東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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沢山の作者様達とコラボした作品『幻想邪龍譚』を番外編の方に投稿しました!

私のは駄文ですが、他作者様達のはとても面白いので見て行って下さいね!

それでは!どうぞ!


第八十四話

〜葵side〜

 

私は今、お母さんのお墓の前に居ます。

 

お母さんが好きな桔梗の花束を持って此処まで来ました。

 

・・・今日は私一人だけです。

 

「・・・お母さん。お母さんの好きな桔梗の花束を持って来たよ」

 

此処は相変わらず、ずっと桜が咲き続けています。

 

・・・さて、この前、何があったかの話をしなければなりませんね。

 

小町さんの説教を終えた緑髪の女の子は此方に目を向けました。

 

「初めまして、皆さん。私は『四季映姫・ヤマザナドゥ』と言います。『ヤマザナドゥ』は役職名ですからお気になさらずに結構です」

 

「え、えっと・・・」

 

「私がどんな役目を持っているのかは、そこにいる豊穣神に聞けば分かります」

 

その後、私達は鬼灯に聞いたところ、映姫さん・・・いえ、映姫様は『閻魔様』だった様で、それを聞いた時はかなり驚きました。

 

それと同時に、今回の『異変』が『異変』ではなく唯の自然現象だったことも聞きました。

 

「あ、えっと・・・ごめんなさい。小さな女の子だと思ってしまいました」

 

「いえ、別に構いません。素直に言っていただけた今、許さないという選択は私にはありません。それよりもですね」

 

・・・その後、私達は全員、映姫様にお叱りを受けました。

 

私の場合は「貴女は優し過ぎる。いつか悪い人に騙されてしまいますよ?」っと、心配されました。

 

ルカの場合は「貴女は他人を信用しなさすぎます。そして、人を殺しすぎました。どんな理由であれ、それは許されません。これから善行を積まなければ地獄行きが確定しますよ?」

 

鬼灯の場合は「貴女は知っていながらこの方達に何も話しませんでしたね?知っていることを伝えないのはいけません。ちゃんと伝えなさい」

 

一人一人の有難いお説教が長かったせいなのか、ここに帰って来る頃には辺りが暗くなっていました。

 

それから、お母さんとの溝も無くなりました!嬉しいです!本当に・・・

 

「・・・うっ・・・うぅ・・・」

 

私は、お母さんとの蟠りがなくなった分、寂しくなってしまい、泣き出してしまいました。

 

お母さんはあの後、小町さんに連れて行って貰いました。

 

死んだものが現世にいてはいけない。それは分かっていますが・・・どうしても・・・。

 

「うぅ・・・お母さん・・・ひっく・・・」

 

私は本格的に泣きそうになりました。が・・・

 

「葵?」

 

後ろからルカの声が聞こえた為、私は泣くのをやめました。

 

「・・・ルカ、どうしたの?」

 

私はルカの方に顔を向けました。

 

例えどんな顔をしていようと、相手の顔を見ずに会話するのは駄目ですからね。

 

ルカも私の酷い顔を見て察してくれた様で、その顔の事を追求しないでいてくれました。

 

「・・・葵、異変解決祝いの宴会があるらしいが、行くか?」

 

「え?アレ異変じゃないって言われたのに、異変解決したことになってるの⁉︎」

 

霊夢!そこまでお酒が飲みたいのですか⁉︎いえ、霊夢がお酒飲むのが好きなのは分かってましたよ‼︎でも、まさか異変でもないのに異変解決祝いの宴会を開くとは思ってもいませんでしたよ⁉︎

 

「ちなみに、鬼灯はもう行ってるぞ?」

 

「鬼灯ーーーーーー!」

 

・・・お墓の前なのに騒がしくてごめんなさい、お母さん。でも、叫ばずにはいられなかったので許して下さいね?

