〜鈴仙side〜
「それでは、私と鈴仙ですね。よろしくお願いします鈴仙さん」
「あ、ハイ。よろしくお願いします」
プリズムリバー三姉妹の相手は、私と葵さんになりました。
別に嫌と言うわけではありませんが、大丈夫なんでしょうか?
私達は今回、初めて一緒に戦います。コンビネーションが合うわけがないです。
「鈴仙さん」
「?どうしました?葵さん」
葵さんが私に話しかけてきました。どうしたのでしょう?
「鈴仙さんは『攻撃』にだけ集中して下さい」
「・・・え?」
え?この人は何を言ってるの?私に弾幕に当たってさっさと退場しろって言いたいの?
「・・・」
私は葵さんを睨みつけると、葵さんは苦笑していました。
「『守り』の方なら安心して下さい。・・・今回が初めてのタッグでの弾幕ごっこですから信用ならないのは分かりますが、お願いします」
葵さんはそう言うと、私に頭を下げてきました。
・・・これじゃあ、反論なんて出来ないじゃないですか
「分かりました」
「!有難うございます‼︎」
葵さんは笑顔をみせながら私にお礼を言いました。・・・これぐらいのことでお礼を言いますか?
「あんた達!早くやるわよ!」
「あ、はい!」
葵さんはそう言うと、私より後ろへと移動しました。
「・・・え?」
「大丈夫です。ですので、鈴仙さんは『攻撃』にだけ専念して下さい。回避も確かに必要ですが、今は安心して『攻撃』に集中して下さい」
「・・・分かりました」
私は視線を葵さんからプリズムリバー三姉妹に戻しました。
「それじゃあ!私から行くよ!冥鍵『ファツィオーリ冥奏』!」
リリカさんがスペル宣言をすると、彼女を中心として赤色が四本、青色が四本、計八本の楔型弾幕が回転し始めました。それを避けようとすると、曲線を描いた状態のまま、全方向へと曲がった横長の弾列が放たれました。
私はそれらを避けようとしていますが、赤と青の弾幕は逆に回っている為に避けにくくなっています。決して避けれないわけじゃありません。
「・・・あ」
私が避けていると、プリズムリバー三姉妹の誰かが撃ったのでしょう。別方向から弾幕が飛んできました。
私は覚悟をしてたけど、少ししても体に当たりません。私は目を開けて見ると・・・
「・・・え?」
私の周りには結界が張られていました。
「結界『二重結界』!」
どうやら、葵さんがこの結界を張ってくれたようです。とすると、葵さんが『守りの巫女』?
「いえ、そんな事は気にしてられない。後で本人に確認すれば良いだけよ」
私はそのまま三姉妹の方に向かって走り出した。
「だったら、大合葬『霊車コンチェルトグロッソ』!」
ルナサさんはそう宣言すると、三人が三角形の形になる位置へと移動しました。
すると、何故か回り始めました。
だけど、それと同時に弾幕が全方向へと飛ばされています。
「これぐらいだったら!」
私はそれを避けてドンドンと近付きます。
すると、ルナサさんが緑色、メルランさんが青色、リリカさんは赤色のレーザーブレードの様なものを出して、完璧な三角形を作っていました。
そして、さっきから飛ばされていた米粒弾がそのレーザーの上を通ると、色が変わり、軌道まで変わりました。
「・・・」
私は怯むことなくそのまま進みました。
だって、私は『攻撃』にだけ専念しているから。
「結界『三重結界』!」
私の周りに葵さんが張った結界が現れ、私は弾幕に当たらずにプリズムリバー三姉妹の近くまで移動出来ました。
「これで終わりよ!狂符『幻視調律(ビジョナリチューニング)』!」
私はスペル宣言をした。
すると、沢山の弾丸型弾幕が隙間無く並び、それが上下に移動しながら相手を追い詰めて行きます。
「うわわ!これ反則じゃ・・・」
「残念ですが、反則じゃありません」
私はの能力『狂気を操る程度の能力』。
私はこの能力を使って、時々、弾幕を透明にしています。
それに気付いたのか、透明化している時に移動している三姉妹・・・ですが。
「ちゃんと見てないと当たりますよ?」
私の能力で弾幕を分裂させ、透明化を解きます。
「うわわ!ちょ、当たる!」
「不味いな」
「当たっちゃうわね〜」
そして、三姉妹は仲良く弾幕に当たり、弾幕ごっこは私達の勝ちで終わりました。
***
「大丈夫ですか?プリズムリバー三姉妹さん」
「大丈夫よ〜」
「ああ、大丈夫だ」
弾幕ごっこが終わった後、直ぐに葵さんはプリズムリバー三姉妹を治し、今は心配をしています。
「・・・」
「どうだった?一緒にタッグを組んで戦ってみた感想は」
そんな声が後ろから聞こえ、後ろを振り向くと、鬼灯さんが居ました。
「とても戦いやすかったです」
私が素直な感想を言うと、鬼灯さんはとても嬉しそうな顔をしました。
