〜葵side〜
「あー、もう!なんで全然情報が集まらないのよ‼︎」
霊夢は遂に我慢の限界に達してしまった様です。
・・・まあ、確かに関係しているかもしれない情報は集まってませんから仕方ないのかもしれませんね。
「ちょっと何か良い提案ない?」
「えぇ!?私達に振りますか?それを」
「呆れたわ」
「そうね」
「だな」
「・・・」
霊夢からの振りに妖夢さんは慌て、咲夜さん、鈴仙さん、ルカ、鬼灯は呆れていました。
魔理沙は「霊夢らしいぜ!」と言って笑っていましたが。
「あやや!皆さん、こんな所でどうしましたか?」
「あ!文さん!」
そんな時に文さんが此方に近付いて来ました。
「いえ、実はこの異変を解決しようとしているのですが、何処へ行けばいいのか分からなくて・・・」
「葵、なんで文に話してるのよ」
「え?だって、文さんなら何か知ってると思って・・・」
「そうだな!文は新聞記者だから何か良い情報を持ってるかもしれないぜ!」
私の言葉に賛同してくれた魔理沙。そのおかげで、霊夢は「それもそうね」と言って了承してくれました。魔理沙、ありがとうございます。
「それで、何か情報はないか?文」
ルカがそう聞くと、文さんは待ってました!と言わんばかりの笑顔になり、私達に手掛かりを与えてくれました。
***
「・・・で、文、あんたの言う通りに此処に来て見たけど、本当に何かあるんでしょうね?」
「はい!此処には沢山の鈴蘭がありますので!」
「それにしても、私、此処に山がある事を初めて知りましたよ・・・」
私達が今居る場所は妖怪の山とは正反対の方向にある山です。
「それでは!また何かありましたら呼んでください!」
「あ!ちょっと待ちなさい!・・・はあ、見えなくなったわ」
「あ、あはは・・・。流石、文さんだね」
文さんは『風を操る程度の能力』を持ってる為か、幻想郷一早く飛ぶことが出来ます。
文さんより早く飛べる人を、私は見たことがありません。
「仕方が無いわね。先に進みましょう」
鈴仙さんのそんな言葉で、全員先に進むことにしました。
そして、進み続けること約二分。私達の目に沢山の鈴蘭が映りました。
「あの鈴蘭が文さんが言ってた鈴蘭だよね?」
「でしょうね。というか、それ以外に見当たらないわ」
私と霊夢がそう話していると・・・
「貴方達、どうして此処にいるの?」
前から一人の女の子が近付いて来ました。
姿は金髪のウェーブのショート、赤いリボン、青い瞳をしており、黒い洋服で赤いスカートを着た女の子がいました。
「あ、すみません。実は異変を解決しようと動いているのですが、有力な情報が集まらなくて、何か知りませんか?」
私がその女の子にそう聞くと・・・
「知らないわよ。でも、知ってたとしても教えない」
そう言われました。
「・・・え?どうしてですか?」
「だって、貴女達は此処で死ぬんだもの」
「・・・え?死ぬ?私達がですか?でも、どうして」
「・・・葵、後ろを見てみなさい」
私はそう言われたので見てみると・・・
「うっ・・・」
「なんだか、調子が・・・」
「皆さん!?」
私と霊夢以外の全員の様子が悪そうでした。
「え?ど、どうして・・・」
「それは寧ろ私が聞きたいよ。どうして『貴女達はスーさんの毒が効かないの?』」
「・・・え、スーさん?毒?」
というか、どう言うことですか?どうして私と霊夢には・・・いや、もしかすると・・・
「知らないの?スーさんは鈴蘭達のこと。私の命を留めてくれるものでもあるの。それで、貴女達はどうして毒が効かないの?」
私は女の子の答えに自分の答えを言うことにしました。
「私達の能力が関係しているのだと思います」
「貴女達の能力?」
「はい。私の能力は『癒し、治す程度の能力』です。この能力のお蔭で私は毒が効かないんだと思います」
「成る程ね〜。で?貴方は?」
「私は何にでも浮く事が出来るのよ」
「へぇー、そうなんだ。まあいいや。貴女達は殺せないけど、他の人は死ぬだろうしね〜」
「・・・そんな事、させません!」
私は直ぐに全員に近寄り、能力を使って毒を治しました。
「ふぅ、少し楽になったぜ!ありがとな!葵」
「魔理沙、お礼を言わないで。私は当たり前の事をやっただけだから。それに、今はそんな時じゃないよ」
「そうか?まあ、そう言うなら・・・」
「あら?残念。死ななかったんだ」
「あんた・・・」
霊夢がとても怒っています。・・・仕方ないですね、コレばっかりは。私だって、怒ってますから。
「ちょっと待ちなさい。霊夢」
霊夢が女の子に攻撃しそうな雰囲気を醸し出している時に、咲夜さんが霊夢に話しかけました。
「何よ」
「此処は私にやらせなさい」
「はあ?」
「別に良いでしょ?」
咲夜さんの目を見ると、意見を変えるつもりはないという決心している様な目をしていました。
「・・・分かったわよ」
霊夢はその目を見て、咲夜さんに譲りました。
けれど、私は下がりませんでした。
「あら?貴女は下がらないの?葵」
「はい。私が咲夜さんの手伝いをします」
「分かったわ。お願いするわね」
私の言葉に咲夜さんはそう言ってくれました。
「そう。貴女達から先に死ぬのね。ま、どんな順番で来ようとも先か後かの問題だけどね。でも良いわ。私、『メディスン・メランコリー』が相手をしてあげる」
そして、メディスンさん対咲夜さんと私の弾幕ごっこが始まりました。