東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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ちょっとスペルが違っていたりします。すみません

それでは!どうぞ!


第八十話

〜鬼灯side〜

 

・・・どうしてこうなった?

 

まあ、初めから気付いていた私が教えなかったのが悪いんだ。うん。

 

タイミングを見計らって言おうとすると何故か邪魔されるし、もう最悪『彼奴』に説教されない未来を考えずにいた。だがしかし、希望を見出すことが出来た!

 

幽香ならこの異変の原因を知っている!

 

私とは違ってスパッと言ってくれる!

 

・・・そう思っていたのだが、

 

「考え事?余裕ね」

 

「!」

 

私は後ろからの声を聞くと、直ぐに右に回避した。

 

すると、私がいたとこには向日葵型の弾幕が通った。

 

「・・・幽香、少しぐらい手加減を」

 

「するわけ無いでしょ♪私は貴女に何度も何度も負けてきた。それが悔しいから何度も何度も貴女に戦えと言った。なのに、貴女はずっと断ってきたでしょ?こんな絶好の機会に『手加減』なんていらないでしょ?」

 

幽香はそう言うと、また弾幕を放ってきた。

 

私も妖夢もそれを避けた。

 

「貴女ばかりに攻撃させません!幽鬼剣『妖童餓鬼の断食』!」

 

妖夢がスペル宣言した。

 

そして、楼観剣を横一線に斬って、その斬撃を幽香に飛ばした。

 

その斬撃の後ろからは楔型弾幕が放射線状に放たれながらも幽香を襲った。

 

・・・だが、私は知っている。

 

彼奴がこんなので倒れるやつじゃないことを。

 

「あら?こんなのじゃ私に傷を負わすことなんて不可能よ」

 

幽香は、自分が持っていた傘を一振りして、斬撃と弾幕を撃ち落とした。

 

勿論、撃ち落とされた弾幕は向日葵達に当たったが。

 

「おい幽香。お前が好きな花が傷付いてるがいいのか?」

 

「良くはないわよ。でも、貴女が再生してくれるでしょ?勿論、私も手伝うわ」

 

幽香はにこやかに笑いながらそう言った。

 

・・・今の私からすれば、その笑顔からも薄ら寒いものを感じるがな。

 

「鬼灯。貴女も攻撃しないのかしら?」

 

「・・・ハア、仕方ない。やるしかないか」

 

私は早々に決着を着ける為に、あるスペルを宣言した。

 

「植物『食全植物』!」

 

すると、下にあった向日葵達に口が付き・・・

 

『GYAAAAAA!』

 

そんな風に吠えた。

 

「さて、喰らえ。向日葵達」

 

私がそう命令すると、『何でも食べる』事が出来るようになった向日葵達は幽香を襲った。

 

「くっ‼︎」

 

幽香はそれを全て避けていた。

 

・・・彼奴の能力は『花を操る能力』。

 

こんな風に変わったところで本質は向日葵。操ろうと思えば出来なくもないだろう。

 

だが、それは『自分よりもレベルが低い者』が操っていた場合だ。

 

こんな事を言うのもなんだが、私は幽香よりも強いと思っている。

 

妖怪としての年月も違う。妖力の量も私が上。

 

・・・もっと言うと、私が勝てないのはこの世界だけで言うと『レティシア』だけだろう。

 

彼奴は強いとかの次元じゃない。間違いなくチートだ。

 

今はそのチートな力を『封印』してあの姿になっているが・・・久々に見たいな。『本当』の姿を。

 

私が少しそんな事を考え、戦いに意識を戻すと、まだ幽香は向日葵達に襲われていた。

 

・・・弾幕も使っているが、それすらも『食べて』しまうのだから達が悪い。

 

結局、幽香は時間が切れる迄逃げるしかない。

 

・・・だが、私はさっさと終わらせたいんだ。

 

「妖夢、決めろ。私が追い込む」

 

「・・・分かりました」

 

