ人達がおり、その隣に何故かてゐさんや私が寝ていたベットに来てくれていた鈴仙さんや永琳さんもいました
「あの、レティシアさん。てゐさん達は分かりますが後の人は・・・」
「クスクス、紹介するわね♪この子は蓬莱山 輝夜さん。蓬莱人であり、元・月の民よ」
「わかりました。初めまして輝夜さん。私は神無月葵といいます。よろしくお願いします」
「ええ、よろしく」
私は輝夜さんに挨拶し、彼方も仕返してくれました
「クスクス、コレでいいわね。それじゃあ、後は貴方達で楽しんで頂戴♪」
レティシアさんはそういうと、別の場所へと行きました
「・・・貴方」
「?何でしょう?永琳さん」
永琳さんが何故か真剣な顔をして此方を見てきました
「・・・ちょっとこっちに来なさい」
「・・・え?」
そう言われると、永琳さんは私の腕を掴んで移動し始めました
「お、お師匠様!」
「永琳ならすぐ戻ってくるでしょ。私達はその間、飲むわよ!」
・・・そんな声が後ろから聞こえてきた気がします
***
私達が歩き始めて数分後、もう宴会会場から離れてしまいました。勿論、会場から離れたということは、周りには私たち以外誰もいないと言うことです
「あ、あの、どうしました?永琳さん」
「・・・貴方、虐待を受けていたんじゃない?」
「!い、いえ、受けていませんよ?」
私は必死に隠そうとしましたが、永琳さんの目はその言葉を聞くと先程より鋭くなりました
「・・・嘘おっしゃい。貴方、嘘を付けないタイプの人ね」
そう言われると、もう観念するしかありません
「・・・はい。でも、どうして分かったんですか?私、その時の傷は全て能力を使って治したはずなんですが」
「何と無く分かるのよ、私にはね」
・・・霊夢みたいな勘って事でしょうかね?
「・・・」
「・・・貴方、どうして虐待を受けていたわけ?周りの人達は?」
「・・・」
「・・・答えたくないって事かしら?」
「・・・はい」
「・・・そう」
私がそういうと、永琳さんは諦めてくれた様です。良かった
「まあ、いつかは話してくれると信じておくわ」
「・・・はい。ありがとうございます」
・・・私は、いつか話せる日がくるのでしょうか?
いえ、来て欲しくないですね
これは、私が抱え込むべき物ですから
「さて、じゃあ戻りましょう。貴方、お酒は飲めるかしら?出来れば一緒に飲んで欲しいのだけれど?」
「あ、はい。一応は飲めます。苦手ではありますけどね。でも、いいですね!一緒に飲みましょうか!」
私は永琳さんの提案に乗り、宴会会場へと戻りました。すると
「!あ、葵!」
「!り、霖之助さん!?どうして此処に?」
霖之助さんが何故か宴会会場にいました
「い、いや、君にこの前渡すのを忘れてしまっていたプレゼントがあってね、それを渡しに来たんだ。ち、ちょっといいかな?」
「は、はい!」
霖之助さんは顔を少し赤くしながらそう言いました。そして、私も多分、頬が赤くなっているのでしょうね。後ろで永琳さんがニヤニヤしている気がしますので
「すみません。永琳さん。先に飲んでいて貰っても構いませんか?」
「ええ、私は別に構わないわよ。貴方達の状態を見れただけで満足だからね」
「え、永琳さん・・・」
「ふふ♪」
永琳さんは私の態度を見て微笑んでいました
でも、私としては居ずらくなってしまいましたので、兎に角、霖之助さんについて行くことにしました
***
今度は宴会会場からそう離れて居ない所に私達はいました
「あ、葵・・・」
「な、何でしょうか?霖之助さん」
・・・駄目ですね。どうしても緊張してしまいます。告白ではないにしろ、された時は断ると決めているのに
「こ、コレを君に渡そうと思って・・・」
霖之助さんが私に渡してくれた物は、万華鏡でした
「・・・え?いいんですか?」
「あ、ああ。君に渡そうと思って、その、手作りだから悪いところとかあるだろうけど、いいかな?」
「・・・え?手作り?万華鏡を手で作ったんですか!?」
「あ、うん。そうだよ」
ま、万華鏡を手で作るって、それも職人さんというわけでもないはずの霖之助さんが、私の為に?
こんな、霖之助さんの気持ちを知っていながら、自分の気持ちを偽って、断ろうと決めているのに私に?
私は、自然と涙が出てしまいました
「え!?あ、葵、どうしたんだい?気に入らなかったのかい?」
「い、いえ、ただ、嬉しくて」
「・・・え?」
私は、ちゃんと涙を拭き取り、霖之助さんの手を握りながらお礼を言いました
「霖之助さん。万華鏡、ありがとうございます。大切に使わせて頂きますね!」
「!あ、あ、ああ、そそ、そうして欲しい。ど、道具た達も、よろ、喜ぶだろうからね」
霖之助さんは、顔を赤くして、すごくどもりながらもそう言ってくれました
そして、私は霖之助さん手作りの万華鏡をもらう事が出来ました
・・・初めて、未来を見れなくて良かったと感じた日でした
〜レティシアside〜
さて、今回の異変の始まりの説明ぐらいしておいた方がいいのでしょうね
私は、あの永遠亭で異変が起こることを見透かし、異変が起こる少し前・・・というか、昼頃の事よ
私は、あの日直ぐに永遠亭に向かったわ
この幻想郷の結界の事、そして、私の目的を話にね
そして、話をして、自分達が月の民から見つからないと分かると、とてもホッとしていたわね
けれど、教えた後に私は彼女達に私の目的を果たす為にその異変を起こして欲しいと頼んだわ
勿論、反対していたわよ?・・・約一名を除いてね
「あら?面白そうね。それじゃあ、もし貴方の所の従者が負けたとして、私達の元に来た奴がいたとしたら、弾幕ごっこ、してもいいわよね?」
「クスクス、勿論よ♪」
こうして輝夜達は私の目的の手伝いをしてくれたってわけよ
それに、あの後、楽しかったか聞いたら楽しかったと言っていたし、結界オーライね♪
あ、ちなみに言うなら、私は葵の見ていた夢を知っているわよ?見透かしたからね
でも、そこの事については葵に何も言っていないけれどね
一生、言うつもりもないのだけれどね
だって、あの子の問題に部外者同然の私が突っ込んでいい話でもないしね
・・・さて、次の異変はまだ随分先ね
「・・・あ、そう言えば、もう直ぐあの周期が来るわね」
まあ、でも、言わなくてもいいでしょう
あの子達がどう動くかも、私は見て見たいしね♪
さて、楽しみにしているわよ?霊夢、葵
今回は私の都合で後書きは無しです!
それでは!さようなら〜!