「だろうな。彼奴は『補助特化』だからな」
「『補助特化』って事は、『攻撃』が出来ないんですか?」
「ああ。全くと言っていいほどに出来ない。彼奴にはそんな才能は無いんだ」
「武器での攻撃も?」
「ああ。彼奴が一度、自分が得意とする弓で妖怪を攻撃しようとしたことがあるが、全く当たらなかった。どうしてかその時だけ集中が切れるんだ。まぐれで当たったこともあるが、その後からは弓すら向けれなくなった」
・・・それは、葵さんが優しすぎるからなんでしょうね。
まぐれでも当たったのに喜ばなかったんでしょう。弓を向けれなくなったのが良い証拠。
「・・・そう」
「だが、彼奴が後ろに居てくれただけで、私達は安心して攻撃に集中出来るんだ」
・・・それは、私も今回、初めて体験した。
本当にとても戦いやすかった。
攻撃にだけ集中すると、本当にやりやすかった。
「・・・」
私は、少しの間、葵さんを見ていました。
〜鬼灯side〜
葵と鈴仙の弾幕ごっこが終わり、今、私達はとてつもなく長い階段を飛んで登って行った。
流石にアレだけ長い階段を歩きで登るのは時間が掛かるからな。
「おや?霊夢さん達じゃないですか。それに鬼灯様も。おや?そこの兎は誰ですか?」
一番上に着くと、妖夢が居た。
「ああ、妖夢か。そこの兎は・・・」
「初めまして。鈴仙・優曇華院・イナバと言います」
「どうも。魂魄妖夢と言います」
鈴仙と妖夢は互いに挨拶をすると、顔を此方に戻した。
「それで、何か御用でしょうか?」
「ああ、外の異変の事であの亡霊に話を聞きに来たのよ」
「異変ですか?」
「そ、だから亡霊のとこまで案内しなさい」
霊夢がそう言うと、妖夢は「分かりました」と言い、案内してくれることとなった。
***
「暫く此処でお待ちください」
妖夢は私達を客間に案内すると、幽々子を呼びに座敷から出てしまった。
「それにしても、此処で何か情報を得られるかしらね?」
「どうなんだろ?」
「ま!得られなかったらまた色んなとこに移動するだけだぜ!」
「それしか方法はないな」
「そんな行き当たりばったりでいいの?」
「そんな行き当たりばったりでも異変を解決できるから良いのよ」
「・・・え?」
・・・実際問題、私に聞けばこんな異変は直ぐに終わる。
『異変ではなく自然現象だ』と言えば良いからな。
・・・いや、言おう。もう言ってしまおう。
「なあ、葵」
「ん?どうしたの?鬼灯」
私は近くにいた葵に告げることにした。
「コレはいh「お待たせ〜。ごめんなさいね」・・・幽々子」
私は測ったのでは無いかと思うぐらいのバッドタイミングで現れた幽々子に溜息を漏らした。
「あら?どうしたのかしら?鬼灯」
「・・・いや、なんでもない。気にするな」
私はもう一度溜息を漏らし、姿勢を正した。
「それで?貴方達は私に何を聞きに来たのかしら?」
「花の異変についてよ」
「花の異変?それって・・・」
!ようやく言ってくれるのか!?
私は期待を込めた目で幽々子を見ると、幽々子は少し笑みを浮かべて・・・
「ごめんなさいね。全くと言って良いほどに心当たりがないわ〜」
(幽々子ーーーーーー!)
「あ、そうなの?なら何も聞くことはないわ」
霊夢はそう言うと立ち上がり、部屋から出て行こうとした。
「あ、ちょっと待ちなさい。妖夢、貴女も着いて行きなさい」
「え!?」
「は!?」
幽々子の言葉に驚いたのは妖夢と霊夢。
私以外のその他は声に出さなかったものの、驚いたような顔をしている。
「・・・なんでよ」
「妖夢の修行の為よ♪異変解決なんて、修行にピッタリじゃないの」
幽々子はそう言うと、妖夢を私の方へと押し出した。
「わぁ!?」
「おっと、大丈夫か?妖夢」
「はい。大丈夫です」
私は妖夢を受け止めた後、幽々子をジト目で見た。
「ふふ、鬼灯。そんな目で見たって意見を変えるつもりは無いわよ〜」
幽々子はそう言いながら、自分の手前に置いてあるお茶を手に取り、少し飲んだ。
「・・・マジで変えるつもりはなさそうね」
「だったらどうする?霊夢」
葵が霊夢にそう聞くと、
「仕方ないから連れてくわよ」
妖夢が着いてくることになった。
「それじゃあ!行くわよ!」
霊夢がそう言うと、全員返事をし、屋敷を出て行った。
・・・ただ、ルカが最後の最後で私を睨みつけたが、幽々子の嘘から聞こえた本音の所為だろうな。
どうしていつもこうなるんだ?
私は少し溜息を吐くと、霊夢達を追うようにして移動した。
はい!どうでしたか?
「最後の不味くないか?」
不味くないです。GLじゃないです。尊敬の念みたいなものです
「そうか?なら良いんだが・・・」
それでは!さようなら〜!