・・・どうやら余り納得がいってないが、コレばかりは仕方ない。割り切るしかないだろう。

 

私は向日葵達を操り、幽香を追い込んだ。

 

そして・・・

 

「迷符『半身大悟』!」

 

妖夢は剣を使わず、ナイフ型の弾幕を幽香に向けて放ち、その後から、最初とは違い数十本のナイフ型弾幕を幽香に向けて放った。

 

それら全てが放射線状だったがな。

 

幽香は目の前にいる向日葵達に意識がいっている所為で後ろから弾幕が来ていることに気付かずに当たり、向日葵達で体を思いっきり殴った。

 

そのお陰か、幽香はそのまま墜落し、この弾幕ごっこは幕を閉じた。

 

〜葵side〜

 

「大丈夫ですか!?幽香さん!」

 

私は傷付いた幽香さんを見て、直ぐに近付いて傷を治し始めました。

 

傷は全て治りました。勿論、傷跡も残っていません。

 

「・・・ハア、また負けたのね」

 

私が幽香さんを治し終わると直ぐにそう口にした幽香さん。

 

「・・・」

 

「あーあ、貴女のラストスペルも使わすことが出来なかったわね、また」

 

「・・・お前から見て、妖夢はどうだった?」

 

鬼灯はそう幽香さんに聞きました。

 

「まだまだ実力が足りないわね。私が傘を一振りしただけで撃ち落とせたり消したり出来たことが良い証拠よ」

 

「・・・」

 

その言葉を聞いた妖夢さんは顏を俯かせてしまいました。

 

「よ、妖夢さん・・・」

 

「・・・そうか。これはまだまだ修行が必要だな」

 

私がなんとか妖夢さんをフォローしようとした途端に鬼灯がそう言いました。

 

「!い、いいんですか?師匠」

 

「ああ、別に構わないさ。というか、なんで師匠なんだ?」

 

「いえ、すみません。今は白玉楼のお客様と言うわけではないのでこの様な呼び方にしました」

 

「・・・そうか。分かった」

 

鬼灯は妖夢さんと話し終えると、幽香さんに顏を向けました。

 

「幽香、頼みがある」

 

「何かしら?鬼灯」

 

「メディスンを此処に住まわせてやってくれないか?」

 

「別に構わないわよ。と言うよりも、それが貴女が勝った時の要望だものね」

 

その言葉を聞いたメディスンさんはとても驚いた顔をしていました。

 

「え?いいの?」

 

「別にいいわよそれぐらい。それに、話し相手も欲しかったところだからね」

 

「!ありがとう!幽香!」

 

メディスンさんは本当に嬉しそうな顔をして、幽香さんに飛び付きました。

 

「ええ、どういたしまして」

 

***

 

「・・・で、もう行くのかしら?」

 

弾幕ごっこの後の向日葵の現状を見た鬼灯は、直ぐに自分の能力で『再生』して、元通り、元気な向日葵達に戻しました。

 

「ええ、もう行くわ。それじゃあね」

 

霊夢はそう言うと、さっさと飛んでいってしまいました。

 

「あ!待つんだぜ!霊夢!」

 

「私達を置いて行かないでくれないかしら?」

 

魔理沙と咲夜さんはそう文句を言いながらも着いて行きました。

 

妖夢さんと鈴仙さんはそれを見て慌てながらも続きました。

 

(さて、私も・・・)

 

そう思った時に、私の背中ぎ何故か『ゾワッ』としました。

 

まるで『この先に行ってはいけない』と注意するかの様に・・・

 

(・・・?)

 

ですが、それも直ぐに収まりました。

 

(・・・気のせいだったのかな?)

 

「?どうした?葵」

 

「早く行くぞ?」

 

私が考え事をしていると、ルカと鬼灯が呼びかけてきました。

 

「あ、うん。ごめん、行こう!」

 

私は今さっきあったことを忘れる為に、飛んで行くことにしました。

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