 

その後、私は結局、ルカと一緒に宴会会場に向かいました。

 

だって、きっと私が行かなかったら霊夢だけしか宴会後の後片付けをする人がいないのですから。

 

〜レティシアside〜

 

「はぁ・・・」

 

私の隣では、自然現象だと知っていた筈なのに、異変解決に向かった鬼灯がいた。

 

そして、溜息をついている。これで十七回目。

 

「クスクス、貴女も馬鹿ね♪タイミングなんて図らずにそのまま言っちゃえば良かったのよ」

 

「・・・いや、あそこ迄指揮が上がっていたのに『これは異変じゃなくて自然現象だ』っと、言いづらくてな」

 

「クスクス、貴女らしいわね。私には無理だわ」

 

「だろうな。お前ならそんなこと気にせずに言っただろうに」

 

はぁ・・・っと、また鬼灯は溜息を吐いた。これで十八回目ね。

 

「・・・あら?クスクス、来たわよ、鬼灯」

 

「・・・そうか。なら、幸多を連れて来ないとな」

 

鬼灯はそう言うと、黒髪に緑の着物を着た男の子の元へと向かって行った。

 

幸多・・・。『幸が多い』と書いて『幸多』・・・ね。

 

「クスクス、確か鬼灯が言ってたわね。『幸多と出会ってから、葵が少し幸せそうに見える』って」

 

あの子にも能力があるのかしら?少し興味もあるから『見透かし』てみましょうか。

 

・・・へぇ、『仲の良いものに幸を与える程度の能力』ね。

 

あの子はこの能力に全く気付いていない。まあ、今のあの子の年でこの能力の事を言ったら・・・きっと、言いふらすのかもしれないわね。

 

それがどれだけ『悲しい』事かも分からずに。

 

だから私は『何も言わない』。この能力の事は私の中にだけ残しておきましょう。

 

私はそんな事を考えながら日本酒を飲んだ。

 

やっぱり、美味しいわね♪

 

〜葵side〜

 

私とルカが宴会会場に着くと、鬼灯が誰かと一緒に此方に近づいて来ました。

 

というか、あの子は・・・

 

「あ!お姉ちゃん!」

 

「!幸多君!どうして此処に?」

 

やっぱり、幸多君でした。でも、何故此処に?

 

「・・・おい鬼灯。まさかお酒を飲ませてないよな?」

 

「失礼な。どれだけ幻想郷が常識が通じない所だとしても、流石に小さな子供に飲ませるほどに常識が無いわけじゃないぞ」

 

ルカの言葉に鬼灯はそう反論しました。まあ、流石にそれは分かっていました。

 

「ねえねえ!お姉ちゃん‼︎」

 

「ん?どうしました?幸多君」

 

私は幸多君の目を見るようにして、しゃがみ込みました。

 

「目を瞑って!」

 

「?良いですよ?」

 

私は幸多君の言う通り、目を瞑りました。一体、何があるのでしょうか?

 

少しして私の頭に何か乗るような感覚がしたかと思うと、幸多君から目を開けて良いと言われた為、目を開けました。

 

「一体、何が・・・」

 

私は乗った『何か』を確かめる為、頭の上を触り、取ってみると・・・

 

「・・・え?こ、コレ・・・」

 

「うん!お姉ちゃんに上げる為に作ったんだ!花冠だよ‼︎お姉ちゃん!とっても似合ってるよ‼︎」

 

幸多君は笑顔でそう言ってくれました。

 

それは本心から言ってる事が分かる笑顔で・・・

 

「?お姉ちゃん?どうして泣いてるの?」

 

「・・・幸多君。これは嬉しいから泣いてるんだよ。ありがとう、幸多君」

 

私はまた幸多君を抱きしめてしまいました。

 

「嬉しいの?良かった!喜んで貰えたよ!」

 

幸多君は本当に嬉しそうにそう言葉にしました。

 

ルカと鬼灯はいつの間にか何処かに行ったようで、今は私と幸多君だけです。

 

「本当に・・・ありがとう、幸多君」

 

私は、また幸多君にお礼を言いました。

 

そして、その後、私は幸多君を家まで送りました。

 

その家の方からは「ありがとう」とお礼を言われました。

 

どうやら、無事に連れて帰ったからのようです。

 

私は幸多君の両親に「当然の事をしただけ」と言って、また宴会会場へと戻りました。

 

・・・その場の惨状については言わないでおきます。

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