「さっさと終わらせろ。私が疲れる」
あんたは何もやってないでしょ?鬼灯さん
「・・・死たいのか?」
脅して来たーーー!
それでは!どうぞ!
〜葵side〜
私達は、鬼灯に連れられるようにして『無名の丘』から『太陽の畑』というところに移動しています。
山の名前についてはメディスンさんに教えてもらいました。誰も来ないから『無名の丘』という名前が付いたそうです。
メディスンさんについては、最初は緊張していましたが、今は大丈夫そうです。
そして、飛び続けて数分後、『無名の丘』とは正反対の方向に『太陽の畑』はありました。
「ここだ」
「すごい・・・」
「確かに、凄いですね・・・」
私達はその景色に見惚れてしまいました。
私達が見た景色は、一面向日葵だらけの花畑です。
私達は、その花畑に降りてみると・・・
「ま、全く方角が分からないぜ・・・」
「ここまで向日葵ばかりだと、仕方ないわね」
本当に向日葵ばかり・・・というよりも、向日葵しかなく、そのため方角が分からない状態です。
「鬼灯、どっちに進めばいいの?」
私が鬼灯に尋ねると、鬼灯は歩いて行ってしまいました。
私達はその後を追うような状態です。
・・・それにしても、鬼灯の歩きに全くと言って良いほどに迷いが無いように見えますが、ここに通い慣れているのでしょうか?
となると、時々、何処かに出かけているのは、妖夢さんの修行と此処に来てたんでしょうか?
・・・分かりませんが、当たっているのでしょうね。
暫く向日葵畑を歩いて居ると、開けた場所に出ました。
鬼灯が止まったために此処に誰か居るのだと思い、顔を向けてみると・・・
「花符『ローズガーデン』!」
私達の周りにあった向日葵が私達の『盾』になっていました。
今のスペル、どうやら、鬼灯が宣言した様ですが・・・
「・・・ど、どういうことですか!?」
メディスンさんが慌ててますが、それは私も聞きたいです。
「鬼灯!どういうこと!?なんで防御のスペルを・・・」
私がそう聞くと、鬼灯は此方の顔を見ずに・・・
「さあな?その変は『目の前の奴』に聴いた方が早いぞ」
そう言いました。
そう言われた私達は、前の方を向いてみると、癖のある緑髪のショートで真紅の瞳、白のシャツを着て、上着と長いロングスカートは同じチェック柄をしたのを着ている女性がいました。
「あら?そんなの簡単でしょ?貴女が中々私と戦ってくれないからよ」
「・・・私は戦いたくないとアレほど言ってるだろ」
「そんなの私には関係ないわ。私はもう我慢の限界・・・あら?その子達は誰かしら?」
その女性は私達の存在に気付き、聞いてきました。
「私は博麗霊夢よ」
「霧雨魔理沙だぜ!普通の魔法使いだぜ!」
「神無月葵です。よろしくお願いします」
「霜月ルカだ」
「十六夜咲夜と申します」
「魂魄妖夢です」
「鈴仙・優曇華院・イナバです」
「め、メディスン・メランコリーよ」
私達はそう自己紹介をしましたが、その女性は「ふーん、そう」というと、興味を無くしたかの様に鬼灯を見ていました。
「・・・ハア、まあ、戦わなくもないが」
「!ヘェ〜、貴女がそう言うなんて珍しいわね。貴女がそんな事を言う時は大抵何かある時よ。それで?私に何か頼みたいんでしょ?」
女性がそう言うと、鬼灯は頷きました。
「ああ、そうだ『幽香』。実は、そこにいるメディスンを此処で住まわせてやってくれないか?」
「・・・その妖怪を?」
「ああ、そうだ。メディスンは鈴蘭の毒が無いと生きてはいけない。だが、住んでいた場所とは別の場所にも生きたい。『幽香』お前は大妖怪だから、鈴蘭の毒ぐらいなら平気だと思ってな。あと、私よりもそういうのは詳しいだろ?」
鬼灯が『幽香』さんという女性にそう言うと、女性は少し考えたのち、笑みを浮かべました。
「ええ、良いわよ。住まわせてあげる。毒を無くすことは出来なくても、住まわせる方法ぐらいはあるからね。ただし、私に勝ったらよ」
「分かっている。・・・『幽香』、一ついいか?」
「?何かしら?」
「妖夢も参加させて欲しい」
「え!?師匠!?」
妖夢さんは鬼灯の言葉に驚きました。
勿論、私達もです。
ですが、『幽香』さんはさらに笑みを浮かべました。
「あら?貴方の弟子なの?なら、楽しめそうね。良いわよ。それじゃあ、やりましょうか。あ、貴方は私を知らなかったわね。私は『風見 幽香』。よろしくね♪」
そして、幽香さんとの戦いが始まりました。